豆知識その十二「スクナヒコナの強烈で奇妙な存在感」
今回、オオクニヌシの相棒として活躍したスクナヒコナですが、実際に目ぼしい活躍をしたのはこの場だけです。あくまで筆者が調べた限りでの話ですが、その後登場した気配もありません。
にもかかわらず、このスクナヒコナは、原因不明の存在感を出しています。今までオオクニヌシ(オオナムヂ)を助けて来た神様や物は数え切れないほどありますが、その中でもスクナヒコナだけは別格の扱いと言ってもいいでしょう。かくいう筆者も、何故かスクナヒコナには強烈な魅力を感じます。何故かはわかりません。こんなギャグと不謹慎の機関銃である本作ですら、スクナヒコナは微妙にギャグ色がない感じになってしまいました。
北海道神宮(北海道札幌市中央区)
酒列磯前神社(茨城県ひたちなか市)
大洗磯前神社(茨城県大洗町)
小祝神社(群馬県高崎市)
布多天神社(東京都調布市)
穴澤天神社(東京都稲城市)
五條天神社(東京都台東区上野公園)
沙沙貴神社(滋賀県近江八幡市安土町常楽寺)
五條天神宮(京都府京都市下京区)
生根神社(大阪府大阪市住吉区)
生根神社(大阪府大阪市西成区)
大江神社(大阪府大阪市天王寺区)
桑津天神社(大阪府大阪市東住吉区)
服部天神宮(大阪府豊中市)
淡嶋神社(和歌山県和歌山市)
十二所神社(兵庫県姫路市)
粟島神社(鳥取県米子市彦名町)
十二社神社 (掛川市)
※ウィキペディアより抜粋
まるまるコピペで恐縮ですが、たったあれだけの行動にもかかわらず、スクナヒコナを祭る神社・神宮は、これだけの数あります。
これは、ちょっと考えられない事態です。学歴社会と言われる現代、よほど信仰が集まりそうな、学問の神様である菅原道真(すがわらのみちざね)ですら、祭っている神社・神宮は五つ前後がせいぜいです。その倍以上の数が、スクナヒコナを祭っているのです。果ては、この小さな小さな神様は、遂には昔話の主役のモデルにすらなってしまいました。皆様よく御存じ、「一寸法師」です。
スクナヒコナは、独神でした。覚えていますか、「独神」? いちば~ん最初の神様がそうだったように、男神だか女神だか判別出来ない、或いはその両方であるという神様です。ただ、一説では、スクナヒコナは女神だったのではないか、という説もあります。
考えてみて下さい、オオクニヌシです。あの超浮気者のオオクニヌシなわけです。そんなオオクニヌシを女神と会わせて、しかもその女神は超有能だった。これを、オオクニヌシが放って置くでしょうか?
しかし、オオクニヌシは、決してスクナヒコナを娶る事はしませんでした。最後の最後まで、良き相棒として接していたのです。仮に女神説を支持するのであれば、これだけでもう、いかにスクナヒコナが異端の存在であるかがわかります。
筆者の中で、このような存在にガッチリ合うのは誰かと考えた結果、エヴァンゲリオンの「渚カヲル」に行き着きました。突然現れて、主人公に重要な何かを施し、すぐに消えて行くという所もソックリなんですよ。彼らは、同じような系譜を歩んでいると思います。
ですから腐女子の皆さんは、今年は「スクナヒコナ×オオクニヌシ」本を頑張りましょう。今年の夏は暑くなりそうですね。