Neetel Inside 文芸新都
表紙

新都社作家でParanoia
その5.エリア51という場所

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――小鳥・K



切法師「さて、貴方達二人は準備をするということですがどうしますか?」
小鳥「そういえば確認だけど、エリア51。だっけ? そこに行くんだよね。まずはそこまでの道って知ってるんですか?」
切法師「残念ながら知りませんね(存在しないからね)」
K-2「あーそうだな。じゃあ手分けしよう。どう行けばブリーフィングルームまでたどり着く事ができるのかを別々に調べる。ついでに武器とか協力が得られそうなものも一緒に探しておく。適当な時間で集まろうよ」
小鳥「え、別々になるんですか?」
K-2「そっちのほうが効率的でしょ?」
小鳥「うーん。二人のほうがスキルとか色々使い勝手よさそうだし二人で動かない?」
K-2「でも、効率下がるしなぁ(一人のほうが色々とやりやすいんだよ!!)」
小鳥「いいじゃん。私頑張るし二人のほうがいいよ(ぼっちはまずい!)」
K-2「つまり、市民小鳥は一人ではブリーフィングルームへの道筋も調べられないようなクズだということなんでしょうかね?」
小鳥「は?」
K-2「ブリーフィングルームの情報を集め、ミッションの下準備をする。完璧な市民になら非常に簡単な事ですよね?」
小鳥「お、おう」
K-2「じゃ、一人でも問題ないですよね」ニコッ
小鳥「いや、でも効果的に行動するためには……」
K-2「完璧な市民になら簡単ですよね? といってレーザー銃を取り出します」
小鳥「あ、はい。か、完璧で幸福たる我々市民にならこんなこと朝飯前ですよ!! ちょちょいのちょいですね! 幸福です! 幸福です!」
K-2「それならいいのです。といってレーザー銃をしまいます」
切法師「では、さらに個別行動にしますね」



――小鳥



切法師「さて、市民小鳥。どうしますか?」
小鳥「ふえぇぇぇ一人ぼっちだよぅぅぅ」
切法師「いや、あの……」
小鳥「えと、とりあえず情報を集めないとだっけ? あ、そういえば集合時間と場所を決めてなかったような気がする。あたりにKの姿は?」
切法師「見えませんね」
小鳥「え? さっきまで一緒だったのに?」
切法師「ええ。いませんね」
小鳥「マジかよ(もしかして切られた?)」
切法師「さて、どうしますか?」
小鳥「近くに人は?」
切法師「少しいますね」
小鳥「じゃあIR市民を捕まえてエリア51について聞きます」
<コロコロ……>
切法師「どうやら知らないようですね」
小鳥「ですよねー。ちなみに近くに知っていそうなIR市民とかいますか?」
<コロコロ……>
切法師「いませんね」
小鳥「あーなるほどなるほど(積んだ?)」
切法師「考えている間にIR市民はどこかに行ってしまいました」
小鳥「うーん。近くにアクセス用の端末とかありますか?」
切法師「ありますね」
小鳥「色は?」
切法師「オレンジです」
小鳥「あちゃー」
切法師「いまオレンジ市民が使っていますね」
小鳥「うーんと、うーんと(どうしようかな。と、いってもどうにもならなさそうだし完璧に積んでるよねこれ)」
切法師(どうするんですかね)
小鳥「あー近くに移動用のポットとかあります?(残機へってないし1くらいいいか)」
切法師「ありますよ(なんというあからさまなデスルーラ狙いwww)」
小鳥「じゃ、乗ります」
切法師「このターミナルポットはコンピューター様が設置してくださったもので、対象を目的地まで一瞬で運ぶ事のできる優れも――」
小鳥「あー説明はいいです。わかってます。わかってますから飛びましょう」
切法師「そうですか」イラッ
<コロコロ……コロコロ……コロコロ……>
切法師「……(おーう。ジーズ)」
小鳥「どうしましたか?」
切法師「無事、目的地にたどり着きました」
小鳥「え?」
切法師「無事目的地までたどり着きました!!!」
小鳥「マジ?」
切法師「マジです(あれだけいい目出すとかどうなってるんですか)」
小鳥「やたー」



--K



切法師「さて、どうしますか」
K-2「近くにオレンジ以上の市民はいますか?」
切法師「オレンジ以上ですか……」
<コロコロ……>
切法師「オレンジが数人。ブルーが一人いますね」
K-2「ではそのブルー市民に話しかけます。もちろん、*丁寧*に*挨拶*も忘れずに」
切法師「いいでしょう。ブルー様は挨拶を返してくれます」
K-2「ここでミュータント能力*感応*を使用。こっちにとても協力したくなるように仕向けます」
切法師「いいでしょうでは、ミュータント能力14でロールお願いします」
<コロコロ……>
K14>>>>11
切法師「成功ですね。これにより貴方のミュータント能力は低下します※ミュータント能力値現象についてはおまけのミュータント能力低下についてを参照」
K-2「いくら低下したかは分かりますか?」
切法師「残念ながら貴方のセキュリティクリアランスには公開されていません」
K-2「ですよね。ま、とりあえずブルー様が協力的になったところで、レッド市民が向かうべきブリーフィングルームに時間通り付けるよう案内してもらいます。もちろん、レッド市民の私でも通れる道を通ってね」
切法師「ざんね――」
K-2「勿論、場所が分からないのなら完璧であるブルー様ならすぐに調べてくれるでしょうからきっと問題はないに違いありません。そうですよね?」
切法師「あーまあそれでいいですよ」
K-2「それと、ブルー様にこう耳打ちをします。我々の中には裏切り者がいて、きっと合流したときにそいつが自分のことをZAPするにちがいない。なので、それを見つけ次第どうか守ってもらいたい。と」
切法師「ブルー市民は分かったと言いますが、もし裏切り物がいなかった場合はどうするのかと聞いてきます」
K-2「完璧な私が間違うはずがない。もしだれも撃ってこないようなら私の考えは完璧ではなかったのでしょうからその時は私をZAPしていただいてかまわないと胸を張ります(だって、撃つよなぁ。そうだろ? ジョー)」
切法師「ブルー様は納得したようで、快く引き受けてくれました」
K-2「では、向かいましょうか。完璧なブルー様先導の元完璧に安全に道順で!」



――皇帝・ジョー・7



切法師「さて、貴方達はブリーフィングルームに向かわなければなりません」
皇帝-2「エリア51? だっけ。そこに行く道は僕達にも分かりますか?」
切法師「残念ながら分かりません」
皇帝-2「そっか……」
7-3「確か三時間後だよね。切法師さん。今の時間って分かりますか?」
切法師「食事を済ませたので8時です」
7-3「なるほど。じゃあ三時間後って事は11時か」
ジョー-3「ここはワシに任せろ」
皇帝-2「何かいい手でも?」
ジョー-3「ああ。とっておきのがな!」
7-3「じゃ、お願いします」
ジョー-3「任せろ。切法師さん、あたりに人はいるか?」
切法師「たくさんいますよ。食堂前なので人がぞろぞろと出てきていますね」
ジョー-3「じゃあIR市民もいるよな?」
切法師「もちろんです」
ジョー-3「手ごろなIR市民を捕まえて尋問します」
切法師「いいでしょう。何を聞きますか?」
ジョー-3「もちろん、エリア51の行き方を」
<コロコロ……>
切法師「IR市民はその情報を知らないようです」
ジョー-3「じゃあZAP」
皇帝-3「へ?」
切法師「市民ジョーの手によってIR市民は消し炭になりました」
ジョー-3「さっきのやり取りを見てそうなIR市民を捕まえます」
切法師「市民ジョーにつかまったIR市民はひどく震えています」
皇帝-3(そりゃそうだろうよ)
ジョー-3「IR市民に尋問をします」
切法師「何を聞きますか?」
ジョー-3「エリア51への行き方を聞きます」
<コロコロ……>
切法師「残念。IR市民は泣きながら知らないと答えます」
ジョー-3「じゃあZAP」
切法師「IR市民は死にました」
皇帝-3(描写が適当wwww)
ジョー-3「さらに先ほどの様子を見ていそうなIR市民を捕まえ、尋問します」
切法師「つかまったIR市民は知らない。助けてくれ。本当に知らないと喚きます」
ジョー-3「耳障りなのでZAP」
切法師「IR市民は断末魔を上げて死にました」
ジョー-3「近くのIR市民を捕まえ尋問します」
切法師「IR市民は真っ青ですね(いつまでやるんだよ)」
ジョー-3「IR市民のこめかみにレーザー銃を押し付けながら言います。エリア51への行き方を知っているか?」
<コロコロ……>
切法師「IR市民は涙ながらに知らないと答えます」
ジョー-3「ふう……。では、そのIR市民に続けて聞きます。お前の周りに知っていそうな奴はいるか。と」
<コロコロ……>
切法師「IR市民は涙ながらに知らないと答えます」
ジョー-3「切法師さん、あたりに上位クリアランスの人間はいますか?」
切法師「ぽつぽつといますね」
ジョー-3「じゃあ、IR市民のこめかみに強くレーザー銃を押し付け、あたりのIR市民に対して脅迫のスキルを使用します」
切法師「ほう」
ジョー-3「いいかIRのクズ共。お前達が知らないのは分かった。クズだもんな。知ってるわけないよな。当然クズなお前らを掃除するのが完璧な市民たる俺の責務だが、チャンスをやるよ。ほら、ちかくに上位クリアランスがいるだろ? そいつらに聞いて来い。なに、無礼だって殺されたってクローンがひとつ減るだけだろ? 逃げる? 無駄だよ。お前らが逃げようものならそのクローンナンバーが尽きるまでお掃除してやるよ。だから、な。はやくエリア51の事を聞いて来いよ」
皇帝-2「……」
7-3「……」
切法師「……ふむ。脅迫は自動成功でいいでしょう。市民ジョーの周りにいたIR市民達は一応に狼狽した様子で近くにいた上位クリアランスの人間に話しかけに行きました」
ジョー-3「計画通りやな」
皇帝-2「ははは……(手口がチンピラだよ……)」
切法師「光線銃の音が鳴り響きます。クローンがどんどんと送られてきます」
皇帝-2「うわあ……」
<コロコロ……>
切法師「しかし、それもやがて収まり、一人のIR市民が市民ジョーの下に駆け寄って来ます。IR市民は言いました。レッド様レッド様。エリア51について分かりました」
ジョー-3「ほうほう」
切法師「ブルー様が言うには、そんな場所は*存在しない*らしいです」
ジョー-3「は?」
皇帝-2「え?」
7-3「で、でもミッションアラートではそこに行くようにって……」
ジョー-3「だよな」
皇帝-2「Kだよ……」
ジョー-3「ん?」
皇帝-2「あいつ、僕達にでたらめを教えたんだよ」
ジョー-3「なんやて!?」
皇帝-2「おかしいと思ったんだよ。サイコロの音がなったから何かしたんだろうと完全に信用しちゃったけど、スキルひとつでどうにかできるような事じゃない」
7-3「みゅ、ミュータント能力とか?」
皇帝-2「未来予知。ね。可能性はなくはない。むしろそっちのほうが可能性としては高いかもしれない。でも、あいつがそんなわかりやすいことをすると思う?」
ジョー-3「しないな」
7-3「ですね」
皇帝-2「ま、能力だろうとなんだろうとこっちをはめたのは間違いない」
7-3「もしかして、当たり前のようについていった小鳥さんもグルなんじゃ……」
皇帝-2「その可能性も、ゼロじゃない」
ジョー-3「糞っ経験者二人で初心者をいたぶりやがって! 出会ったらぶっ殺してやる!」
皇帝-2「そうだね。でもまず、どうやって出会うかを考えないといけないわけなんだけど」
ジョー-3「せ、せやな」
切法師「と、ここに騒ぎを聞きつけたインターナルセキュリティが現れます」
ジョー-3「目の前のIR市民のどたまを打ち抜き、反逆者は今殺しました! と報告します」
切法師「あ、はい」
7-3「あ、そのインターナルセキュリティに話しかけることはできますか?」
切法師「勿論できますよ」
7-3「えと、まず丁寧に挨拶をします。えー、先ほどのIR市民の暴動でミッションアラートが妨害されてしまい聞く事ができませんでした。我々は一刻も早くコンピューター様の与えてくださったミッションを達成しなくてはいけないのにこれは由々しき事態です。これはおそらくコミーの仕業に違いありません。親愛なるコンピューター様の為、ぜひとも我々にミッションアラートの内容を教えていただけませんか? と言います」
皇帝-2「なるほど」
<コロコロ……>
切法師「いいでしょう。インターナルセキュリティの職員は、暴動を制圧した事を大きく評価してくださったようで三人にブリーフィングルームへ完璧に安全に行く事のできる道のりとブリーフィング開始の正確な時刻を教えてくださいました(このままじゃたどり着きそうにないしまあいいでしょう)」
皇帝-2「やった!」
7-3「丁寧にお礼を言って別れます」
切法師「いいでしょう」
ジョー-3「やるじゃん」
7-3「どもども」
皇帝-2「じゃ、切法師さん。教えてもらった道で行くとしてブリーフィングには間に合いますか?」
切法師「移動手段はどうしますか?」
皇帝-2「とりあえず徒歩で」
切法師「徒歩ですか」
<コロコロ……>
切法師「残念ながら徒歩では無理でしょう。しかし、走れば間に合いそうですね」
皇帝-2「じゃ、走りますか」
ジョー-3「せやな!! さっさと行ってKをぶちのめそう!!」
7-3「……その事ですがお二人さん。僕に考えがあります」
ジョー-3「なに?」
7-3「ここはさっき道を調べた僕の手腕を信じて僕に任せてもらえませんか?」
皇帝-2「うーん。僕は問題ないよ」
ジョー-3「じゃ、ワシもそれでいい」
7-3「ありがとうございます。じゃ、行きましょうか」
切法師「三人とも走って向かう。でよろしいですね?」
三人「もちろん」
切法師「三人は軽快に走り出しました。このまま行けば無事時間通りにたどり着く事ができるでしょう」
7-3「完璧ですからね!」
ジョー-3「そうそう。完璧に安全だからな!」
皇帝-2「そうそう。完璧にあんぜ……いや、ちょっとまてよ?(こんな簡単に*道*を進めていいのか?)」
切法師「風が心地よいです。この調子だと走った事による疲れもなさそうです」
ジョー-3「最高だぜ!」
皇帝-2「き、切法師さん?」
切法師「はい?」
皇帝-2「念のために聞きますが、僕らの走る道の色は?」
切法師「はい。ブルー様に完璧に安全に行ける道を聞きましたので当然道は青ですね」
皇帝-2「oh...」
切法師「と、いうわけで三人はクリアランス違反で一瞬にして消し炭にされます。安心してください。新しいクローンはブリーフィングルームまで運ばれますから」
7-4「こ、こんなのって」
ジョー-4「あんまりだー」
皇帝-3「だー」



まとめ
・皇帝CN+1 クリアランス違反で処刑 クローンはブリーフィングルームに
・ジョーCN+1 クリアランス違反で処刑 クローンはブリーフィングルームに
・7CN+1 クリアランス違反で処刑 クローンはブリーフィングルームに
・小鳥 無事ブリーフィングルームに到着
・K ブルー市民と一緒にブリーフィングルームに移動



次回 憎しみの再開

       

表紙

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Neetsha