Neetel Inside 文芸新都
表紙

新都社作家でParanoia
その5.コンピューター様の完璧な朝食

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K-4「前回の私はとんだ糞野郎だったようですが今回の私は完璧です!」
ジョー-4「同じく、完璧です!」
皇帝-3・7-3「?」
K-4「ZAPZAPZAP>>>>皇帝・7!」
切法師「市民Kの放ったレーザーにより二人は一瞬で消し炭になりました。クローンナンバー+1です」
皇帝-4「ちょwwなんでwww」
切法師「その場で二人の新しいクローンが運ばれてきます。今度はきっとうまくやってくれるでしょう」
皇帝-4「こ、今度の私は完璧です?」
7-4「さっきのなんですか! ひどいじゃないですか!」
K-4「ZAPZAPZAP>>>>7!」
皇帝-4「うはwww」
切法師「市民K-が流れるような動作で抜いたレーザー銃により一瞬で市民7は消し炭になりました。クローンナンバー+1です」
7-5「あ、あんまりだ」
K-4「んと解説入れておくと、まず最初のZAP。これはパラノイアの伝統芸で前のクローンは死んだんだから反逆者なわけ。だから新しいクローンが送られてきてるのに自分が完璧であると宣言しないだなんてきっと完全じゃない。つまり反逆者。って理由ね」
皇帝-4「なるほど」
ジョー-4(なんとなく言っただけだったけどよかったー)
K-4「次の7ZAPの理由はさっきの理由プラス、前任者を気遣うような台詞を言ったから反逆者の仲間に違いないという理由だよ」
7-5「なんだか納得行きませんけどそういうことならまあいいです」
K-4「まぁ、チュートリアルプレイなんだしいい経験だと思って。ね?(ZAPしたはいいけど、このクローンナンバーじゃどう頑張ってもブリーフィングまでたどり着けないぞ)」
切法師「新しいクローンがその場で送られてきます。今度はきっとうまくやってくれるでしょう」
7-5「はい。今度の私は完全に完璧で幸福です!」
K-4(クリアできないならこっちで全滅させても、いいよね?)
切法師「さて、問題がないようなので四人は食堂の前です。どうしますか?」
K-4『隠密<10>を使用します』
切法師『ただの食事ですがよろしいですか?』
K-4『いいです』
切法師<コロコロ……>
K10>>>>8
切法師『成功です』
K-4『とりあえず見つからないように距離をとります』
皇帝-4(ダイスロール?)
7-5「とりあえず中に入りましょうよ」
ジョー-4「せやな。とりあえず床の色とかは大丈夫ですか?」
切法師「はい。ここはR市民が利用できるので床や壁はもちろん、食器やテーブルなどもすべて黒で塗装されています」
ジョー-4「じゃ、行こうか」
7-5「そうですね。下手な事をしてクローンナンバー増やしたくないですし」
切法師「では、*三人*は食堂に入ります」
ジョー-4「三人?!」
皇帝-4「Kはどこに行ったの?」
切法師「残念、市民Kはどこかに行ってしまったようで見つける事ができませんでした」
ジョー-4「やりやがったな!」
K-4<ニヤニヤ>
切法師「食堂内では大きなベルとコンベヤによって皿が運ばれ、規定の位置に達するとノズルから半ゲル状のなにかが皿に注がれています。周りの市民はみな幸福そうな顔をしており、幸福のあまり泡を吹いて倒れている者や汗をだらだら流しながら食事を見つめるものなどがいます」
ジョー-4「……」
皇帝-4「り、料理を調べる事は可能ですか?」
切法師「もちろんです。皿を覗き込むと、まず涙の出るような強烈な刺激臭が鼻をつき、皿にもられたねずみ色のドロドロとした半ゲル状の物体はマグマのように時々ぽこぽこと気泡をつぶしながら暖かな湯気を立てています」
皇帝-4「あたりの市民はどんな感じ?」
切法師「隣の市民は不思議な事に先のないスプーンと皿を交互に見つめ、脂汗をかきながら真っ青な表情をしています」
7-5「ぼ、僕の化学<10>でその物体を調べる事はできますか?」
切法師「よろしい。そう難しいものでもないので自動成功としますただし、この行動で5分が経過しました」
7-5「よし……ってえ?」
切法師「時間経過は1ロールで5分経過するものだと考えてください。ロールはダイスロールだけではなく行動でも加算されると考えていただければいいかと」
7-5「わかりました」
切法師「さて結果ですが、この物体は何か強酸性で出来ているようで、とても人間が食べれるものではない事が判明しました。食べればきっと数秒と持たないうちに死んでしまうでしょう」
皇帝-4・ジョー-4・7-5「……(だめな奴だこれ)」
K-4『市民ボット操作メンテ<12>でコンベアを暴走させます。隠密を使っているのできっとばれず上手に行動ができると思います』
切法師『よろしい』<コロコロ……>
皇帝-4(ダイスロールの音?!)『何が起こってもいいように身構えます』
切法師『よろしい。これであなたへの不意打ちはなくなりました』
7-5「とりあえずどうします? これ」
ジョー-4「じゃあここは私が食べよう」<チラチラッ>
皇帝-4(ごめん……行動済みだから……)
7-5「どうぞ」
ジョー-4「あっるぇー? ダチョウじゃないのー?」
7-5「食べないんですか? といってレーザー銃を取り出します」
ジョー-4「た、食べます! もりもり食べちゃうよ! わし」
7-5「あ、じゃあ僕の分も食べていいですよ。といって器のものを市民ジョーにあげます」
ジョー-4「なんて事を……」
7-5「さ、食べてください。といってレーザー銃のトリガーに指をかけます」
ジョー-4「なんてひどいんや。あんまりやで。……まあ男は度胸! やってやる! *一気に*かっ込むぜ!」『ここでわしのスキル破壊工作<3>を使用するっ!』
切法師『破壊工作ですか? 何に対してです?』
ジョー-4『このノズルに。次のクローンでわしだけ食事が出てこないように!』
切法師『いいでしょう』<コロコロ……>
ジョー-4(ドキドキ)
切法師<ニコッ>
ジョー-4(せ、成功?!)
切法師「一気に食事をかっ込んだ市民ジョーは数秒間は幸福そうに元気な表情を浮かべていましたが、いきなりのどをかきむしったかと思うとその場に倒れ、びくびくと痙攣し始めます。しかし、喉をかきむしるのはやめず、結果として皮膚は裂け、おびただしい量の出血で死んでしまいました。クローンナンバー+1です。その場で新しいクローンが送られてきます」
7-5(やっぱり死ぬんだ……)
ジョー-5「きっと今度の私は完璧です!」
7-5「ZAPZAPZAP>>>>ジョー」
切法師「市民7のレーザーがジョーに迫る。もちろんそれをよけれるわけもなく一瞬にして市民ジョーは消し炭になりました。クローンナンバー+1です」
ジョー-6「なんでや! 食事食べて死んだから反逆者とかそういう事か?!」
切法師「ふむ。いいでしょう。先ほどの騒ぎをモニターしていたISが市民7にZAP理由を問います」
7-5「完璧なるコンピューター様のつくりたもうた完璧なクローンなはずなのに*きっと*だなんてあいまいな言葉を使うだなんて反逆者に違いないからです!」
K-4(これは……)
切法師(初心者にはそうとう厳しい判定ですが、まぁよしとしましょう)「理由に納得したISは持ち場に戻るため帰って行きました」
ジョー6「きつう……」
7-5「反逆者を殺して幸福な気分です!(初ZAPゲット!!!)」
K-4(嬉しそうにしやがって、こいつ……完璧に毒されてきたな)
切法師「と、ここでおかしな音を立てて食事を運ぶベルトコンベアがものすごい勢いで回転し始めました。器に噴出されるはずの完璧なるご飯は回転の衝撃により辺りに飛び散ります。ここで全員に敏捷ロール! ただし、市民7は不意打ちだったため自動的に失敗となります」
7-5「え……?!」
切法師「あらかじめ準備をしていた市民皇帝にはボーナスとして+2をあたえます」
皇帝-4「やっぱりね! 何かあると思った!」
<コロコロ……>
皇帝15>>>>13 K20>>>>20
K-4「ちょwwwまたファンブルwww」
切法師「完璧な朝食が二人を襲う。強酸性のそれは瞬く間に二人の顔を溶かし、脳まで達してしまいます。二人ともクローンナンバー+1です。しかも、その暴走はどうやら市民Kの仕組んだものだというのが判明しました」
K-5「おまwww」
切法師「さて、その場で三人の新しいクローンが送られてきます」
K-5「先ほどの私は反逆者だったようですが今度の私は――」
皇帝-4・ジョー-6・7-6「ZAPZAPZAP>>>>K」
K-5「おうふwwwwおうふwww」
切法師「その場で新しいクローンが送られてきます」
ジョー-6・7-6・K-6「今度の私は完璧です!」
切法師「よろしい」
K-6「あ、これはプレーヤー発言なんだけど。クローンは前任者の一切の罪を負わないことになってるからさっきのZAPも厳密に言うと反逆行為だからね!」
切法師「でも面白いので今回はありとします」
K-6「ですよねー」
切法師「さて、色々起こりましたが、ここまで食事を済ました市民は市民ジョーのみです」
7-6「あれ? 僕は済ませたんじゃ?」
切法師「いえ、あれは自分の分を渡しただけで食べた事にはなっていません」
7-6「あちゃー」
ジョー-6「おやおや? 三人は完璧なコンピューター様の用意された食事を食べないのですか? 問いってレーザー銃を三人に突きつけます」
K-6(ん? 隠密とボット操作で二ロールしただろ? 一ロール5分の計算だから……)
切法師「ここでベルが食堂に鳴り響きます。残念。現時刻は8時30分です。食堂は営業を終了しました。まだ食器の中に食事が残っていた市民は次々にレーザー銃によって消し炭にされていきます」
7-6「あわわ、ど、どうにかしないと!」
K-6<トントン>
7-6「なにか妙案があるんですか! Kさん!」
K-6「いや、あきらめるんだ」
7-6「そんなー!」
切法師「食事を食べなかった不届きな市民は処刑されてしまいました。市民ジョーを除く全員クローンナンバー+1です」
ジョ-6「大惨事じゃねえか」
7-DEAD・K-DEAD「……」
切法師「おやおや、二人はクローンナンバーが尽きてしまったようですね。ゲームオーバーです」
皇帝-5「え? 終わり?!」
切法師「さてここで感受ロール」
皇帝-5「またロール?!」
ジョー-6「感受とか1しかないぞ」
切法師「さあロールを」
<コロコロ……>
皇帝11>>>>10 ジョー1>>>>16
切法師「さて、感受ロールに成功した市民皇帝はここでおかしなことに気がつきます」
皇帝-5「なに?」
切法師「なぜか地面が震えているのです」
皇帝-5「じ、地震?!」
切法師「どうやら、先ほどの食堂で何者かが食事の運搬装置に細工をしたようで、パイプがつまってしまったようです」
ジョー-6(あ、それわしや)
切法師「パイプは圧力に耐えられる爆発し、その影響で地面は裂け、一斉に朝食が飛び出ます」
切法師<コロコロ……>
皇帝-5「たのむっ!」
切法師「さて、不意打ちだったので市民ジョーはこれをよける事はかなわず、市民皇帝もよけようとしましたかが地面の裂け目に吸い込まれ、一瞬で姿かたちもなくなりました。クローンナンバー+1です」
皇帝-6「お、おそろしい事をする」
切法師「新しいクローンが送られてきます。きっと今度はうまくやってくれるでしょう」
皇帝-6「完璧です!」
切法師「と、ここに掃除用のボットが多数表れます。四方八方を囲まれ、その包囲網は狭まってきており、このままでは潰されてしまいます」
K-DEAD(あ、殺しに来てる)
皇帝-6「色は?」
切法師「赤です」
皇帝-6「レーザー銃を撃って壊します!」
切法師「よろしい。運よくレーザーがあたったボットは活動を停止し、ボットの包囲網に穴ができます」
皇帝-6「助かった……」
切法師「しかし! ここでISがやってきてどうして作業中のボットを壊したのかを問い詰めます」
皇帝-6「あの、えと、その……こいつらが暴走して僕を襲ってきたからです! 自己防衛なんです!」
切法師「完璧なるコンピューター様がつくりたもうた作業用ボットが暴走したなどというなんて貴様はきっと反逆者に違いない! ZAPZAPZAP>>>>皇帝」
皇帝-DEAD「なんてこった……」
切法師「全員クローンナンバーが尽きたのでセッション終了です」
K「さて、全滅したわけだけど、これでパラノイアってゲームの感じはつかめた?」
ジョー「ああ、ばっちりな!」
皇帝「だいたいは流れつかんだから次は大丈夫だと思う」
7「僕もZAP覚えましたし!」
ジョー「犠牲になったのわしだけどな!」
切法師「何か質問があれば受け付けますよ」
皇帝「あ、じゃあたまにいいロールプレイだとかいってましたけどアレは?」
切法師「あれはなにか面白い。または興味深い行動、つまりはプレイをしたプレーヤーにはボーナスを与えるという事です。まあこれはGMのさじ加減ですがね」
K「うまくボーナスを引き出すのが鍵だね」
皇帝「なるほど」
K「じゃ、理解できたみたいだし次は少し難しくしていこうか。それにはプレーヤーが足りないからプロを呼ぶね」
ジョー「プ、プロ?」
K「そそ。みんなZAPされないように頑張ってね」
皇帝・ジョー・7(いったい誰が……)



今回のクローンナンバー変動
7+4 KによるZAP*2 朝食にあたり溶けて死亡 朝食を食べなかったため反逆罪でZAP
皇帝+4 KによるZAP 朝食を食べなかったため反逆罪でZAP 朝食にあたり溶けて死亡 反逆罪でISにZAP
ジョー+3 お社様のたたりで死亡 7によるZAP 朝食にあたり溶けて死亡 
k+3 皇帝・ジョー・7によるZAP 朝食にあたり溶けて死亡 朝食を食べなかったため反逆罪でZAP



次回 プロ参戦編!

       

表紙

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Neetsha