近親聖剣剣剣
業憑きの聖剣と兄妹
空は暗く、雷鳴。
緑は沼に、森は枯れ羊は死獣を食む。
馬の声が遠くに響く。
「またひとつ国が滅ぼされたらしい」
人々は噂する。
+++
「魔王軍が侵攻したみたいよ」
「ああ」
「段々この街から遠くない国や街まで」
「まるでこの村に近づいてくるみたいな言い回しだな」
「・・・伝説の剣が、あるから・・・?」
「ふ、あんなもの誰にも使えないよ。こんな小さな村を落としても無意味だ」
「でも…でもだよ?もし誰かが伝説の剣を抜いて、魔王と闘ったら、世界は…」
「やめろ」
「・・・」
「やめろ…。そんな剣の話なんてするな」
「おにいちゃん…」
「勇者なんていないんだ」
「・・・もし」
「?」
「もしおにいちゃんが、勇者だったら…」
「・・・」
「魔王を倒しに…いくの?」
間。
「俺は勇者じゃないよ。そしてあの剣を抜けるやつは…いや…」
「?」
「いや…なんでもない」
そう。
その剣、業の名を冠す刃。
並の人間には装備はおろか手に持つことすら叶わない。
なぜならその剣が、10歳未満の初経前の実の妹の寝込みを襲い処女を奪い初経がきた後にレイプして妊娠させた者にしか装備できない聖剣だから。
「聖剣?聖剣と!」
兄は奮う。
「魔剣め!そんなものを…この俺が」
俺が妹を?この可愛い横顔よ。
兄は悩む。
「神よ!情けない負け犬の神よ!」
「何故あなたはこの村に、妹をもつ男を俺一人しか生まなかった・・・!!!」
「おにいちゃん…」
「(できるわけないだろう…)」
妹は来年10歳を迎えようとしている。
「(俺にはやっぱ無理だ)」
・・・
おにいちゃん、私知ってるよ。
剣の伝説も、その可能性を持ってるのが私とおにいちゃんだけってことも。
私のことなんて気にしなくていいから…
どうか、世界に優しさを…
取り戻す日が…来てくれても良かったのに…
「まぁ、妹が4歳の時から夜這いかけたからやろうと思えばできるんだけどな」
「!!!!????」
「生理が始まった女は臭いからな」
「なんというゲス!」
+++
痛っ…?・・・血?
来た!来た・・・!初経!!!
「あとはおにいちゃんに…」
ペロ…。
「鉄の味・・・」
ペロペロ・・・
ペロペロペロ…
はぁ・・・はぁ・・・おに・・・ちゃん・・・
ああ・・・あぁっっ!
・・・・・・・・・・・
「いつでも来てね」