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★文芸・ニノベ作品感想★
12月19日ニノベ作品感想

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★12月19日ニノベ作品感想

お待たせしました。
19日更新作品の感想が26日ですから一週間もお待たせしちゃいました。
申し訳ありません。
やはり年末年始は忙しい…!
これが今年最後の更新になります。
12月は結局3回だけでしたねー。
10月は5回、11月は4回、12月は3回だから、1月は2回になるかもしれませんw
(いや、実際にはもっと頑張るけどせいぜい3~4回かな?)

この企画も10月から始まって3ヶ月経ちました。
最初すぐ投げるだろうと言ったやつ、どや!w
でも元々、私の文章修行を兼ねてやっている事でもありますので…。
予定通り、半年でこの企画は終わらせます。
つまりこれで折り返し地点。
来年3月末には企画終了となるので、それまでお付き合い頂ければと思います。
私も自分の小説を書きたいですからねー。
その後は、こういう企画やってみたい!って思われる方に引き継いで頂きたいなーと。
やってみたいって方、どなたかいないでしょうか?
さて、次回は来年1月1日を起点にしてサイコロを振り直し。
結果、1月3日更新の文芸作品の感想を書くこととなりました。
2015年も宜しくお願い致します。


今回は以下の作品感想を書きます。


「天に輝くものすべて敵」
「電波ジャッカーBLUE」
「FAKEMAN-avenge-」
「三人が来る」
「ソナタ」
「FIVE リプレイ」
「あくまのしっぽ♪」

     

「天に輝くものすべて敵」
http://neetsha.jp/inside/comic.php?id=17082


え? 18話…!?
前回感想を書いた日が12月3日なんですが…。
なぜ7話分も進んでいるのか意味が分からないwww
ほぼ2日に1回更新ペースってやばすぎるだろ。
顎男先生、ちゃんと寝てる?

作者コメント:18話更新 まとまって四時間以上 ねてない

…くれぐれもご自愛下さい!

■12.のんのん暮らし
桜庭の脚本はやはり狂っているwww
それと同時に、こういう脚本を書く桜庭がどんなヤツか想像がついてしまう。
のりおが悲惨すぎるだろwww
でも愛馬が笑えたならめでたしめでたしってところでしょうか。

>……ま、ウケたんならいいか。

ほんとそれ。
愛馬が笑っている限りは、この小説のんのんと読めます。

■13.軍隊というもの
くるみ先生クズすぎるだろwww
いや、好きですけどね、こういうクズキャラw
愛馬の設定はやはり重いなーと感じる。
スパイダーマンじゃありませんが、大いなる力には大いなる責任が伴う。
この作品自体が、愛馬が軍人として再び立ち上がるのか、それとも普通の高校生として生きていくのか?
そのどっちに振れるのか?…というのが、やはり作品テーマみたいですね。
映画「スパイダーマン2」だと、スパイダーマンは自己犠牲ヒーローを続けることに疲れ、ヒーローをいったん辞めてしまう。
でも、結局はヒーローとして立ち上がっていきます。
一応、ヒロインの理解も得られ、ハッピーエンドになってますけど、正直ビターエンドですよねあれって。
愛馬がヒーローで、赤木がヒロインという役どころ…前話の遊びで書いたような劇脚本回は、実はこれに関連していたのか!
これは素直に「なるほど!」と膝を打ちました。

■14.翼屋の葵さん
本屋の美人店主・葵さん。
正統派の大人の女性ですね。
また一人ハーレム要員が増えましたw
まったくもってけしからん!w
まぁ、年上のお姉さんポジションのくるみ先生があの体たらくでは進路相談も満足にできませんから、仕方ないのでしょうw
この話では赤木と桜庭の進路について話が及びます。
着々と「愛馬の進路」についての布石が張られていますね。

■15.JIVE & PEACE!
平和な繋ぎ回。
愛馬はすっかり染まっ…いや、馴染んでますねw

■16.そして初舞台
やりますなぁ、桜庭さん。
愛馬に演劇をさせた理由について語られます。
そうですね、軍隊というところはミスが許されない世界だ。
ゲームの戦略SLGなら攻撃が10%の割合でスカっても計算の内で挽回することもできる。
しかし現実の戦争だったらその10%の割合でスカったら即死が待っている。
例えが悪かったかな?
自衛隊でも1発の銃弾を紛失しただけなのに、600人も動員して捜索したりするそうです。
そういう厳格な世界。
そこで生きてきた愛馬は疲れていた。
だから失敗してもいいんだよと、のんのんぐらしな世界を教えたかった訳ですね。
桜庭さんの株が急上昇です。

■17.遊撃中尉(ジュースティングス)
ハーレムを堪能する赤木。
おいちょっとそこ変われよ。
さぁ、いよいよ不穏な空気が漂ってきましたよ。
愛馬を連れ戻しに元部下の中尉さん(美少女)がやってきました。
はいはい、またハーレム要員ですね。
愛馬はすっかり骨抜きになっているので戦線復帰は難しそうだが、さてはて。

■18.LUNCH LANCHER LUNCHEST!
乗るだけでいいってエヴァンゲリオンかよ!
槌宮さんが引き続き愛馬を説得しにかかります。
小柄でお嬢様風の美少女とかFA映えしそうなキャラだなぁw
で、思ったのが遊撃中尉で現撃墜王の槌宮さんが地上に降りて、愛馬の説得に当たるぐらいだから…。
戦況は相当逼迫しているのでは?
結局、愛馬は好むと好まざるとにかかわらず、再び戦闘機に乗ることになりそうですね。
地上の生活を知った今だからこそ、何もない状態で戦うのではなく、守るべきものの為に戦うのだー!って。
ただこれが少年ロボットアニメならそうなるでしょうが、どうでしょうね。
戦争なんて知るかボケー!とのんのんびよりを続けるのか。
どちらになるのか、まだフィフティフィフティって感じです。
続き、楽しみにしています!

     

「電波ジャッカーBLUE」
http://neetsha.jp/inside/comic.php?id=9519



bookman先生の電波ジャッカー外伝です。

■外伝というものについて
外伝っていつ読めばいいと思いますか?
アニメでもガンダムシリーズいっぱいありますよね。
初代を見ないでもOVAの08小隊とか面白い?
まぁ、面白いけど、やっぱり初代を見ていないと分からない時代背景とかあるよね。
外伝から読んでも本編を読まないと意味が分からなかったり、逆に、本編だけ読んでいても唐突に外伝の設定が出てきて困惑したり。
外伝を創作するというのは、そういう読者がついていけなくなるってリスクもあるかと思います。
またこちらは小説ですからね。
漫画の電波ジャッカー本編は好きでも、小説までは…って読者も多いのでは?
少数派でしょうけど、小説しか読まない人は、漫画の外伝?イラネってなるかもしれない。
しかしながら。
上手く相互作用し合えば、「ああ、これは外伝で見たやつだな」とニヤリとなって面白くなる。
本編だけ読んでも話は通じるけど、外伝を読めば更にニヤリとできる。
また、外伝単体だけでも完結していて面白い。
作品世界の広がりを感じられる。
外伝とはそういったものが理想的かなと思います。
電波ジャッカーは、第一部・二部・三部…現在は最終章?に至っている長編漫画です。
この外伝となる小説は、第三部に関連する内容ですね。
つまり読み方としては…。
漫画・電波ジャッカーの第一部・二部を読んだ後、気に入ればこの小説も読み、そして第三部へと続けて読むのがオススメな順番。
次点は、第三部まで漫画を読んだ後、余裕があればこちらの小説も読めば良いかと。
いきなり小説から読むのは…正直オススメできないかな。
第一部・第二部には殆ど関係ない内容だし、主人公・春子への見方がガラッと変わってしまうでしょう。
また、内容も結構重たいものですしね。
位置づけとしてはそういうポジションかと思います。

■漫画・電波ジャッカー
これは「読むべき」作品だと思います。
新都社を語る上では外せない一作でしょう。
コメントランキング登録は外していますが、検索したら出てきます。
最初はゆるふわした日常漫画かな?と思われますが…。
第一部終盤からどんどん面白くなってきて、壮大なSFになっていきます。
それと共に、画力も向上、すっきりしつつも見やすくて上手い。
アクションあり、感動あり、1話ごとのツッコミ&お笑い成分多めなWEB漫画のお手本みたいな作品ですね。
正直言って後付けだろこれは…!とか。
福本漫画(特に最強伝説黒沢&カイジ)とGANTZの影響が大きいかなーというのはありますが。
どこまで計算して描いているのか分からない部分も含め、WEB漫画らしいなぁと思います。
私は断トツに史郎と妹ちゃんがお気に入りのキャラですw
実に愛おしくなるほどの駄目&クズっぷりwww
…と、漫画の感想はそれぐらいにして、小説の感想へ参りましょう。

■第一話【志村春子中学三年生】
本編より過去の春子が登場。
いじめについてです。
しかも主人公(春子)がいじめる側です。
その時点で、この小説を読むハードルは高いw
いじめの理由は実に理不尽。
あってないようなもの。
春子、中々のクズっぷり。
それも、愛おしくない方のね。
文章的には読みやすいし、幼く、支離滅裂になっている春子の感情が良く表現されています。
漫画を読んでいる場合、春子の顔が浮かぶからイメージしやすい。
bookman先生の漫画のテンポを知っているのもあって、余り過剰な説明がいらない。
つまり、漫画を読んだ上であれば、適切な書き方だと思います。
逆に、いきなり小説から読むのはキツイです。
何の感情移入もされていない春子がいじめっ子です~って言われてもねぇ…。
第一話だけだと「ふーん? ほんでほんで?」としか…w
余談ではありますが、私のいじめ体験について。
私が中学校の頃は、学校の窓ガラスが全部割られていたという校内暴力世代よりちょっと下なので、そこまで酷い不良はいなかったけど…。
いじめは普通にありました。
それも理由は「暇つぶし」で、いじめられっ子同士でボクシングやらせるとか。
手の平を机の上に置いて、指の間をボールペンやカッターナイフでトントンって渡らせるやつとかもありました。
ぶっさいくな女子に告白しに行かされたりとか、
その女子の前でパンツ降ろされたりとか。
タバコの火を押し付けられたりとか。
トイレでうんこしてたらバケツに入った汚い水をぶっかけられたりとか。
教科書に落書きされて切り刻まれたり、上履きゴミに捨てられてたりとか。
色々やられましたね…。
程度としては電波ジャッカーの描写より少しきついぐらいだけど、作中で言われている「分かりやすいいじめ」だと思う。
まぁ、90年代のことですからね。
それでも徐々に陰湿化していたと思う。
特定の誰かがジャイアンとのび太だったんじゃなく、ジャイアンが5~6人いて、スネオが5~6人いて、のび太が10人ぐらいいたって感じだった。
だから特定の個人にいじめは集中しなかったので、担任にも発覚せず、「クラスの雰囲気」で済まされるところがありましたね。
いじめている側もいじめられている陰キャラ連中を「構ってやってる」ぐらいで悪意はなかったのかもしれない。
実際、いじめがあると担任にちくりに行った奴の方が、いじめている奴より悪い!って雰囲気でした。
また、学校側の対応も臭いものに蓋って感じになるし、いじめられている奴に「黙っていろ」となるんですよねー。
結局、学校というのは社会の縮図です。
いじめで不登校引きこもりになっても誰も救ってくれません。
本当に嫌です。悪意の無いいじめって…。
…いや、あれは明らかに悪意あったなw


■第二話【報復とモラルハラスメント】
あ~~やな感じ~~。
いじめていた春子が、逆にいじめられている。
ラプラスというポケモンが出てくる(嘘)漫画本編を読んでいれば…。
もうありありと情景が浮かんでくる内容です。
大して悪いことしてないロケット団が正義面したサトシにぶったおされる流れです。
第三部の小学校のあれな~。
あれをそのまま中学校の春子に置き換えられています。
だからこれを読むと、どういう気持ちで春子が第三部で行動していたかが分かる。
こちらを先に読んでおくべきか、漫画の第三部を先に読んでおくべきか。
難しいところです。
でもどっちも読んだ方がいい!

■第三話【事態の収束】
やはりいや~な気分になる。
読んでたらぽんぽんにずきっと来る感じ。
見た目分かりやすい外傷はないけど、内臓抉られる感じです。
いじめ加害者のレッテルを貼られ、悶々とした日々を過ごす春子。
まぁ、そうなったのは春子の自業自得な訳ですが、反省しているから良いでしょう。
第二話あたりで禊は済んでいます。
春子の家族は救いですね。
あの適当に描かれていたおとんとおかんが常識人です。
干し柿を直接茶封筒に入れてたくせに!www
第三話ではもう、春子頑張れ!って応援したくなりました。
余談ですけど、90年代に描かれていたジャンプのいじめ漫画「元気やでっ」も関西が舞台だったなぁ。
あれは王道ないじめ漫画だったけど、こっちは特にスカッと解決せずに成り行き任せで終わるので、モヤモヤする部分はあります。
だがそれがぶくまんクオリティ…!

■【番外編】
第三部のプロローグ的な内容。
でもいきなり悠と言われても漫画を読んでいない人には「?」だと思う。
なので、やはり漫画読んでからかな、これを読むのは。

■更新:【陰キャラの定義】
高校時代の志村春子について。
まだ途中って感じですね。
陰キャラの定義が語られていますが、はっきりと「これ!」とは定義づけられていない。
でも何となく分かります。
私の中高校時代、クラスでも陽キャラと陰キャラで分かれていましたね。
思えば、みんなクラスの中で必死に陰キャラにならないように振舞っていたんだよな。
「みんな」…この言葉も嫌いなんでしょうね、bookman先生w
さて、高校時代の春子と言えば…あの北条も出てきますよね?
また胃が痛くなりそうですが、続きも期待したいところです。

さて、総括的なものとして。
この作品、小説外伝として書いて正解ですわ。
内容が内容なだけに、漫画本編で描くのは多大な労力がかかるでしょうし、それに比して重い展開でコメントも伸び悩むのは明らか。
小説でサラッと流し、電波ジャッカーの熱烈なファン向けに書いた方が適切かなと。
世界観の広がりを得られるので、補完的なストーリーとして第三部を読む前、もしくは読んだ後にこちらも読むと良いでしょうね。
北条というキャラは実に気持ちの悪いキャラでしたが、インパクトはあった。
小説ではどう書かれるのかも楽しみです。

     

「FAKEMAN-avenge-」
http://neetsha.jp/inside/comic.php?id=16484



七瀬先生の新作。
FAKEMANの続編?と思ったらリメイクだった。
旧作を読んだのは2012年ごろ、文芸作家インタビューをやっていた頃ですね。
あの時はインタビュー前に七瀬先生の小説を全部読もうと思ったけど、流石に無理で、読切だったのでこれを読みました。
仮面ライダーのような変身ヒーロー、探偵、喫茶店、ハードボイルド、そしてランドマークタワーw
七瀬先生の好きなエッセンスを全て凝縮したかのような一作でした。
新都社初投稿作で、七瀬先生にとっても思い入れのある作品のようです。
そのリメイクですから、気合も相当入っているのでは?
私もリメイクだからこそ、前作を遥かに上回るものと期待して読みたいと思います。

■一『暗闇の中で』
主人公の年齢設定を高校二年生にしたようです。
内容もよりラノベっぽくなってますね。
物心つく前に両親と妹を殺され、だけど何となく誰かに殺されたと確信している主人公・春久。
復讐に燃えて他者を寄せ付けない金髪ピアスのヤンキーとなっています。
でも春久には構ってくれる幼馴染の少女・あずさがいます。
あずさの両親は菓子店を営んでおり、そんな幸せ家族の中で春久は育てられた。
あずさとは毎日仲良く一緒にスーパーへ買い物に行っているようですね。
…この設定、敢えてなんだろうけど…。
ハードボイルドをソフトにしたけど、コーヒーに安っぽいミルクを足して薄めてる。
昭和の仮面ライダー1号を強引に幸せいっぱいなプリキュアの家庭に住まわせたって感じで…。
世界観のそぐわないキャラ同士が一緒にいるというか、居心地の悪さを感じます。
学生にするならストイックに孤児院育ちとかでも良かったんじゃない?
こんな幸せいっぱいな家庭で育ったなら、春久は笑顔を忘れたような性格にはなってない気がします。
もしくは、あずさの両親は、あずさは愛情を注いで笑顔溢れる性格に育てたけど、春久は放置したってことかしら?
まぁ、春久が執念深く頑なで、物心つく前の事件を根に持っていたってことなんでしょうけど。
三つ子の魂百までと言いますしね!
ただ、復讐の為に他者を寄せ付けない性格になっているくせに、桃井家には世話になるのがヌルイ。一人で生きていけよって思った。
まぁ、あずさは人質要員なんだろうけど。
最初の敵と遭遇し、勝ち目がないのに突撃する春久。
学校でもカツアゲされていた気弱な学生を救おうとする。
やはり見た目ヤンキーだけど正義感あふれる性格です。
全然ヤンキーではないですねw
御使蘭という少女に死にかかっていたところを救われ、仮面ライダーみたいな変身ヒーロー・ディアボロに変身する春久。
御使蘭は父親のマッドサイエンティスト御使天を殺そうとしている。
御使天は街の不良をそそのかしてディアボロに変身させて暴走させている。
あなたの心の花しおれちゃってるよーって言ってくるプリキュアの敵みたい。
春久はそんなディアボロを止める正義のヒーローという位置づけ。
だが自分の行為は偽善であると自嘲し、蘭は春久を偽善者のヒーローFAKEMANと名づける。
うん、一見まったくの別物ですけど、大筋は旧作とそんなに変わらないですね。
御堂春が島津春久となり、天使天が御使天になっています。

■二『光の中では』
学校帰りにちょいとフェイクマンに変身して銀行強盗を退治する春久。

>『あなたは自分が誰かと訊かれて、「人間だ」って答えるわけ? あなたの行いは人間としては正しいのかもしれないけど、あなたは人間じゃないし、対ディアボロ用のディアボロなのよ? 他のディアボロに存在が感知されるような真似は慎みなさい』

蘭にこのように注意を受ける。
単純な正義のヒーローじゃないというのを強調する為にも、こういうエピソード挟むのは良いですね。
また、蘭に一般的にディアボロになった人間が陥る初期症状「自分の力に溺れる」状態になっているとも見抜かれる。
この時の春久の精神状態に注目。
復讐の為に他者を寄せ付けない態度を取っていたものの、幼馴染の暖かい家庭で共に育った訳でしょ?
見た目ヤンキーでも善良な人間の倫理観はあるのでは?
成り行き上、人間を辞めてディアボロになったけど、人間の倫理観まで捨ててしまっているのか?
蘭は捨ててしまっているのかもしれないが、春久はまだ人間の倫理観を捨ててはいなさそう。
という訳で、これは後々、蘭と春久が倫理観の面で仲間割れをするフラグにもなりそう。
桃井家の食卓。
正義の味方現る?のニュースを鼻で笑う春久。
おいおい、余裕じゃないか。
偽善だとは思っていても、目的の為に非情になれるのか?
あずさやあずさの両親らを犠牲にしてでも構わず拳を振りぬけるのか? という場面に期待が募ります。
そして新たな敵ディアボロ・アルメが登場。
言動が凄く小物臭いw
でも来ました! 期待していたあずさが人質展開。
更に、商店街の一般人がアルメの操り人形になって襲い掛かってくるという展開!
フェイクマンの力を使って無関係の人間を殺せるのか?
結局、一般人を殺さない程度にぶっ飛ばすものの、あずさを人質にされては何もできない春久。
復讐の為なら鬼になるというのは口だけだった事が発覚。
その後、静美緒との出会いを通じ、人間とかディアボロとかではなく、島津春久であろうという結論に達した模様。
便利な言い回しだが、要は人間性を捨てずに戦うという事だね。
うーん、仮面ライダーテンプレですなぁ…。

三話はまだ途中みたいなので、今度読む事にしましょう。
総括します。
旧作に比べ、舞台や人物設定がより商業ラノベっぽくなりました。
女性陣とのやりとりも着々とハーレム構築&鈍感系ラノベ主人公してるし。
文章もテンポも良く読みやすい。
一般受けするのはこちらでしょうね。
ただ、直喩が多くて分かりやすいのは良いのですが、多用されると安っぽく感じます。
旧作ほどではありませんが相変わらず誤字もある。
話自体も底が浅いというか、テンプレというか…。
丁寧なんですけど、その分、展開読めてしまいますね。
旧作の公開が2010年でしたっけ?
超上から目線で言わせてもらうと、4年経っているなりの成長は感じられますが、光るものは感じられない。
どんどん新作を書いていくスタイルをとやかく言うつもりはありませんが、一度じっくり一つの作品に集中しても良いのでは?
このままだと七瀬先生の才能を無駄に希釈しているだけのような気がしてならない。




     

「三人が来る」
http://neetsha.jp/inside/comic.php?id=17192




コラララコラコ先生ねぇ…。
初めてお見かけする作家さんです。
と言っても、この企画始まって以来、初見の作家さんが大勢いらっしゃいました。
本当に新都社初投稿の新人か、名前を変えただけのベテランかは分かりません。
うーん、でもベテランと思うなぁw

■プロローグ
娘に性的暴行する父親。
それを察知しつつも、今の生活が壊れるのを恐れ、見逃していた母親。
可哀想な少女の話かな?と思いきや…。
その後びっくりするぐらい陰惨な展開が。
冒頭、死んだ少女が復活していました。
なるほど、プロローグを読み返して気づいたけど、これは自殺した少女に宇宙から来た寄生獣的なものが乗り移ったのかな…?
ジャンル:ホラーに偽り無しです。
文章上手いです。
一部、キミコがキリコになってたけど些細な事でしょう。
やっぱりベテランだろーw

■ネズミ
今度はいじめっこの同級生サユリが登場。
これまでキミコの靴に画鋲、男子の精液、なめくじを入れてきた。
そして今度はネズミを。
キミコの顔が歪むのが楽しみで仕方が無いという性悪ぶり。
しかし精液やらドブネズミの死骸やらどうやって手に入れたんだw
でもキミコはもう単なるいじめられっ子じゃない。
ネズミの死骸を靴の中で踏み潰しながら歩く。
「ちょっと生きてた」って…。
こえ~。

■上履き
キミコの靴を池に捨てるサユリ。
ネズミの死骸がこびりついた靴とか、ネズミの死骸やサユリの吐瀉物を貪る池の鯉達とか…。
描写がえぐいです。
でもそれがいい!

物語はまだまだ始まったばかりです。
どうなるのかまったく読めない展開!
短い文章量ながら、かなり惹きつけられる。
キミコの不気味さ、描写のえぐさから、これはベテランというか書き慣れた人の仕事ですね。
こういう人がサラッと出てくるからこの企画は楽しい。
そして新都社文芸ニノベ界の層の厚さを感じます。
続きも期待しています!

     

「ソナタ」
http://lapluie.kumogakure.com/novel.html



大長編のソナタ。
おや…?
リメイクされている!?
どうも第二部となる透輝大学病院編から書き直されているようですね。
私は第一部の後半まで読んでおりましたが…。
では、続きの第三十四話から読み進めましょう。

■第三十四話
謎のおっちゃん風関西弁を喋る子犬(チワワ)が登場。
こってこてやなその関西弁w
タイトルのコチニールとはこのチワワのようです。

■第三十五話
>まるで苦手な親戚のおじさんと会話しているような居心地悪さを感じながら
>「ワシが犬になるのは女の前だけや!」
吹いたw
いいなぁ、コチニールw
こういうこってこてのおっさんキャラ大好きw
ああ…私がそうだからかもしれんが、おっさんには大体親近感を抱いてしまうw
そういえばいなかったよねこの小説でおっさん。
古式紫は可愛いおじいちゃんタイプだし。
一緒に酒呑みたいキャラしてるチワワである。
それはそうと、やはりコチニールは自分が犬であることを自覚していなかった。
また、犬になる前は人間だったと主張するが、どういう人間だったのかは忘れている。
謎が深まります。

■第三十六話
いつものように河原で不良達に絡まれる透。
常々思うのですが、この不良達のノリって完全に80年代のヤンキー漫画ですよねぇw
携帯電話とか出てくるんだから少なくとも2000年代なんだろうけど、今の学生ってこんなに番長やらケンカやらやってるぐらい元気あるんだろうか?
松平さくらがその不良達をぶっ飛ばしてくれる。
そして久々登場、石竹小雪。その姉の霙。
コチニールは霙の大学の友達の飼い犬との事。
コチニールを連れて行く霙だが、結局、何で関西弁喋ってるんだとかは謎のまま。

■第三十七話
コチニールを高台にある大きな病院に引き渡す霙。
野望だとか不穏な事を口走っています。
自宅で透は、テレビに映るタレント、番長のお兄さん・藤黄西治を見かける。
次の話からの主要な人物のようです。
そして透は古代紫との修行を通して得た喉の違和感を感じつつ…。
>松平さくらと新橋光が行方不明になった。
第一部の最後、不穏な引きで終わっています。

さて、お次は第二部です。
ここからリメイクされているようですね。
■第三十八話
光が数話ぶりに登場。
ヒロインの筈だが一向にヒロイン力が上がらないw
やはり貧乳はステータスなど嘘である。
胸の大きさはヒロイン力にも大きく左右する。
そういう意味では、小雪の方が余程ヒロイン。
姉の様子がおかしいと心配する小雪。
巨乳で愛され女子な小雪が苦手な光。
だが食い物に釣られて相談に乗る光は、小雪の姉・霙もまた巨乳である事に怒りを覚え、小雪に協力する事にするのだった。

■第三十九話
透、古代紫、エンブリオの日常。
何だかんだでエンブリオも馴染んできているじゃないかw
あと千歳は普通の少女になりつつあるのか。
殺し屋といっても若い少年少女だから、まだまだ甘いのかもしれないなぁ。
透は強くなっていっているそうだが、ここまで話が進んでも一度も自力で誰かと戦ったりしていないからなぁ。
そろそろ自力で戦うべき。

■第四十話
久しぶりに髪フェチの美容師、藤納戸忍が登場。
彼の旧友、木朽。
高校時代はセーラー服と学ランを日替わりで着用。
学力も学年トップでケンカも強かった。
その彼が十数年ぶりに藤納戸の前に姿を見せた理由。
それは、木朽の仕事は殺し屋であり、新橋家がその標的だった。
前話で古代紫が殺し屋を呼ぼうか思案してその考えを否定していたが、本当になぜこんな田舎に続々と殺し屋が集まるのだろうか…w
透の相手が木朽だとしたらちょっとどころではなく、最初からベリーハードだぞw

とりあえずここまで読みました。
次回もまた感想日に更新が合えば続きを読みたいと思います。
相変わらずテンポ良くて面白いです。
そしてランダムTOPが嬉しいですね。
色んなイラストが飾ってあって楽しいです。

     


「FIVE リプレイ」
http://neetsha.jp/inside/comic.php?id=11611



和田駄々先生作品。
新作かと思いきや、IDがやけに古い。
2011年の登録です。
ずっと放置していた作品を今になって再開させたということか。

■4/2 AM2:00 港湾倉庫
えっと…これはTRPG?
それを小説として書いているようだが…。
申し訳ない。
私、TRPGは全然やらない人なんですよ。
だからこれの面白さが一切分からない。
一応、漫画ですけど、とりびん先生の「われ望む」のような感じで…。
TRPGのルールを説明しつつ、ストーリーのある物語としても面白く読ませてくれる作品であればとっつきやすいと思うのですが。
こちらはルールは提示されず、いきなりゲームが開始されております。
プレイ日記のような印象。
私では十分な感想は述べられないと思います。
申し訳ありません。


     


「あくまのしっぽ♪」
http://neetsha.jp/inside/comic.php?id=8998



またもや七瀬楓先生作品です。
私が新都社に来る前からの古い作品。
実際に読む機会はなかったので初見です。
冒頭、「お詫び」に少しくすっとしました。
長らく更新しなかったから話を忘れちゃったかwww
それでリメイクということは、あのFAKEMANと同じってことですね。
よろしい、読めるところまでお付き合いいたします。
ちなみに表紙はパ先生ですね。
文芸作家でもあるけど、漫画も手がけてらっしゃる両刀使いの作家さん。
最近ご無沙汰してますがお元気でしょうか?

■1『きみきみ』
これをクリスマスに読んでしまった己の不覚さを嘆いているところ。
なんだこのリア充。いや、リア獣。
ランドマークタワーさんが出てきます。
マックスコーヒーも出てきます。
高校生男子が主人公です。
主人公は本名が嫌いで、セミとみんなから呼ばれている。
小学校入学前に両親が離婚し、父と妹と離れ離れになっていたが、今になって再婚。
小中学校丸々離れて暮らし、もう他人としか思えない父と妹が再び家族になるというのに憂鬱を感じている。
高台で街を眺めていると偶然会う美少女(既にここで妹だろそれとバレバレ)
だがセミは妹とは気づかず、山田と名乗る美少女に強引に連れまわされて街中デート。
デートの終わり、別れる際に唐突にキスをされる。
自宅へ帰ると案の定、山田が待っていた。
「よろしくね、お兄ちゃん」
山田――ではなく、妹の鈴音は、あくまのしっぽを蠢かせて笑う。
中々良いエロゲの導入です。

■2『これこれ』
主人公の本名明かさないのはあれかな、キョン的なやつかな。
両親は離婚ではなく別居だった。
別居の原因は父親の浮気。
でもなぜその事情で、妹だけ父親が連れて行ったのかは謎。
普通、兄も妹も母親の元で育てない?
養育費とかどうなってたんだろう。
父親はセミに一万円渡して謝る。
いちまんえんって。
両親は良心ではないと思う。
幼馴染の栞は黒髪ストレートの正統派美少女。
性別問わずクラスメイトとは良く会話もできているしコミュ力は高そう。
だが難聴に加え鈍感系主人公の臭いはぷんぷんする。
ゲロ甘イージーモードですねこのエロゲ。

■3『あれあれ』
空き教室ではなく飽き教室へ机と椅子を取りに行くセミ。
鈴音がくっついてくるが、そっけない態度を取る。
クラスメイト達が鈴音の歓迎会ということでカラオケパーティー。
良い友人達だねーリア充しすぎだろ。
妹との接し方を測りかねているセミに対し、栞がアドバイス。
>「まあまあ。暗くなるとムード出るからね。腹を割るには夜が一番。グロテスクだからねぇ」
この言い回し良いね。ロマンチックじゃなくグロテスク。
夜道でシルバーアクセサリの露店に立ち寄る。
ハートリングが三つ連なったピアスを鈴音にせがまれ、父から貰った一万円で買う。
妹一直線ルートしかないのかな、このエロゲ。

■4『そんなに』
セミくんリア充すぎるやろ。
交友関係が広すぎる。
そろそろ世の中の非リアどもの慟哭が聞こえてくるで。
ま、まぁ…高校の友達なんて大学行ったり就職したら1割も残らないもんだしな!
は、ははは…え? だよな、みんな!?
そうじゃないなんてエロゲだよエロゲ。

■5『あまいの』
あー来たよ、七瀬先生のもう一つの好きなもの、喫茶店。
できる女風のキリッとした女生徒会長も出現。
目の前の自分よりケータイを優先するセミにイライラする鈴音。
「友達付き合いするなら楽しいけれど、恋人にするとやきもきする。そんな女心がわからないタイプ」
あ~的確っすね~。
王道の難聴&鈍感系主人公ですから!
エロゲのハーレム要員出揃ってきました。

■6『いつもの』
>鈴音はすっかりクラスの人気者ポジションに落ち着いた。お前、兄貴の俺を差し置いて、と思わんでも無いが。
はぁ?
>そんなわけで、俺は小学生以来、ずっと栞に起こしてもらっている。
はぁあ??
>栞の前で着替えなんて、もう何度もあるしな……
はぁぁあぁぁ???
生物学上ではなく生物学状は女な栞、鈴音の前で平気で着替えるセミ。
本気で殴りてぇ…。
何かお礼をと言われ、栞は映画に一緒に行ってくれと頼む。
それっていわゆる都市伝説かもしれないんですが「でーと」ってやつじゃないでしょうか?
やはりエイガ、エロガー、エロゲスト。

総括します。
青春がとっくに過ぎ去ったおっさんには食べるのにきつい脂っこさです。
何度か挫けそうになりました。
内臓系をやられて吐血しかかりました。
こころぴょんぴょんできるのはオスがいなくて可愛い女の子しかいない優しい世界です。
それならあっさり味で何とか食べられる。
こういうのは胃がもたれます。
中和する為に、18禁展開を要求します(半切れ気味)
あと誤字は直しておいてくださいね!

       

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