豆知識その二十三「生まれる時代を間違えたかもしれないイワナガヒメ」
ニニギの下衆な判断により、オオヤマさんの所に出戻ったイワナガヒメ。可哀相ですね。我々の時代ならともかく、一夫多妻制が主だったこの時代では、ニニギの行動はかなり下衆いです。
さて、このブスの汚名を着せられてしまったイワナガヒメですが、「じゃあ現代でもブスにカテゴリにされるの?」と問われれば、決してそうとは限りません。昔の美人と今の美人では、大きく差があるのです。
皆様、「見返り美人図」を見た事はありますか? この作品を読んでいるという事は、お手元に通信媒体があるという事だと思うので、ちょっと「見返り美人図」でググってみて下さい。
昔は、このような女性が「美人」だと言われていたのです。でも、どうでしょう? 今の時代を生きる貴方から見て、それは美人でしょうか? まぁブスではないにしろ美人ですかね?
また、「おたふく」とか「おかめ」はご存じですか? 納豆のパッケージになっていますよね。あれもまた、古の時代では美人に分類されるものでした。……こちらに関しては、「ある意味」がついてしまいますけどね。
そう。当時の美人と今の美人は、雲泥の差があるのです。下手をすれば、今の時代の美人は、当時はブスの判定を喰らっていた可能性もあるわけですよ。
「ってことは、待てよ? じゃあこの『見返り美人図』や『おかめ』とはかけ離れていたイワナガヒメって、実は美人じゃね?」というのが、筆者が到達した結論です。どうでしょう? あながち間違いでもないんじゃないですかね?
そこで調べてみたのですが、当時の美人基準を逆算した上で「あ、これが近いかも?」と思ったのが、多分『信長の野望online』のイワナガヒメです。……いける! 嫌いじゃないわ!