Neetel Inside 文芸新都
表紙

Ideal and Reality
第三章 赤液

見開き   最大化      

(パチッ…パチッ…)

人気のない街外れの林に焚き火の音が響く。

グローク「ひもじいよぅ・・・・ひもじいよぅ・・・・。」
小声でボソボソ良いながらマサカのためにバイクに入っていた寝袋で寝ていた。
まさか本当にそのマサカがやってくるとはね。

――空には鳥が飛んでいる。
あの鳥は食べられるだろうか。
食べられるのなら鳥ではなく鶏だ。
グローク「獲って食ってみようかな?」
だが持っている銃は使えない。

射程内に鳥(鶏)が入った瞬間石を投げた。

―石は鳥に当たった
しかし打ち落とせず逃げてしまった。
だってあの石30㌔しか出してないもん。


(グギュルルルルルル)


グローク「ひもじいよぅ・・・・ひもじいよぅ・・・・。」
ひもじいね。ひもじいね。

腹が減りすぎてなんか人影見たいな幻影が見える
どんどんこっちに近づいてくる。

あれ・・・?あれ幻影じゃなくね?

     

どうやらアレは本当に人のようだ。
何?また襲い掛かってくんの?

何かアイツ見たことあるな…。
栗色の髪の毛。
確かに見た事のある奴。

腹が減っていて頭が回らなかった。
誰だっけ…。

―栗色頭はダンボールをグロークの近くに置いた。

グローク「何?ダンボール?焚き火の燃料?」
栗色頭「まぁ、食えよ。」

・・・・・・・・・・・

グローク「え?何?ダンボールだよ?紙だよ?」
栗色頭「マジで食えるから。騙されたと思って食ってみ。」
そう言うと栗色頭はダンボールにケチャップをビチャビチャとかけ始めた。

グローク「マジで遠慮しとく。そんなの食ったら頭可笑しくなるから。」
栗色頭「いや、遠慮すんなって。ほら。家無き人たちも食ってるんだぜ?」
グローク「俺はホームレスじゃねぇ。」

しばらくすると栗色頭はため息をついて帰っていった。
歩きながら言った。
栗色頭「まぁ、気が向いたら食えよ。」

気が向いたら?魔が差したらの間違いでしょ?
しかしこのまま何も食べなかったら明日には冷たくなって発見されるかも知れない。
(いや、発見されるもなにも誰もこないだろうけど)



グローク「むしゃむしゃ…。」
ケチャップの味しかしない。

栗色頭がこちらの見ながらにやにやしている。
                    ▽next

       

表紙

核砂糖 先生に励ましのお便りを送ろう!!

〒みんなの感想を読む

Tweet

Neetsha