Neetel Inside ニートノベル
表紙

RAINY RAINY DAYDREAM
1/彼女の傲慢

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 暗い一室の中央に配置された円卓にライトが照らされる。
 「おはよござい・・・ます」
 『おはよございます』
 まとめ役と思しき人物の低い声に、その場に居る一同が一斉に返答する。返答の中には気合の入ったものもあれば気怠そうなものもあった。
 卓を囲むのは、皆一様に黄色のフードを被った十二人の集団。体格は大小様々であり、性別・職種・年齢、それに囚われない選抜基準で構成されていることが察せられる。一人は肩に白いオウムを乗せている。
 「え~、これより・・・今年度第九回の・・・『自治会』の・・・定例会議を・・・始めるん・・・始めたい!」
 『・・・』
 「始めますよ・・・まずは・・・シバザクラさんから」
 はい、という落ち着いた返事とともに、反対側に座る小柄な人物が立ち上がった。
 「以前より問題に上がっていた『石』の件について、大きな進展がありましたので、ご報告を」
 「おっ!」「うむ」「ようやく!」「待ってましたァ~~~~~~ッ!」「まじですか・・・まじですか・・・」「クルップ」「・・・」「ほぉぉぉ」・・・等々、『シバザクラ』の発言と同時にほぼ意味のない雑多な歓声が、まるで宴会の余興が始まりを告げるかの如く、どっと湧き上がった。
 「うっせぇなァ~~~~~~黙ってろッッ!」
 煽り立てる一同を『シバザクラ』の隣に座っていた人物が拳を卓に叩き付けて一喝した。部屋に沈黙が戻る。
 「・・・シバザクラさん・・・続けて・・・」
 「はい。」
 『シバザクラ』と呼ばれる人物の横からヌッ、と『石』が現れた。そしてそれはMRIのようにゆっくりと卓の中央に近づいていき、照明にカタチが浮かび上がっていく。
 その石の中央には、水の入った奇妙な『窪み』があった。
 「これが・・・その・・・」
 「はい。少ない文献を頼りに、街中を虱潰しに・・・と言うのは皆さんご存知かと思いますが、兎に角先日、ようやくそれらしきものを発見し、回収致しました」
 「うっひょひょォ~~~~~~~! 伝承の通りだァ~~~~~~~~オゲッ!」
 バキッという鈍い音とともに、奇声を出した人物が突然顔面にフックを入れられたように頭から落ちるようにして椅子から転げ落ちた。
 「やりすぎ・・・」
 「説明はまだ終わっていない。」
 「自分で自分にツッコミを入れるなんて、相変わらず忙しい男だ」
 「ちがうでピョ!」
 「クルップ。」
 「・・・」
 「真の加害者は絶対喋らないんだよなぁ・・・」
 「うっせぇな~~~~~~黙ってろッッ!」
 先程と同じ要領で、『ハマザクラ』の隣に座る人物が一喝した。卓を叩く音が静かに反響する。
 「(全自動台パン一喝マシーン・・・)」
 聞こえるか聞こえないかの絶妙な声で誰かがボソッと呟いた。
 「シバザクラさん・・・続けて。」
 まとめ役の人物の指示に、シバザクラが静かに頷いた。
 「発見場所は・・・シュウスイ地区の寂れた公園の奥でした」
 「なん☆TO!」
 「(メールで連絡来たからみんな知ってんだろ・・・)」
 「(分かってねーなぁ~~~お前さんさAH、事実ってのは公言してから初めて事実になるんだよYO☆)」
 「(今がその時だ)」
 「(大人になりなさい)」
 「(なんでこんなボコボコに言われんの、俺!?)」
 「クルップ・・・」
 「はい。本当に、本当に意外でした」
 「(なんで通じんだ!)」
 「(大人になりなさい。)」
 「私達の今までの努力は一体・・・」
 「それは言わない約束だろう!」
 「いえ。確かに、シンガン山の廃社を半年探したりしてましたが・・・皆さんにもご足労いただいたのに、苦労して神社を見つけて、でも骨折り損のくたびれ儲けというヤツで・・・」
 「でもアレはアレで収穫在ったよな、ホラ、その」
 「あぁァ~~~~~」
 「婆さん突然呻くな、恐いから止めてくれ」
 「ォあ?」
 「いやいや、とにかく・・・昨年から・・・一年間・・・本当を・・・本当に・・・ありがとうございます!」
 「その辺は私の個人的な趣味も入っておりましたので、お気に為さらず」
 「いや、ありがとう」
 「ありがとう」
 「クルップ!」
 「ありがとう、ありがとう」
 「これで、取り敢えずは一難去ったというところね」
 「役所の人間を出し抜いてやったぜ!」
 「果てしなき栄誉」
 「調子に乗るな・・・」
 「やー、自治会バンザイ! シバザクラちゃんバンザイ!」
 『バンザイ! シバザクラバンザイ!』
 「はい、拍手ーッ!」
 誰かの調子の良い掛け声と共に、一斉に拍手が沸き起こった。

 「・・・で、これ本当にホンモノなの?」
 浮かれた空気を切り裂くような鋭い指摘が、三度目の沈黙を呼び出した。
 「・・・」
 「・・・クルップ」
 「それが問題なんだよ」
 口を挟んだのは、シバザクラの隣の、卓を二度叩いた人物だった。
 『(全自動台パン一喝マシーン!)』
 「(台パンしない・・・ッ!)」
 「『まちづくり課』が市役所の全権を掌握してないとしてもよ、これまでの話から、少なくとも市長と繋がってるってのは間違いないハズだ。確かに例の石があの公園の奥に在ったっつ―のは、めっちゃ意外だった。お陰で一年間アタシらはこうして無駄足運ばされる羽目になったんだからな。にしても、だ。余りにも手応えがなさすぎる。重要なアイテムなら、アタシら一般人の寄せ集めが一年探し廻る程度で発見できる場所に置いとくかね?」
 「何が言いたい、全自動台パン一喝マシーン」
 「おう、アタシ全自動台パン一喝マシーン。喧嘩を買うよりも今は議論をスムーズに進めるべきだと思うから、めっちゃムカつくけど堪えて話を続けるぜ」
 「大した心意気ね、惚れたわ台パンマン。今凄くゾクゾク来た。目的のために自らの私情を切り捨ててまっすぐ向かっていく姿勢、すごく、すごく美しい。輝いてる。続けて」
 「・・・」
 「どうして黙るの」
 「ちょっと、クソレズさん・・・台パンマンくんを・・・くんが・・・とても怖がっている。滝のように汗を流しています。やめてあげなさい」
 「・・・会長。今日の会議は私にとって大変有意義なものでした。あれだけ私に穢し尽くされて、新しい輝きを・・・やっぱり好き・・・まだ・・・もっと・・・。私は確信しました。彼女は、台パンマンはまだ蛹なのです。そしてもうすぐ蝶になりますわ。私と台パンマンさんはもう帰っても?」
 「やっ、やめろッッ!!」
 『(台パンマンが本気で拒絶してるッッ!)』
 「・・・あぁォ~~~~~」
 「お婆様」
 『(グッド!)』
 「・・・。そろそろ喋っても」
 タイミングを見兼ねていたシバザクラが、溜め息を一つ据えて諫めるように言った。
 「シバザクラちゃん、貴女も」
 「黙れ」
 「いいわ。」
 「それじゃあ、話を元に戻しますが・・・この石がホンモノかどうかについて。その是非に関して、情報を知っていると思われる人物を一人、既に見つけております」
 「・・・ほう。」
 「就きましては、その人物を次の会議に招集させて頂きたく。」
 「―――――」

 その一言で、場の空気が一瞬にして切り替わった。
 「・・・ソレハ、コノ自治会ノ会員ニナッテ貰ウ、ト言ウ事デスカ」
 それまで『クルップ』としか喋らなかったオウムが、初めて人語を発した。
 「はい。皆さんの承認を頂きたく、存じます。」
 淡々としたシバザクラの返答に対し、十二の視線が一斉に注ぐ。
 「・・・『自治会』の承認を無しに、部外者を『自治会』に関わらせてはならない。その規則を順守してくれたことには敬意を表するよ。だが君は、その意味を理解した上でその提案をしているのかな?」
 『会長』と呼ばれるまとめ役の人物には、当初のようなぼそぼそとした口調はもう欠片も残っていない。静かに力強く、真剣に、シバザクラに迫る。
 「はい」
 「齢十六の少女が、一つの人生を破壊する覚悟を持ち、且つここに居る他の十一人と一羽に対し、その責任を共有させることを強いると言うのかね」
 「―――」
 シバザクラは、少し見を捩り、震えを隠すように息を大きく吸い―――答えた。
 「『自治会』は嘗て、齢五つにも満たぬの少女の人生を大きく狂わせました。彼女はこの十年間、ただの一度の不平も言う事もなく、自らの人生を狂わせた集団のために、身を捧げ続けました」
 シバザクラを囲む視線がただ一つだけフッと消えたのを、その場にいる全員が感じ取った。
 「我々がその責任を果たすのは、今がその時です」
 「・・・」
 数刻の沈黙が流れた後、オウムが切り出した。
 「ヤギサカ ギンジ」
 「・・・通りで、紹介の一つも挟んでこない訳だ」
 先程椅子から転げ落ちた人物が、誰に聞かせるわけでもなく呟いた。
 誰もがその人物を知っているようだった。そして、何かを覚悟しているようにも見えた。
 「今日の会議は少し長くなりそうですが、皆さん宜しいですかな」
 視線を逸らした人物が、静かに手を上げた。
 「帰ります」
 「・・・」
 「『自治体』は、その少女に対し責任を果たしています。彼を招集する理由は何処にも有りません。調査は我々の存在を秘匿した上で行われるべきです」
 「・・・」
 「会議の参加を放棄することについて、撤回は」
 「ありません」
 「・・・」
 「放棄者が出たことにより、規定に則って今回の会議はこれで解散となる。・・・ステルスくんには放棄一を、あと二回で今年度の『自治会』へのあらゆる参加の権利を停止させて戴くので、留意するように。」
 「ステルス」
 シバザクラが『ステルス』を引き止めるが、それを意に介することもなく、ステルスは席を立つ。
 「罪と覚悟と、幸福を」
 「・・・」

―――罪と覚悟と、幸福を。

 『罪と覚悟と、幸福をッ』






 なぜ、こんなことになってしまったのか。
 (な・・・無いッ!)
 社に在った石が、消えていた。

     

 静寂が蘇る。

 昨日すれ違った眼鏡の少女の姿が浮かんでは消える。思考が堂々巡りしたまま一向に抜け出せない。
―――ゴクッ、トン。
 (フゥーッ)
 石を持ち去ったのが彼女と決まった訳じゃあない。少し考えれば自明なことだ。今までだってあの公園に入った時に人が居たことは何度かある。帰り際に人が増えてたことだって珍しいことじゃない。ただ、俺と同じ学校に通っている生徒があの公園にやってくるのを昨日初めて目にしたと言う偶然にある種のシンパシーを感じて、俺がそれに囚われているだけだ。論理的に考えろ、論理的に! あの女の子一人で石を持ち運べるないだろ!
―――ゴクッ、ゴクッ、トンッ
 (プハァ)
 そもそも、なぜあの石が『持ち去られた』と決めつける? 公園の管理者の指示でどこかに運ばれたとか・・・いやいやいや、なんで昼間の内にやっておかないんだよ。俺が昨日公園に着いたのは四時過ぎだぞ。帰った時間は覚えてないけどまあ五分かそこらだと思うが、どんな工事会社でも遅くても六時に上がるのが普通だろ。いや現実は非情かもしれないけど。現実は非情―――非情、か・・・。
―――ゴクッ、ゴクッ、ゴクッ・・・トンッ。
 「ッほぁ」
 (・・・非情かもしれない。)
 じゃあやったのはブラック会社か。いやいやいや、そういう事じゃねえだろ! 俺が考えたいことは!
―――――ドン。
 「はい、カオス」
 ピッチャー容器いっぱいに詰め込まれたクリームパフェが乱暴な音と共に豪快に登場した。
 アイ・スクリーム・カオス。通称カオス。繰り返しになるが、ピッチャー容器にいっぱいにパフェの材料をぶち込んだだけの商品。しかも作成者のやる気が無い為に盛り付けがとてつもなく雑である。材料の地層に偏りが在って見る方向によっては姿を消す材料がある。カットされたフルーツは明らかに形と厚みが統一されていない。クリームに至ってはビールの泡のごとくピッチャーの縁と平行に均されてしまっている。と言うか、絵面だけ見るとパフェというよりはミキサーに掛ける前のフルーツシェイクの元と言っても差し支えない。なぜパフェにしたのか、この世の歪みを感じる。
 (ハッ、だからカオスか!)
 真実に気付いた瞬間、俺の頭にはスゥーーーーーーっと爽やかな静寂が蘇った。
 頂点に突き立てられたパフェ用の細長いスプーンを勢い良く手に取る。覚悟が決まった。爽やかな覚悟だ。
 「店長・・・ありがとう!」
 俺はカウンターに戻ろうとする黒いゴスロリ衣装に身を包んだ妙齢の女性に感謝の言葉を述べた。
 「・・・何考えてんのか知らねえけど、ちゃんと食い切れよ」


 知らぬ間に静寂が蘇っていた。嫌な静寂だ。
 店内には誰も居ない。と言うか元から居ない。
 この喫茶店は、町の住宅街の見つけにくい細い路地の中にひっそりと存在しており、店主が全く宣伝をしないこと、その店主の奇抜な外見に反して店の外観が至って普通の一軒家であることから、周辺住人にすら食事処であると認知されて居ない。店だと看破出来た人間が勇気を出してドアを開けると、黒を基調としたゴシック調の壁・床・窓枠・カーテン・椅子テーブル家具一式と仄かに灯るシャンデリアが『ここはヤバい』と警鐘を鳴らしてくれる。入って右手にある階段に足を掛けようとするともれなく店主に半殺しにされる。正面の調理場に続く扉に入ろうとしても半殺しにされる。客は入って左側に広がるバーテイストの空間に進まなければならない。因みに一番奥の窓際の二人席のテーブルが俺の定位置だ。カウンター席も在るが、カウンターの向こう側に店主が常に陣取っていて恐いので一回も座ったことはない。因みにカウンターの内側には簡易キッチンと調理場に入れるドアがある。トイレは俺の定位置から左側、客間の一番奥だ。
 で。
 ・・・カウンター側の壁の上方に掛かっているアナログ時計を見る。ローマ数字表記なので一瞬時間が把握できなくて焦る。―――十一時十五分。約二十分が経過していた。
 パフェの量は、約半分。
 胃は危険信号を出していた。
 「・・・ギブしたら皿洗い」
 (!!)
 カウンターの向こうから警告が発された。発信源のゴスロリおばさんはいつの間にか老眼鏡を装着しており、シガレッツを咥えながら両手で新聞を広げて記事に目を通している。定年退職した爺さんかお前は。
―――キッ。
 (ヒッ!!)
 心の中で悪態をついた瞬間、睨み返された。
 (食おう・・・)
 クリームでどろどろになった胃の中に溶けたアイスのかかったフレークとプレーンヨーグルトを注ぎ込む。冷凍ベリーは貴重な水分を含む最期の救いなので、スパートが切れるタイミングになるまでとっておかなければならない。
 (時間はある・・・時間はあるんだ・・・)
 そうだ、俺はそのために来た。心を落ち着ける時間を稼ぐ為に―――――



 「・・・じゃあ、皿洗え」
 ゴスロリおばさんが多少白い汚れが残る容器を見やって言葉を発した。
 「はぁゥオエップ!?」
 「文句言うかえづくかどっちかにしろ」
 「かんしょ、ぅ・・・ぎ・・・か、完食はしただろが!」
 「座席使用料」
 「は・・・はぇぁ~~~~~~ッ!?」
 「ドリンクは一杯十分、それ以外は一品二十分が限度だ。それ以上居座った場合は一分百円追加料金貰うことにしてる。そのクソデカイ奴でもな」
 「一分ひゃくえ・・・!? ふざけんな!! いつからそんなルール出来た!!」
 文字通り腹に抱えてしまった一物を抑えながら反論すると、性悪店主は真顔でカウンター横の張り紙を指差した。
 『~座席利用料について~』
 (・・・)
 言葉も出ない。
 何だこの横暴さは。いくら俺が友達の息子だっつっても、いくらなんでも傲慢すぎる。まず店内に入った瞬間に凄い嫌そうな目つきでこっち観てきたし、なんか知らないけど無言の応対されたし、パフェ運んできた時もめっちゃ乱暴だったし! 挙句の果てに食べた容器洗え!? いや、食器洗いは免除されたんだろうが、自分の家か! 何だここ店!! なんでこんな歪んでんだ!!
 (ハッ!? まさか、カオスはこの店に入る前から始まっていた・・・!?)
 「追加料金、払えるんなら皿洗いはしなくてもいいが」
 畜生―――分かってしまえば、そういうことだったのか。未熟な俺は訳のわからないままゴスロリおばさんの手の上で踊らされていたのか・・・。完全敗北だ。今回はこの結果を甘んじて受け入れるしか無い。悔しいが―――――次は出し抜いてみせる。
 「・・・失礼、了承しました、マム。貴女の仰せの通りに」
 「・・・」
 「・・・キッチンお借りしていいですか」



 無言でカウンターの横扉を開き、奥の簡易キッチンに誘導する。
 情は殺しているつもりだ。目の前に居るヤツは、私の知ってる人間とは違う。それ良く似た別の『何か』であり、嵐のような自然現象である。意思を持たぬ機械。精巧かつ複雑にプログラムによって実行される振る舞いが、まるで命を持っているように見せている。
 対等に接する必要などないのだ。

 ・・・しかし、最初は反論したくせに、何を思ったか納得した素振りを見せて、愚直に皿を洗っている。
 投げやりに接したのは半分は本心から出た行動だが、コイツの胃袋を満たしてやる行為に有用性があるというなら、私にそれを教えて欲しい。
 容器に入れた材料を全部ミキサーに掛けて渡してやろうかとも思ったが。
 (・・・)
―――嫌気が差す。
 コイツが今、何かのショックで落ち込んでいるのは分かっている。あの個性のないデカ盛りメニューを注文する時は決まってそういう時だ。『自治会』の奴らがここ最近、町の中で動き回ってたのから察するに、昨日今日辺りコイツが見張っていた『石』が遂に『自治会』の手に渡ったんだろう。
 殊勝なヤツらだ、と思う。
 自分の住む街一つのために、互いに自分の人生を懸けている。


 何が『自治会』だ。何が『まちづくり課』だ。傲慢な連中が。

 互いに乳繰り合って、死ね。




 (なんか知らないけど、めっちゃ機嫌悪くなってる・・・?)
『ガシャンッ』
 ・・・余所見をしてたら、皿割った。
 修羅場が押し寄せる。

     

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