Neetel Inside 文芸新都
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詩と詞のあるところ
赤い季節の使い方

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赤い季節の使い方

彼女は服を着ない
大事な部分は手で隠す
どうしてこんなに近いのに
どうしてこんなに違うのか

どうせプロフィールは嘘だらけ
どっかのキャバの女だろ
暇な時間を持て余し
小銭稼ぎに身体を晒す

いや待てプロフィールは本当かも
こんな子が嘘をつくだろうか
スマホの中にチラチラ揺れる
瞳に後ろめたさは滲まない

全てが済んだあと
どうせ指名のない風俗女だと
開いた口からだだ漏れる
全てが終わった後だから

なんでこうなんだろう
青春は誰にでもあるのに
有効に活用できる人と
そうでない人とに分かれるのは

彼女達は走っている
彼女達は拡げている
彼女達は踊っている
彼女達は濡れている

個人の意思の違いや
生まれた環境の違いだと
呆けた頭で結論づけて
襟の汚れたシャツから目を逸らし

元気をもらったり
元気を使ったり
それと引き換えに怠さを感じても
とりあえず仕事に行こう

       

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