もう何年も前の話になる。
当時、小説を執筆する意欲と情熱に溢れていた頃であるはずの自分が、小説ほったらかしで何の前触れも無く書き始めていた、スクール水着をひたすら賞賛し推奨するだけの論説文もどき。
アレを書いていた頃の自分は疲れていたんだろうなと思う。
覚えている人なんかいるのだろうか。
書いているうちに、何故か知らないがアメブロニュースのライターさんから取材の電話が来た。
当時高校生の僕は携帯電話を持っておらず、家族が就寝した後の真夜中の居間でライターさんからの電話を今か今かと待ち、コール音とほぼ同時に受話器を取ったのを覚えている。
スクール水着についてのインタビューに答えているところを家族に聞かれたりしたらもれなく人生が終了するという確信があった。
ライターさんは女性だった。
ますます恥ずかしかった。
賛同するでも否定するでもなく、ただ相槌を打ち続ける女性ライターさんに対し、スクール水着の紺色と精液の白色のコントラスト云々を語るのは拷問に等しかった。
今、同じことをしろと言われても絶対に出来ないだろう。
しかしあの頃の自分のアグレッシブさだけは見習いたい。
まあ、当時は今以上に非リア充だったからこそ、小説の毎日更新なんて芸当が出来たのだが。
そして、今連載している小説を完結させたら、もう一度スクール水着をテーマに何か書いてみるのも悪くないなどと思いつつある僕は、きっと最高に疲れている。