言葉の意味
まとめて読む
「なんで僕は生きてるのだろうか。
僕が生きていて何になるのか。
僕に存在価値があるのだろうか。
誰しも一度は思ったことが
あるんじゃないかな?」
昔は僕もその一人だった。
でも今は違う。
彼女が教えてくれた
「生きる意味。」
これから話すことは
ボクとカノジョのムカシバナシ
*
「痛って…」
地面に滴る赤い液をみると
自分が生きてるってカンジル
手首にある無数の傷
何のために自分を傷つけるのかわからない
「そろそろ起きなきゃ…」
手首にある傷を隠し
リビングに向かった
「母さんおはよ」
「……、顔洗ってささっと学校行きなさい」
「うん」
母さんとの会話はこれだけだ
特に話すこともないし
はなしたいわけでもない
「おはようさん、悟兄」
この人は弟の章、僕より成績優秀スポーツ万能
何もかも僕より優秀だ
「あら?おはよう章ちゃん早くご飯たべなさい?」
「ありがとう、母さん」
僕は毎日この会話を聞き学校に行く
「いってきます」
「兄ちゃんいってらしゃい!」
弟の言葉を無視して家を出る。
この玄関を出るとき毎回思うことがある
「僕はこの家に必要がない。」
そんなことを、考えたって仕方なく
学校に向かった。
「おはよう!悟!」
「おはよう優木」
僕の方に腕をかけ鼻歌を歌ってるコイツは
小さい頃からの幼馴染で
楠 優木
小中高と学校が一緒でまあ簡単にいうと腐れ縁だ
「今日のクラス発表たのしみだな、また悟と同じなんていやだから!」
「僕だっていやだよ、小学校からずっと同じなんて」
このせいで周りに変な目で見られたことだってある
あの二人できてるなんて、いわれたもんだ。
「また喧嘩してるのー?どんだけ仲がいいのよ」
「あっ!おはよう!香織!」
「おはよう悟、優木」
「おはよう香織」
彼女は
新垣香織、長髪の黒髪、ルックスも抜群
周りからも人気がある。まあ学園のアイドルみたいなものか。
小学校の時からこの3人は一緒だ。
「ほら早く行こう?遅刻しちゃうよ?」
「待ってよ香織!ほら悟も走って!」
「あっ!うん」
二人につられて走り出す。
道なりに走りそこの角を曲がればすぐそこに学校がある
息を切らしながら必死についていく
「早く悟る!!」
地面をみる僕に大きな声でよぶ優木の声を聞き
足に力を入れる
「ああ、しんどい」
あそこの角を回ればもう…
「悟あぶない!!」
優木の声に咄嗟に止まるが
勢いがついてるのか、止まらない
ぶつかる。
「痛って…」
そこには小さな身体とひとつの本が転がってる
「あっ大丈夫ですか?」
小さな声で「本…私の本は…」
落ちていた本を拾い渡した。
「これ…本それより怪我してない?」
「よかった無事で特に汚れてないし]
「あの…ほんとに怪我とかない?」
僕の話を聞いていないのか。
本しか見ていない、
「ありがとうございます!本無事です!」
彼女は本の事を心配してくれてると思ってるのか。
自分の体のことなんか気にしていない。
「じゃあ遅刻するので失礼します!」
そういうと彼女は去っていった
「なんだろうあの子…?」
不思議な子だった本を我が子のように心配し
ぶつかってきた僕にお礼をいい、去っていった。
「悟?大丈夫?怪我してない?
「うん大丈夫だよありがとう香織」
心配そうな顔をしている香りに声をかけた
「それにしても、今の子大丈夫なのかな」
優木は彼女が走っているのを
眺めながら言った。
「あの子本のことしか言ってなかったね」
ほんと不思議な子だったな
「そんなことより早く行こうよ!遅刻しちゃうよ!」
二人が走り出す後ろ姿をみて
僕もその後ろを走っていた。
*
新しいクラスが書いてあるボードを確認し
二人の顔覗き込んだ
「これから一年間よろしくね?悟
」
香織と一年間同じようだ
「優木はどうだったの?僕と同じクラス?」
顔を歪め泣きづらですわりこんでこういった
「僕だけお前らと違う…これで悟ともお別れだね」
「となりのクラスだろ会いにこればいいじゃんか」
「でも就学旅行とかまわれないじゃん」
こんな話聞いてたら日がくれるよ
「香織教室いこ」
「あっうん!」
優木を置いていきふたりで教室に向かった
「悟と同じクラスになれてよかった」
「ん?なんかいった香織?」
僕は聞こえないふりをして聴き直した
「ううんなんでもないの」
「そう」
始業式がおわりまた3人で帰った
*
新しいクラスになり一ヶ月が過ぎた
「痛って…」
あの時より増える手首の傷
傷が増えるたびに何か黒いものに
飲み込まれていくような感覚がある
まだわからない自分はなぜ生きているのか
特に学校が苦というわけでもない
でも家族に必要にされていない
これはこの傷が増えるひとつの理由でもある。
それもそうだ、僕は弟より必要にされていない
誰にでもわかるような態度を家族に取られてる。
いつからこんな態度を取られているのかも
覚えていない。
朝の日課のように
手首にある傷を隠し
リビングに向かう
「母さんおはよ」
「……、」
「おはよう、悟兄」
「あら?おはよう章ちゃん早くご飯たべなさい?」
こんな会話を毎日しているだ
そりゃ傷だって増える
確か今日、日直だし早く家をでるか。
靴を履き扉をあけると聞きなれた声が聞こえた
「おはよう悟」
そう僕に言葉をかけた最近ここ一ヶ月毎日のように
香織は僕の家の前で待っている。
僕に対してまとわりついてくるのだ。。
香織がこんなに僕にまとわりついてきたのは
中学2年の時だ
あの頃から僕は自分の生きる意味がわからなかった
手首の傷もそうだ。
いち早く僕の傷に気がついたのも香織だ
僕にむかって泣きじゃくり
こう言ってた「なんでこんなことするの」
なんでしてるのかなんて僕にもわからない
ただ自分の存在を感じたかった
あの時から香織は僕に
まとわりつくようになった。
「香織おはよう」
香織の存在も僕にとって苦なのかもしれないな。
いつもどおり学校が終わり。
何もない一日の半分がおわった。
「悟かえろう?」
香織が僕に近づいてきた
「ごめん今日は図書委員があるから先に帰っていいよ」
「そうなの?ならまた明日じゃあね」
香織が帰っていく姿を見送り
僕も図書室に向かった
勇逸心が落ち着く時だ、たくさんの本にかこまれ
ただ本をよむ
僕にとって本は自分が生きていくために
必要なものだ。
そんなことを思いながら時計を見ると
閉館時間だった。
まだ1人本を読む女の子がいた
「あのそろそろ閉館するんで」
そう声をかけると女の子は振り返った
「あっすいませんつい夢中になって」
なにか見覚えのある本をよんでた
なんだったか
「あ!!あなた本を拾ってくれた方じゃないですか!」
大きな声で僕に指をさし女の子はいった
本を拾った僕が、
記憶をたどり誰なのか、いつ拾ったのかを
思い出す…
「ほらこの前あなたが本をひろってくれたんですよ!」
彼女の言葉と記憶が一致した
このまえぶつかった不思議な子か
「思い出しましたか?」
「思い出したよ!この前ぶつかった子だよね?」
「そうです、そうです!やっと思い出してくれましたね!」
あの不思議な子だったのか
見覚えのある本だった、
「あの時ぶつかったけど、身体とか怪我してなかった?」
「はい!あんなのかすりきずですよ!」
といい彼女は手のひらを僕に見せた
「それはよかった」
「図書委員だったんですね!気づきませんでした!」
それもそうだ僕も声をかけるまで
気づかなかったんだから
それにしても彼女は不思議な子だな
「あっあのあなたも本が好きなんですか?」
「うん、本に囲まれて読むのが好きなんだ」
「そうなんですね!」
彼女は、キラキラとした目を僕に向け
話す。ほんとに本が好きみたいだ
「あの好きな本とかありますか?」
「えっ?僕?そうだな好きな本か…」
考えていると係りの先生がきた
「早く閉めてね?」
「すいません!今締めます。
ごめんね、締めないといけないから
明日も僕、登板だからよかったら
明日また話すよ」
「はい!楽しみにしてます!じゃあまた!」
彼女はそう言い部屋を出て行った
「名前ぐらい聞いとけば良かったな」
まあ仕方がないか
部屋の鍵を締め僕も学校を出た
帰り際なんだか僕は顔がにやけていた
名前もしらない女の子と
本について話しただけなのに
久しぶりに笑ったきがする
僕は明日が楽しみだったんだ。
*
僕が生きていて何になるのか。
僕に存在価値があるのだろうか。
誰しも一度は思ったことが
あるんじゃないかな?」
昔は僕もその一人だった。
でも今は違う。
彼女が教えてくれた
「生きる意味。」
これから話すことは
ボクとカノジョのムカシバナシ
*
「痛って…」
地面に滴る赤い液をみると
自分が生きてるってカンジル
手首にある無数の傷
何のために自分を傷つけるのかわからない
「そろそろ起きなきゃ…」
手首にある傷を隠し
リビングに向かった
「母さんおはよ」
「……、顔洗ってささっと学校行きなさい」
「うん」
母さんとの会話はこれだけだ
特に話すこともないし
はなしたいわけでもない
「おはようさん、悟兄」
この人は弟の章、僕より成績優秀スポーツ万能
何もかも僕より優秀だ
「あら?おはよう章ちゃん早くご飯たべなさい?」
「ありがとう、母さん」
僕は毎日この会話を聞き学校に行く
「いってきます」
「兄ちゃんいってらしゃい!」
弟の言葉を無視して家を出る。
この玄関を出るとき毎回思うことがある
「僕はこの家に必要がない。」
そんなことを、考えたって仕方なく
学校に向かった。
「おはよう!悟!」
「おはよう優木」
僕の方に腕をかけ鼻歌を歌ってるコイツは
小さい頃からの幼馴染で
楠 優木
小中高と学校が一緒でまあ簡単にいうと腐れ縁だ
「今日のクラス発表たのしみだな、また悟と同じなんていやだから!」
「僕だっていやだよ、小学校からずっと同じなんて」
このせいで周りに変な目で見られたことだってある
あの二人できてるなんて、いわれたもんだ。
「また喧嘩してるのー?どんだけ仲がいいのよ」
「あっ!おはよう!香織!」
「おはよう悟、優木」
「おはよう香織」
彼女は
新垣香織、長髪の黒髪、ルックスも抜群
周りからも人気がある。まあ学園のアイドルみたいなものか。
小学校の時からこの3人は一緒だ。
「ほら早く行こう?遅刻しちゃうよ?」
「待ってよ香織!ほら悟も走って!」
「あっ!うん」
二人につられて走り出す。
道なりに走りそこの角を曲がればすぐそこに学校がある
息を切らしながら必死についていく
「早く悟る!!」
地面をみる僕に大きな声でよぶ優木の声を聞き
足に力を入れる
「ああ、しんどい」
あそこの角を回ればもう…
「悟あぶない!!」
優木の声に咄嗟に止まるが
勢いがついてるのか、止まらない
ぶつかる。
「痛って…」
そこには小さな身体とひとつの本が転がってる
「あっ大丈夫ですか?」
小さな声で「本…私の本は…」
落ちていた本を拾い渡した。
「これ…本それより怪我してない?」
「よかった無事で特に汚れてないし]
「あの…ほんとに怪我とかない?」
僕の話を聞いていないのか。
本しか見ていない、
「ありがとうございます!本無事です!」
彼女は本の事を心配してくれてると思ってるのか。
自分の体のことなんか気にしていない。
「じゃあ遅刻するので失礼します!」
そういうと彼女は去っていった
「なんだろうあの子…?」
不思議な子だった本を我が子のように心配し
ぶつかってきた僕にお礼をいい、去っていった。
「悟?大丈夫?怪我してない?
「うん大丈夫だよありがとう香織」
心配そうな顔をしている香りに声をかけた
「それにしても、今の子大丈夫なのかな」
優木は彼女が走っているのを
眺めながら言った。
「あの子本のことしか言ってなかったね」
ほんと不思議な子だったな
「そんなことより早く行こうよ!遅刻しちゃうよ!」
二人が走り出す後ろ姿をみて
僕もその後ろを走っていた。
*
新しいクラスが書いてあるボードを確認し
二人の顔覗き込んだ
「これから一年間よろしくね?悟
」
香織と一年間同じようだ
「優木はどうだったの?僕と同じクラス?」
顔を歪め泣きづらですわりこんでこういった
「僕だけお前らと違う…これで悟ともお別れだね」
「となりのクラスだろ会いにこればいいじゃんか」
「でも就学旅行とかまわれないじゃん」
こんな話聞いてたら日がくれるよ
「香織教室いこ」
「あっうん!」
優木を置いていきふたりで教室に向かった
「悟と同じクラスになれてよかった」
「ん?なんかいった香織?」
僕は聞こえないふりをして聴き直した
「ううんなんでもないの」
「そう」
始業式がおわりまた3人で帰った
*
新しいクラスになり一ヶ月が過ぎた
「痛って…」
あの時より増える手首の傷
傷が増えるたびに何か黒いものに
飲み込まれていくような感覚がある
まだわからない自分はなぜ生きているのか
特に学校が苦というわけでもない
でも家族に必要にされていない
これはこの傷が増えるひとつの理由でもある。
それもそうだ、僕は弟より必要にされていない
誰にでもわかるような態度を家族に取られてる。
いつからこんな態度を取られているのかも
覚えていない。
朝の日課のように
手首にある傷を隠し
リビングに向かう
「母さんおはよ」
「……、」
「おはよう、悟兄」
「あら?おはよう章ちゃん早くご飯たべなさい?」
こんな会話を毎日しているだ
そりゃ傷だって増える
確か今日、日直だし早く家をでるか。
靴を履き扉をあけると聞きなれた声が聞こえた
「おはよう悟」
そう僕に言葉をかけた最近ここ一ヶ月毎日のように
香織は僕の家の前で待っている。
僕に対してまとわりついてくるのだ。。
香織がこんなに僕にまとわりついてきたのは
中学2年の時だ
あの頃から僕は自分の生きる意味がわからなかった
手首の傷もそうだ。
いち早く僕の傷に気がついたのも香織だ
僕にむかって泣きじゃくり
こう言ってた「なんでこんなことするの」
なんでしてるのかなんて僕にもわからない
ただ自分の存在を感じたかった
あの時から香織は僕に
まとわりつくようになった。
「香織おはよう」
香織の存在も僕にとって苦なのかもしれないな。
いつもどおり学校が終わり。
何もない一日の半分がおわった。
「悟かえろう?」
香織が僕に近づいてきた
「ごめん今日は図書委員があるから先に帰っていいよ」
「そうなの?ならまた明日じゃあね」
香織が帰っていく姿を見送り
僕も図書室に向かった
勇逸心が落ち着く時だ、たくさんの本にかこまれ
ただ本をよむ
僕にとって本は自分が生きていくために
必要なものだ。
そんなことを思いながら時計を見ると
閉館時間だった。
まだ1人本を読む女の子がいた
「あのそろそろ閉館するんで」
そう声をかけると女の子は振り返った
「あっすいませんつい夢中になって」
なにか見覚えのある本をよんでた
なんだったか
「あ!!あなた本を拾ってくれた方じゃないですか!」
大きな声で僕に指をさし女の子はいった
本を拾った僕が、
記憶をたどり誰なのか、いつ拾ったのかを
思い出す…
「ほらこの前あなたが本をひろってくれたんですよ!」
彼女の言葉と記憶が一致した
このまえぶつかった不思議な子か
「思い出しましたか?」
「思い出したよ!この前ぶつかった子だよね?」
「そうです、そうです!やっと思い出してくれましたね!」
あの不思議な子だったのか
見覚えのある本だった、
「あの時ぶつかったけど、身体とか怪我してなかった?」
「はい!あんなのかすりきずですよ!」
といい彼女は手のひらを僕に見せた
「それはよかった」
「図書委員だったんですね!気づきませんでした!」
それもそうだ僕も声をかけるまで
気づかなかったんだから
それにしても彼女は不思議な子だな
「あっあのあなたも本が好きなんですか?」
「うん、本に囲まれて読むのが好きなんだ」
「そうなんですね!」
彼女は、キラキラとした目を僕に向け
話す。ほんとに本が好きみたいだ
「あの好きな本とかありますか?」
「えっ?僕?そうだな好きな本か…」
考えていると係りの先生がきた
「早く閉めてね?」
「すいません!今締めます。
ごめんね、締めないといけないから
明日も僕、登板だからよかったら
明日また話すよ」
「はい!楽しみにしてます!じゃあまた!」
彼女はそう言い部屋を出て行った
「名前ぐらい聞いとけば良かったな」
まあ仕方がないか
部屋の鍵を締め僕も学校を出た
帰り際なんだか僕は顔がにやけていた
名前もしらない女の子と
本について話しただけなのに
久しぶりに笑ったきがする
僕は明日が楽しみだったんだ。
*
部屋のカーテンから差し込む光を見て
僕はこう言った。
「その光の向こうでは、ぼくはいきていますか?」
返事が返ってくるわけがないのに
その光に向かって僕は、なんども問いかけた。
「どうして僕は生きているのだろう」
「僕の存在価値はなんなのだろう」
自分がまだこの世界にいるんだろう
いっそ死にたい。
考えながら僕は自分の首を絞めた
強く。強く。強く。
なんだか目がかすれてきた
このまま死ぬのか
「はっはあ…あ」
死を直面した僕は咄嗟に
手を離した。
怖くなったんだ。
「死ねなかった」
カーテンから差し込んでいた
光はなくなり、
まるで僕の心が写ったかのように
雨が降りだした
*
僕はこう言った。
「その光の向こうでは、ぼくはいきていますか?」
返事が返ってくるわけがないのに
その光に向かって僕は、なんども問いかけた。
「どうして僕は生きているのだろう」
「僕の存在価値はなんなのだろう」
自分がまだこの世界にいるんだろう
いっそ死にたい。
考えながら僕は自分の首を絞めた
強く。強く。強く。
なんだか目がかすれてきた
このまま死ぬのか
「はっはあ…あ」
死を直面した僕は咄嗟に
手を離した。
怖くなったんだ。
「死ねなかった」
カーテンから差し込んでいた
光はなくなり、
まるで僕の心が写ったかのように
雨が降りだした
*
いつもどうり香織は家の前で待ってる
正直、これほど付きまとわれると
流石に周りからも
変な話をはやし立てられるだろう。
「香織、毎日家の目絵で待つのは、やめてくれない?」
香りはあまり顔にださない子だったが
何故か今日は違った
目に涙を浮かべ僕にしがみついてきた
「え?なんで?私迷惑なの?
私は悟が心配で毎日来てるのに」
「それが迷惑なんだよ
別に香織に心配される筋合いない。」
つい熱くなってしまい、怒鳴ってしまった。
でも今はそんなの関係ない
香織の存在は、今の僕に
苦なのだから。
「そんなはずないのよ、だって悟手首のそれだって
ひどくなってるじゃない。
そんなの見たら心配になるわよ」
シャツを強く引っ張り彼女は言った。
「そんなはずない。」
「心配になる。
香織から言われた言葉につられ
そんなの…そんなの
「そんなの香織が勝手におもってるだけだろ
僕がどうなろうと香織に関係ない
香織の存在自体が今の僕にとって
必要ないんだよ!苦しみなんだよ
これ以上僕に話しかけるな。」
いってしまった。
香織はその場にうずくまり
泣いている。
声をかけるわけでもなく
僕はその場をから
逃げるように走っていった。
*