Neetel Inside 文芸新都
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不夜城

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電気を全て消す
眠れない
目を閉じる
・・・眠れない
音楽を聴く
・・・・・眠れない
深呼吸を何度も何度も
・・・・・・・・・・眠れない

布団に入って5時間。未だに俺の意識は現実世界から、逃げ出すことはできない。
自分でもおかしいと思っている。昼間の活動をおろそかにしているわけじゃない。ただ、眠れない。昼間の上司の理不尽な怒りとか、彼女がメールを返さないだとかそんなくだらないことが頭を巡り眠りに逃げることができない。
「はぁ」
溜め息を宙に送るが、何も返事はない。無力感と無意味な罪悪感と明日への疲労感が溢れ出る。
午前2時、仕方なく起き上がる。そして、最近買い換えたパソコンを開いた。
つい最近見つけたサイトがある。
「不夜城」というなんの変哲もない掲示板である。一つ変わっていることは、午前2時から午前4時の間しかサイトを見ることも書き込むこともできない。
サイトの決まりごとは
「自分の秘密を一つ書き込み、おやすみなさいと書く。」
「誰か1人だけ、1つコメントをすることができる。」
これだけである。
しかし、俺は不本意にもこのサイトに2週間お世話になっている。
今日も誰かが語りだす。一つの秘密を吐き出す。
主人公のいないこの掲示板で。

     
















この作品はフィクションであり、実在の人物・団体・事件などには一切関係ありません。














       

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