Neetel Inside 文芸新都
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有機elの日記や短編、メモ
何か書きたかった

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老いて死ぬ前に何かを残したかった。

何をやっても駄目な俺は
人の輪の中に楽しみを見出せなかった。
そのかわりある種の気持ちが生まれた
自分が生きていることを作品という形で<世界>に刻みたかったのである


今週のジャンプを読む。
「おもしろいな・・・。」
同時に嫉妬する、
この人たちは
俺にはとてもじゃないが到達できない所にいる


生産性のない日々ぶウンザリだった。
何でもいいから作り上げたかった
つまらない、つまらないの連呼はもうやめたかった
与えられるのではなく俺も与える側になりたかった


しかし
今まで幾度となく挑戦してきた漫画、小説の数々
どれも中途半端でみれたものではない

そして俺は理解したんだ
俺はただの消費豚で
数多いる凡人以下の存在に過ぎない、と・・・。


「もし、この欲求が満たされるなら
命を捨ててもいいかもしれない・・・。」

俺はそこまで自分を追いこんでいた。

どうせ人はいずれ死ぬ。生きてる間に何も残せないならば
今死のうが何十年後死のうがおなじようなものでしょ?

だったら?
カチリ、頭の中で声が鳴った



「だったら命と引き換えに君に力を与えよう」


――――この瞬間俺は悪魔に魅入られたのである






物語というものは作者が考えて作るものなのか?
それとも、物語の世界が勝手に動き出して作るものなのか?
どっちなのかはわからない。

ただ俺が物語を描くときは後者で
俺の中の世界とリンクして
自動筆記で手が勝手に動きだすのである

これが俺が頭の中の<悪魔>に与えられた力で
これまで苦しんでいたのが嘘のように物語をすらすら書けるようになったのである。


だが、あの後、悪魔は言った。
「契約は完了した」と

その代償として俺は死ぬはずだったのに
何年たっても死ななかった、、

そもそも一体あの声はなんだったのだろうか??
あれは、ただのストレスによる幻聴だったのかもしれない、いつしか俺はそう思い始めていた。






――――しかし異変は10本目の作品を終えた後おこった。

つまり自動筆記ができなくなっていたのである。
当時の俺は焦った。そして気づいた。

おれは何も作れなかったあの頃から何も変わってないただの卑しき消費豚で
自分の意志でないものに作品をゆだねる、愚か者だったと。

ifを考えるは好きではないが
もしあの時から努力を積み上げていれば、今頃本当の作家になってたかもしれない。

今までの俺はただ悪魔に書かされているだけ、
たぶん俺は悪魔と契約した時、作家として「死んでいた」んだ!

















       

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