Neetel Inside 文芸新都
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文芸新年企画~執筆はじめ~
理想のライフスタイル/かたろっく

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 炬燵に体ごと深く潜り込むと、中に居た猫のシロと目が合った。
 あぁ、暖かい。この暖かさプライスレス・アンド・フォーエヴァー。
 つけっぱなしのTVから正月番組でしか見かけないような芸人の一発芸とかガヤの爆笑とかが聞こえてくる。その正月らしいBGMを子守歌に俺が眠りにつこうとしていると、どたどたと誰かが居間に入ってくる足音がした。
「たかしいいいいおきろおおおおおおお」
 その怒声と共に炬燵が持ち上げられ、俺とシロはシベリアも真っ青な極寒(主観)の居間にその無防備な体を晒した。
 黒の長髪と厚手のコートを身にまとった180cmの長身が炬燵を持ち上げたのだ。
「さ、咲良姉さん!?」
 電灯の逆光で表情が見づらいが、姉さんは怒っているようだ。
「正月の昼間からなにをだらだらしてるの!勉強しなさい!」
「か、かーさんみたいなこというなよ・・・」
 炬燵を持ち上げて上から威圧されているので、どうしても俺は及び腰になる。すでにシロはどこかへ退避してしまった。
「あんた今年は受験でしょ!ちゃんとしないと私みたいな良い大学に入れないんだから!」 といって炬燵を向こうにやってしまう。
「ボッシュート!3時間後に返してあげるから、自分の部屋で赤本進めときなさい!」
「あぁん!咲良姉さんんんん!」
 と言って姉さんを追いかけようとするも、だらけきった身体からだるさは抜けず、のっそりと起き上がる。
「うううー・・・こたつうー・・・さくらねえさあん・・・」
 とゾンビのごとくうめきながら姉の消え去っていった廊下へ追って出ると、メガネをかけたショートヘアで女子中学生の制服を着ているやつが居た。
 先年から中学に入った妹だった。
「お兄ちゃんまたお姉ちゃんに怒られたんですか?新年になっても相変わらずですね」
 こいつは中2病が発症したせいか去年の夏ごろから何故か俺に対して敬語で話してくる。今年の3月まではまだ中1なんだけど。
「彩香、おまえなんで正月から制服着てるの?」
「もう3日ですよ、お兄ちゃん。私、塾の年始補講があるのでいってきますね」
 と通学用鞄を見せつけてくる。姉に似てしっかりしたやつである。
「おお、気をつけてな」
「お兄ちゃんもいい加減、自覚を持って勉学に励んだほうがいいと思いますよ。センター試験っていつでしたっけ?」
 今月の19日ですが・・・なにか・・・。
「あー、まぁ俺のことはいいじゃん・・・はは・・・」
 ジト目で見てくる。
「じゃあいってきます」
 説教くさいところも姉に似てるなぁ・・・とか思ったりして。
「こぉらー!たかし!何ぼさっと廊下につっ立ってるの!?赤本何ページ進んだの!?」
 廊下に突っ立っててどうして赤本が進むはずがない。
「ちょ、今、彩香をお見送りしたところだって!今行くから!」
 俺が急に振り向くと、顔がぼすっと何かにジャストフィットした。
 おお、暖かい。まるで炬燵のようだ。しかも柔らかい。
 それはコートを脱いだ咲良姉さんのタートルネックのおっぱいだった。
「あ、ごめん!」
 離れるが、まだ顔と顔が近い。姉さんはこんな良い匂いのする人だったっけ・・・?
「しっかりしなさいよ!もう!ほら、さっさと部屋に行く!」
「わーかったってもう・・・」
 照れ隠しも兼ねて俺は自分の部屋へどたどたと早足で行く。ぶつぶつ言いながらも、なんだかんだでしっかりものの姉さんと妹のおかげでまともに勉強する気になれてるのかなぁ、と思う。二人に感謝しなくちゃいけないな・・・。
 そう思いながら、俺はようやくテスト勉強を始めたのであった。


あああああああお姉ちゃん欲しいよおおおおおおおおおおおおおおおおぺろぺろぺろぺろぺろぺろぺろぺろぺろぺろぺろ
もうリアル妹いるけど腐女子だから二次元キャラみたいに可愛い妹も欲しい・・・ぺろぺろぺろぺろぺろぺろぺろ

今年の抱負「勉強頑張る」

       

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