通学路の一歩手前
私が学校への登校に徒歩を選択するのは
いつも先を歩いて登校する先輩と登校するためである。
はたしてこれが「一緒」の登校であるのかは、はだはだ疑問であるが、
私にはこれが限界なのである。
先輩の歩く速度がゆっくりで助かっている。
2人が歩く道は、本来の通学路よりも遠回りであるためか
同じく登校する生徒はほとんどいない。
2人だけの通学
2年生の先輩は、委員会で忙しく帰りは一緒に帰れない。
帰宅路を一緒に歩ける事を祈りつつ今日も私は、1人で帰宅する。
人気のない通学路を後ろから着いてくる後輩がいる。
2年生になり、始業式の朝、初めて見た後輩に一目ぼれをした。
わざわざ遠回りの通学路を選ぶのは、彼女と一緒に歩くためである。
できれば隣で話しながらが良いのだが。
歩くのがゆっくりな彼女に合わせるために、歩幅を狭くし歩く。
2人が歩く道は、本来の通学路よりも遠回りであるためか
同じく登校する生徒はほとんどいない。
2人だけの通学
委員会の仕事のため遅くなり、帰宅路には彼女はいない。
それでも、歩幅を狭くして、ゆっくり歩く。
いつか帰宅路を一緒に歩くために、予行練習をしながら1人で帰宅する。
そんな2人が一緒に登下校をする日まであと何か月??