「やらせてあげます、電話してね」
学校内の標識の裏にそんな感じの落書きと共に七人くらいの女の子の名前と電話番号が書いてある。
「どうする、電話する?」
学ランを着た見た目中学生の坊主頭が、はたまた同じような出で立ちではあるが、ちょっと冴えない眼鏡の少年に聞く。
「いや、でも怖いじゃんギャルか不良かもよ」
「でもやらしてくれるんだぜ」
「いや、やっぱりsexってさ、愛し合ってる男女がやるもんじゃん」
「でもお前しょっちゅうやりたいやりたいっていってるじゃん」
「それとこれとは別だよ」
しばらくはあーでもない、こーでもないと二人は言い争っていたが、結局は家でエロ動画でも見るかという結論に至ったらしく、その場を去っていった。