Neetel Inside 文芸新都
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趣味の領域
彼女の仕事

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 彼女は仕事が好きだった
 仕事が人生の全てといっても過言ではない
 完璧に仕事をする彼女に文句を言う客は居ない
 それどころか、高い金を払い契約延長する客も多かった

 ここに配属されて二週間
 依頼主はいい人で仕事は順調
 毎日が楽しかったが彼女はその生活が後二週間しか続かないことをわかっていた

 彼女はロボット
 依頼が入れば配属され依頼主と生活を共にする
 彼女の目はカメラ、耳は盗聴器になっており、本部ではその映像をチェックしている
 仕事や借金など、毎月必要な額を稼ぐ客には契約延長を
 親の遺産など、口座に大金が入っている客には強制終了を……

 ――彼女がここに配属されて一か月がたった
 いつも笑顔の彼女だがこの日だけは泣いていた
 彼女の足元には冷たくなった依頼主
 彼女は依頼主のことを想いおへその奥にあるボタンを押した

       

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