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★文芸・ニノベ作品感想★
11月20日文芸作品感想

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★11月20日更新文芸作品感想

すっかり寒くなって参りました。
しかし私の心は暖かい。いや、熱い!
Twitterで驚きの声をあげておりましたが、まさかの9作品もの大量更新。
文芸民はこの企画に興味ないのかと思っていたがそんなことなかった。
嬉しい悲鳴ってやつですね。
本当に狙って更新して頂いて大丈夫です。
私、この企画を通じて文章修行するぐらいのつもりでやってますから。

サイコロの結果、次回は11月26日文芸作品となりました。
また続けて文芸ですが、次はどうでしょう?
あ、短編集でも全部読みますよ。面白ければ。


今回は以下の作品感想を書きます。

「密林のEel」
「著作権を作り手側から利用しよう」
「パンドラボックス」
「プリズム」
「指の先のダイヤ」
「自らの性癖を暴露するアンソロジー」
「www」
「王様の耳は死者の耳」
「藤色アワー」

     

「密林のEel」
http://neetsha.jp/inside/comic.php?id=17118



複素数先生の作品。
ヤング「伯方さんと僕」の印象が強い作家さん。
ベータ「ハウツー・ショット」は勉強になるので気が向いたら更新して欲しいところ。
ニノベでも連載されてますが…すみません! 読んでません。
なので小説作品は初見です。
わざわざ文芸に移動してこられました。
これは気合を入れて読みたいところ!

■キャラクター紹介。
1ページ目にキャラクター紹介を持ってくる人って案外少ないんですよね。
文芸ニノベは紹介していない人の方が多い気がする。
ネタバレを含むからって思っているのかもしれません。
ただ、小説も漫画もキャラは大事!

・長田少佐(艦長、長田さん、少佐殿)

このように、複数の呼び名があるキャラクターを説明する事で、断然読みやすくなります。
多少のネタバレは覚悟の上で、別に1ページ目じゃなくてもいいのでつけて欲しいですね。

■1.大陸の風

>壊れかけの扇風機の、カラカラという音が静寂の中響く。

良いですね。
この書き出し一文だけで、時代背景、季節感が伝わります。
「昭和」「夏」って、そんなレトロな感じ。
ちょっとエヴァの日常風景を感じさせました。
あれは未来のSF世界で妙にレトロな情景が出てくるというシュールギャグ的な描写だったけど。
こちらも1950年代らしいけど、史実と異なるSF世界のようです。
新京とか満州とか出てきていて、まだ満州国があるっぽいし。
無闇に漢字を羅列させた書類の束。
大仰な役人。
で、主人公の坂本は「研究に没頭して人付き合いの苦手なものぐさ教授」な様子。
若い冬月さんをイメージしました。
そして手回しの良い役人・村田に断る口実を塞がれ、生物調査に駆り出されてしまう。
このあたりもゲンドウに振り回される冬月さんをイメージしましたw

■2.戦時中は
やはりif歴史が進んだ世界のようです。
大東亜戦争で44年、日本はアメリカと停戦し太平洋を東西で真っ二つに分けている。
一方、中国とソビエトとの戦争が泥沼化したようで。
いいですね、架空戦記物は大好きですよ。
海鹿というとアメフラシの別名ですが、こちらではアザラシに似た生物のようで、その肉が豚や鶏よりも広く流通しているとか。
ちょっと異世界的な要素も見せています。
誤字が二ヶ所ありました。短い文章の内ですから注意して頂きたいところです。

■3.研究者として
2話に続き、3話も坂本の回想が挟まれています。
1959年の40代となった坂本と、若い頃の坂本の話が並列的に語られていますが、コメにあったけどテンポ悪いかなぁ?
大して長い文章でもないし、作風だと思います。
3話最初の夢の話とかも効果的だと思いますし。
注意深く読んでいれば流れはちゃんと分かる。
淡々としつつも余り感情を見せない主人公への理解と好感度を上げる効果もある。
まぁ、まだ始まったばかりなのでこれからに期待ですね。
あとは衍字(えんじ:脱字の対義語:文字余り)が一ヶ所。
良い文章書いてらっしゃるので、注意して頂きたいところです。
コメント欄が話の内容に触れられず誤字についてだけになっちゃいますからね。

     

「著作権を作り手側から利用しよう」
http://neetsha.jp/inside/comic.php?id=17146



作者はアノニマス先生。
まぁ、どなたかの別名でしょうね。

>以前、文芸新都の『自説自論』に投稿した文章に、加筆修正を加えたものです。

ということで。
加筆修正前のは読んだ気がするけど内容忘れました。
要は、パブリックドメインについての論説です。
読んだ感想としては、最後の一文がとても良いことを書いています。

>これは法とは関係のない、個人的な意見ですが、パブリックドメインのベストな使い方というのは、もう忘れられてしまって、現在はカネを生み出していないコンテンツに、再利用で光をあてて、元のコンテンツも、自分のコンテンツも注目を浴びるような、
 いわゆる『win-winの関係』を築くのが理想なのかな、と思います。

大いに同意したいところです。
作者もここが一番主張したいところじゃないでしょうか。
新都社には古典から引用、そして歴史に目を向けた作品が幾つかあります。

・おとぴろ先生「ジェニー・ル・ギルーへの肖像」(絵画)
・じゃこばん先生「まんがフランス革命」(歴史)
・井上じゃこ先生「E.メッサーシュミットのための楽譜帳」(音楽)
・真純先生「青空童話」(童話)
・えろま先生「注文の多い料理店やないかい」(童話)

これらはまさにその「win-winの関係」の好例ではないでしょうか。
えろま先生のようにエロ同人のような事も許される!…はず。
まぁ、新都社は非商業主義なので、別に著作権ありのポケモンや遊戯王を題材にした二次創作もありなんでしょうけど。
創作者として、パブリックドメイン活用はもっと注目されて良いかと思います。
様々な表現の可能性が感じられますしね。

     

「パンドラボックス」
http://neetsha.jp/inside/comic.php?id=17148



作者は銀紙先生。
ぷげらの「悪の組織スーパークオンタム」の作者さんですね。
セミ怪人可愛いですよね。
あれ? バッタだっけ…?w
それはともかく、小説は初見です。

■シュレディンガーの猫
…え?
これ、本当にクオンタムの作者さん?
いや、たまたま名前が被っただけかな?
そう思うぐらい、能天気で底抜けに明るいクオンタムとは全然印象が違います。
意外な一面を見た気分。
ネタバレになるので詳しくはあらすじ書きませんが、女は恐いなってね。
まさにパンドラの箱です。
異性の体の事は分からない事多いですしね~。
知ってますか? 男でも潮を吹いたりするんですよ。
どこの穴からでしょう? 実はお尻からなんです!
…って言ったら信用する女はいるんだろうかw
それは冗談として、いや本当凄いですよ。
文章的にも綺麗だし、魅せられるし、ドラマもある。
もっと評価されて良い作品だと思いました。
短いので是非読んでみましょう。

     

「プリズム」
http://neetsha.jp/inside/comic.php?id=17135



作者はepocheⅡ先生。
もう一つ登録されてる「ウォーカー・エバンズのカラー写真」も読んでいましたが…。
詩のような小説ですね。
こっちも同じ作風。
つまり、詩が苦手な私には、感想が書き辛いw
ずっと情景描写が続きます。
綺麗なコトバで紡がれます。
とりあえず誤字が一つありました。
「低農」って何だよと思って、エコロジカルっぽい雰囲気もあったからそういう専門用語かと思ったが「低脳」の間違いですよね?
②でようやく登場人物が出て来ますが、ずっと三人称神視点で語られます。
いや、何でも見透かしている神という訳ではないんですよね。
断定的表現で語っていないので。
ということはこれは誰の視点か。
恐らく作者の視点なんだろうけど、はっきりしない。
③で廃墟マニアが喜びそうな情景描写。
バブルの残り香って各地にありますしね。
④で下品な田舎の少年少女って描写。
色んなキーワードが出てきているけど、詩のように書いている。
ただ、描写したい物の単語を羅列しただけの書き方は、詩としてもひたすら読み辛い。
その単語をどういう意図をもって出したのか分からないから。
何を強調したいのか、何を書こうとしているのか見えてこなくてモヤモヤする。
淡々とした書き方だけど、かえってテンポが悪く感じる。
自分には合わないというか、この程度の短い文章でもうお腹いっぱいというか、続き読みたいとは思わないですね。
詩が別に嫌いという訳ではないんですよ。
先日、感想を書いたハトヤ先生の「モレスキン、プレーン、ラージ、ベータ版。」は読みやすくて綺麗で良いなと感じたし。
やっぱり詩を書ける人は凄いと思わされた。
ただ、こちらは少々難しかったのです。

     

「指の先のダイヤ」
http://neetsha.jp/inside/comic.php?id=17149



作者はナイフ大先生。
まぁ、作者の素行・人格は置いておいて、純粋に作品を読んだ感想を書きましょう。
文芸を馬鹿にしていた彼がどういった小説を書いたのか?

■飛翔
オナニー小説だった。
良いよねオナニー!
ナイフ君が無類のオナニー狂いでも私は軽蔑したりしないよ。
人を巻き込んではいけないというが、新都社はオナクラだと私は思っている。
オナニーを見てもらって興奮する変態の集まりだとね。
オナクラに行ったら安くはないお金がかかる。
でも新都社は無料だ!
麗しいJC・JKを含む読者様が無料で罵倒してくれる!
どうだ、興奮しないか?
そんな素晴らしいお店で、コンビニ土下座のDQNみたいに暴れたり、クレーム出しちゃいけないよ?
おじさんとの約束だ!
あ、twitterで、実力派の文芸作家の方々が褒めてたから、文章力は自信持っていいんじゃないかな?
誤字脱字もないしね。
私はちょっとくどいと感じたけど。
余談だが、10代で精液がどろりとしか出ないのはやばい。
小便のように勢い良く出ないとね。
恐らく、肉食で栄養過剰な食生活じゃない?
精液がどろどろしてるのはそのせいだぞ。
ダイエットしろ! 野菜食べろ!
確かに、我慢は体に良くないが、君は堪え性がなさすぎるんじゃないか?
以上です。

※追記
21日になってまた更新された。
ルール的には感想を書かないのだが、せっかく書いたのでUPしておく。
もしナイフ君から消してくれってクレームがあれば消すようにします。

     

「自らの性癖を暴露するアンソロジー」
http://neetsha.jp/inside/comic.php?id=10722



ナイフ君の小説の後にこれだから狙ったのかよと思いましたw

■SとMのハイブリッド。リョナから学んだ美しい方程式/某インタビュー作家
まずは更新分から。
いや、名前隠さなくても分かってますからw
ところでこのアンソロ、性癖暴露なんだから匿名じゃ意味ないですよね。
己の性癖を周知して羞恥を味わってこそ「暴露」なんじゃないですかねぇ…!?
まぁ、良いでしょう。
内容の吟味に入ります。
匿名なんだし、容赦なくぶった切ります。
この変態紳士調な文体…HVDOリスペクトか!?w
慣れない事はするもんじゃないですよー。
誤字二ヶ所ありましたから。

>わたくしは決して変態ではありません。むしろ普通だと思ってます。

最後の一文。
ええ、ノンストッ…いや、某インタビュー作家さんは普通の一般男性だと思います。
SとMがハイブリッドするのはごくごく当たり前の事ですから。
ドMとかドSとかありますけど、ドMの人だって少なからずS性はあるし、逆もまたしかり。
私もMですけど、小説を読むのはMの心で、感想を書くのはSの心で書いています。
要は、開発されることにより、その性癖が花開くかどうかですね。
体験談を読む限り、MとS両方の素質が花開いたのでしょう。

SMについては単純なサドマゾという解釈もできますが、様々な性癖を複合しているので、事はそう単純なものではありません。
あくまで私の解釈で述べていきますと…。
SMとは支配と服従の大人の遊びです。
そして、決してSとMは対立するものではなく、歪ながらも一つの愛の形なのです!

アニメやゲームでリョナに目覚めたとありますが…。
これはSかどうかは微妙ですね。
Sとは「サービス」もしくは「支配」です。
つまり、単なる暴力だけで興奮するリョナはまた別の性癖ですな。
はいどん先生の「普通じゃない!」第九話でも言っていました。
単に鞭で叩けば良いってもんじゃありません。
愛がないとMも興奮しない。
ここ、テストに出ますからね、大事ですよ!
真のSはリョナ=Sとされる事に怒ってもいいでしょう。
相手に気持ち良くなってもらいたいというサービス的なS。
相手を征服してかしづかせたいと思う征服・支配的なS。
その二つを心得て、暴力的ではなく紳士的に振舞えてこそ、真のSなのです。
変態紳士たれ、Sの諸君!

一方、地雷を踏んでも構わず果敢に様々な風俗を体験しようとする。
これは普通にMだと思います。
Mとは「マンゾク」や「服従」です。
M客は風俗店的には上客です。
新しい性感帯の開発に貪欲だし、自分がどこまで気持ち良くなれるかの求道者です。
体育会系スポーツマンは、自分の体を苛め抜いて鍛えますよね?
自分に厳しく、打たれ強いのがMなのです。
求道のちんこです。
サンド●ビッチ・ヤバ子先生(一応伏字!)も風俗好きだったので間違いありません。
地雷を踏んでも文句を言わず、金払いも良いので、Mは本当に上客です。
まぁ、求道者すぎて、「もっとぶって!」的な要求が過剰すぎるとエゴマゾさんと呼ばれてしまいますがね。
マンゾクではなくマスターになると性質が悪いです。
立場を弁えたまえ、Mの諸君!

ちなみに、S客は風俗店的には全然美味しくないです。
自分が気持ち良くなるというより、相手を征服したいと思って来ていますからね。
接客する女の子の体を弄くりまくり、本番させろ、金はまけろとゴネる。
そしてそんなゴリ押しで、女の子や店を攻略しようとする。
でも打たれ弱いから自分の体を開発される事は断固としてNG。
女の子も大変接客しづらい。
自分が気持ち良くなってよがっちゃう事を男らしくない、恥ずかしいと思う。
せいぜい「おら、俺のちんこ舐めろよ」とフェラを要求するぐらいしか責めさせてくれない。
だからフェラチオって昔はSMプレイの一つに数えられ、M女にやらせる行為だったんですよ。
最近はAVの発達でそんな意識なくなってますけどね。
本当、メンドクサ~イのがS男客です。
Sが男らしい、カッコイイなんて全然違いますね。
第一、Sは打たれ弱いので、体も鍛えていなくてひょろひょろ貧弱な情けない体をしていてそのコンプレックスの裏返しにSを演じているってのも多いんですよねー。
風俗嬢はみ~んなMの方が好きです。
M女の風俗嬢ですら、Sと勘違いしてる客が多いので、自称Sには辟易しているのです。

まぁ、風俗店にやられっぱなしのM男は、ぼったくりや地雷接客にあっても泣き寝入りする事もあります。
店と交渉する際には適度にS性も備えつつ、女の子と会ったらM性を備えて楽しむのが一番賢いでしょうね。
っと、すっかり風俗の遊び方レクチャーになってしまった…。
まぁそんな訳で、ノンストップ奴先生はバランス感覚に優れていると思いますよ。
神戸に来られた際には良い子つけますので~!
ご来店お待ちしてまぁ~す!

■だいすきな彼女
こちらも20日に更新されておりました。
そんなに私に心のちんこ視姦されたいの?
仕方ないなぁ…。
えー…NTRについてか。
あくまでフィクションですね、はい、そういう事にしておきましょうw
ん~~私もNTR経験あるけど、そのNTRゴールデンパターンではないね。
中々それは難しいっていうかエロ漫画の読みすぎだと思います。
だってNTRされてる彼女の姿を見るのがまず無理でしょ。
自分の知らないところでNTRされてるんだから、こっそり現場に踏み込むとかしなくちゃ。
まぁ、私もしましたけど、悲惨なことになりました。
あと女の浮気は本気ですからね。
ったく、古傷抉るなぁ…。
ま、まぁ、もう吹っ切れてはいますのでいいんですよ。ハハ…。
NTRは漫画や小説の二次創作の中では好きです。
ただそれもS的視点とM的視点があると思うのです。
(※詳しくは2012年の文芸ニノベインタビューでのひょうたん先生の回を参照!)
私はMなので寝取られる男の視点で見ます。
Sだったら寝取る男の視点ですね。
ひょうたん先生の「狙われた黒髪」なんかは読んでいて辛かった…。
まぁ、寝取られる男の視点で読んでも勃起できるのが良い寝取られ小説です。
という訳で、ギャグに終わったこちらは笑って読めましたw
そうそう、現実こんなもんですわ。
あっ…フィクションですよね、すみませんw


さて、ついでなので他の作家の皆さんの黒歴史も掘り起こしてみましょう。
というか、大分前に、全部読んでるんですけどね。

■善がり狂ひて気を遣って。/黒い子
ごくごく一般的な性癖。
相手によがって欲しいと思うのは、真にサービス的なS性の表れですね。
乳房・性器は直接性感帯と呼ばれ、大抵誰でも感じる部位。
一方、耳は副性感帯と呼ばれ、感じやすい人は感じる部位です。
男女とも同じですね。
耳の裏には多くのツボがありますから、刺激すると感度が上がります。
くちゅくちゅと耳を舐めることで、「音で感じる」効果も高い。
AVなど見ていても、音量をミュートにして女優がよがっている姿だけ見ても大して興奮しません。
と、性癖談義はさておき。
前半の官能小説はとても淫靡で、黒い子先生らしい文章。
太宰治のような少し古めかしい文体とも合っています。
気が向いたら続きを書いてくださいw

■それがいい/下水道みみず
不登校となった真面目系クズの男子生徒が、登校を促しにきたクラスで人気者の真面目で明るい女子生徒へ劣情をもよおす。
チラリズム・スケリズムについて。
ちゃんとした小説となっていて、単なる暴露じゃなくてストーリーになっている。
文章もしっかりしていて読みやすい。
ちなみにチラ・スケどちらも「着衣エロ」にあたりますね。
女性のパンチラに興奮する性癖、あれ外国人には理解不能らしいですよ。
なんでパンツごときで興奮してんだってね。
日本人は昔から想像力豊かですから、和装の女性のうなじにさえ興奮する。
隠された物を暴く興奮ってのがありますね。
真面目で明るいクラスの人気者の彼女を妄想でめちゃくちゃに犯しているというのも…。
澄ました顔をしている女の乱れた姿を見たいという背徳感ですね。
まぁ、男なら多かれ少なかれ、誰もが抱く妄想です。
中々エロかったですよ。

■こういう子は現実にいない/七瀬楓
ああ…うん。
現実にいたら困るよね。
命がいくつあっても足りない。
七瀬先生も照れ隠しか受け狙いか知らないけどこういうのは求めてないから。
ちゃんとアンソロの趣旨に沿って、本当の自分の性癖暴露しましょうね。
現実の阿部定事件のように、愛されすぎて首を絞められたいとかペニスを切り取られたいという願望が七瀬先生にあるなら納得しますが。
まぁ、確かにSMが原因で殺人まで行く事故は起こりえます。
だからSMは危険なのであって、悪ふざけでやるようなもんじゃないんですね。
恋人達の間でやるのはソフトなSMにとどめておいた方が良いでしょう。
DVとSMは紙一重というのもあります。
これ、男女が逆であれば酷い話として叩かれるでしょう?
女だから暴力を振るってオッケーという風潮はMな私から見てもどうかと思いますが、創作でギャグにするんなら別にいいんじゃないでしょうか。
ただ、一部洒落にならない人もいるって事で。

■職場で切れた挙句上司といい雰囲気になりたい/坂
うんw
七瀬先生には悪いけど、受け狙いならこれぐらいやらなきゃw
文章力、面白さ、レベル高いわー。
脱字一ヶ所ありましたけど些細な事です。
坂先生はM度高いってわかってます。
お仕事大変なのもその後のエッセイでも窺い知れます。
あと女上司に失恋したんですよね。
ドンマイです。
…あーでも、笑うわw

■「コスプレ」「下克上」「女性優位」
うん、いいなーこれ。
本番とフェラはあるけど、前半の流れは完璧なM性感でした。
うちの女の子に教本として見せてあげたいくらいに良い。
正直言ってこのアンソロで一番好み。
自分がしたい、やられたいシチュエーションです。
文章力も高いしエロい。
フェラをやるにしても、「よく無防備でいられますね? 噛み千切られるかもしれないのに」って話を彼女がした時、「おお、分かってんなー」とうんうんと頷かされました。
騎乗位で挿入されるってのも「女に食べられる」って感じで凄く良いですよね。
また、最後の落ちも大変良い。笑いましたw
最高に共感できました!

■キノコ名だけに/岩倉
くっだらねぇぇwwwww
んーまぁ、学校の身体測定とかでですね、女子の体を隅々まで(スリーサイズとか)測定してとかねー。
そういうノーマルな性癖が来るのかな?って思ってたんですけどね。
男女生徒のカップルで実際にセックスしてみましょーってのは、エロ漫画ではたまにあるシチュエーションですね。
これはどういう性癖になるんだろう?
良く分からん…まぁ、クラスカースト底辺でもセックスできるぞ!ってので興奮するのかな?
まぁ、これは単にちんこをキノコ名で洒落にしたかっただけみたいですけどね。
本当、くっだらねーwww
草不可避な良いクソ小説でした。

     

「www」
http://neetsha.jp/inside/comic.php?id=15598



作者コメント:ゴトケンさんがレビューしてくれるらしいので更新してみました!
って事で、嬉しい事言ってくれるじゃないの。
でもよかったのか、ホイホイついてきて?
などと、茶化したくなるところですが…。
中々難しい相手のようです。

■黄金の心臓
良いですな。
ファンタジーです。
教訓めいた寓話のような話。
悪の盗人の主人公。
神殿へ「黄金の心臓」の盗掘へと行く。
仲間を裏切り、宝を独占しようとするが、罠にかかり…。
そこに説法屋が現れる。
という筋書き。
私好みなんですが、結構シリアスでもあるので、コメントはつきづらそう。
ただ文章力は高い。
でもちょーっと難解。
スフィンクスの謎かけ的な?
読む人に考えさせる内容。
短編集みたいだからどんどん読みたいところですね。

■更新分
このサブタイはどうかと思うのだがw
なぜ二話目にこのタイトル?
読み方はこれが二話で良いんですよね?
と、無意味に悩まされてしまった…。
まぁ、短編集だからどこから読んでも問題はなかった。
「消し炭の彼」とでもサブタイつけるべきかと。
食人鬼の女と食べられる男。
そこに現れる説法屋さんと食人鬼女のバトル。
説法屋さんは男の奥さんに頼まれてきたが、男は既に…。
という筋書き。
前の話でも出た説法屋さんがまたまた登場。
強いよ、何者だよあんた。
まぁ、都合よく話を転がしてくれる狂言回し的な存在なんでしょうけど。
面白いねー本当に。
寓話的な感じで読みやすく、起承転結しっかりしていて読みやすい。
女に食べられたいって願望、男にはあるんですよねーこれが。
恐いことです。

■モルガンサファリ
モルガンサファリという名前の演劇場ができた。
そこの演目「差異のケイドウ」を観にいく主人公と説法屋。
またあんたかw
反論したら燃やされるって何だよwww
マジ何者なんだよ説法屋!www
毒を食っても説き伏せるって…。
そして山高帽とか…笑ゥせぇるすまんの喪黒服造かよ!
そして話の方だけどこれやばいねー。
演劇の内容に対し、支配人と主人公と説法屋の様子がリンクする。
すぐに理解できず、何回か読み直してしまった。
この構成力と高い文章力…何者だ作者。
短いので是非読んでみて欲しい。
不思議な気持ちにさせられる話でした。
こういうの書けるのは天才かと思う。
これが一番難解でした。
つまらなくはないけど、面白いってより、難しいって感想が出る。

■木枯らし
切ない話だった。
やっぱり寓話的ですね。
ゾンビとなった女。
木枯らしに晒され、骨だけになった部分が痛む。
ワニの医者に診察してもらうが痛みは増すばかり。
そこへ現れる説法屋。
女の痛みの原因とは…。
という筋書き。
うーむ、木枯らしというサブタイトルが良いですね。
寂しさ、死といったキーワードがきいてきます。
不吉で不気味な内容だが、読後感は実に爽やかでした。

4話全て読みましたが、「www」ってタイトルで損してる。
実に真面目で文学的な内容でした。
文芸好きなら一読すべき内容。
他の人がどういう感想を抱くのか知りたい作品でした。

     

「王様の耳は死者の耳」
http://neetsha.jp/inside/comic.php?id=17152



いしまつ先生作品。
23:45に更新。
感想企画に合わせる為に大急ぎで書かれたんでしょうか?
恐縮です。
全三話予定の短編のようです。
いしまつ先生の短編集はどれも面白かったんだよなぁ。

■第一夜 顔遭わせ
うーむ…コメントしづらい内容だ…。
「www」と同じように、ある意味、難解。
穿った見方をしなくてはいけませんね。
いしまつ先生だから色々と仕掛けてくるかと思う。
とりあえず、妙にラノベっぽい学園話が出てきた。
しかも、何というかわざと浅い内容で書いてる感じ。
幽霊が見えるという完璧美少女が主人公? で、いいんだよね?
最初に謎テンションで語りだしたセイヤか、スーパーサイヤ人みたいな夜野皇子かもしれないけど。
誰が主人公なのかも分からない。
第一話の内容だけでは判断ができませんね。
余り大した事が言えなくて申し話ない。
ただ、過去のいしまつ作品を読んでいるから面白くなるだろうなってのは予想できる。
名前を知らない作家だったら「何じゃこりゃ?」となって切ってるところです。
ゆったりペースも結構ですが、第一話から面白くして欲しかった。
最後の方のホラー描写でちょっと「らしさ」が見えてましたが。
はてさて、ともかく次に期待ってところですね。
壮大な叙実トリックが仕掛けられている気がします。

     

「藤色アワー」
http://neetsha.jp/inside/comic.php?id=17025




柴竹先生作品。
23:47に更新。
やはり合わせて下さっていて、少々無理をされたようです。
恐縮です。
カシオレの話は実に良かった。
彼女があまちゃんみたいだとコメントしたのは私ですw
「あまちゃん」ってのは海女であると同時にアマチュアって意味も含まれてるんですね。
小説創作におけるカシオレの考え方はまぁ、あまあまなあまちゃんだなーと。
高校生の彼女とジッキーとの交流は、ジブリの「耳をすませば」みたいな感じで。
まぁ、恋の方ではなく、少女がおじいさんに小説を読んで貰う為に頑張るってくだりの方なんですけど。
それに似ていて、創作者としては微笑ましく、また「あるある」と思いつつ切なくなるのだった。
挫折を味わうカシオレだけど、その程度の話を大層そうに語るカシオレは幸せな人間だと思うよ。
と、若干皮肉混じり。
やはりあまちゃんである。
まぁ、そこが可愛いんだけどさ!w

さて、次なる「藤組」の話です。
今度はビール腹の番ですね。
いきなり美少女(と思う)カシオレの話から、キモいビール腹親父のロリコン語りw
スポーツウーマンでなくても「死ねっ」って思うところ。
まぁ、我慢して読み進めます。
一話が1~4節までありました。
二話は1~3節まで更新されておりました。
いつジッキー出てくるんだよ!と、カシオレのようにバンバン机叩きそうになります。
居酒屋シーンが出てツッコミが入り、ちょっとホッとしましたw
美少女視姦も結構ですけど、語りがビール腹だと思うと何だかねw
居たたまれなくなってきます。
でもこのビール腹、やはり三十路の風格というか、身の程を弁えているのでそう悪いやつじゃないなと感じ始めていました。
…なのに、最後の3節目でやっとジッキーが出てきたところで。
おいおい、美少女と仲良くする為ならジッキーも利用する気かよぉ!?
という予感を感じさせて終わっている。
再び「死ねっ」って感じですねw
しかし翻って自分を見つめ直したところ、三十二歳の頃というのはおっさんと自覚しつつも若者である事を諦め切れていないんですよね。
男女ともそうですけど、三十前半ならまだギリギリ二十代に見える人だって多い。
ビール腹はビール腹ゆえに三十路の風格全開でしょうけど。
気持ちはまだ二十代のつもりなんでしょう。
隙あらば若い子を狙おうと、そういう三十路らしい腹黒ぶり。
私なんて三十七歳だけど、隙あらばって気持ちは若干残ってるしねw
そういうのがなくなるのが「不惑」だと思います。
余談ですが、陰陽五行説に由来する「青春」という言葉。
青春が終わった後は、朱夏、白秋、玄冬となるようです。
まぁ、三十路の恋愛なら「朱夏」ですかねー。
人生的にはまだまだ夏真っ盛りですからギラギラしたものです。
四十路となれば白秋となって徐々に枯れていくんでしょうけど。
なのでコメント欄にありましたが、哀愁が漂うってほどではないですね。
二十代の若い人から見たらそうかもしれませんが、まだギラギラしてますから!

そんな朱夏の結末ですが…。
4節で恐らく終了でしょうから、見守りたいところですね。
コメント欄ではちょいと批判的な感想も書かれておりますが、柴竹先生の今の書き方で特に読みつらいとは感じませんでした。
三人称一人視点というスタイルで、藤組それぞれが語るスタイルは一貫しています。
一歩引いちゃってるところはあるかもだけど、これは思い出話ですからそれで良いかと。
現在の話であれば一人称が良いとは思います。
また、居酒屋シーンはちゃんと三人称神視点に戻ってますしね。
書き方は論理的で、普通に上手いかと。
あと、「カシオレ」「ビール腹」「スポーツウーマン」「リーマン」「あご髭」
居酒屋の店主・圭一から見たそれぞれの俗称は、居酒屋シーンでちょくちょく出して定着させた方がいいですな。
本名では同じ藤の名字で覚え辛く、読者的にはその方がインパクトあって覚えやすい。
是非、このまま進めていって欲しいですね。
今回も面白かったです。

       

表紙

後藤健二 [website] 先生に励ましのお便りを送ろう!!

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