Neetel Inside 文芸新都
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新都社 漫画評論集
長谷川豊を罵倒する。(今回は新都社関係なくてすみません。)

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今回は、大変申し訳ない。新都社は関係がない。

長谷川豊の悪口を言わせていただきたい。
たまたま、こいつのこのブログが流れてきたので、

http://blog.livedoor.jp/hasegawa_yutaka/archives/45407254.html

内容があまりにも内容がひどいので、悪口を言わせていただきたい。

長谷川が、このブログの中で宗教家の悪口を言ってるわけであるが、ぼくの実家は実は、ものすごい田舎のお寺の住職である。長谷川は詳しくないから知れないだろうが、宗教家の一族と言うのは、親戚のかなりの数が実は、宗教家である。

ちなみに宗教家の一族と言うのは、宗教以外に、医療業界、教育業界に進出していくパターンが多い。ぼくの母親も、元学校の先生だ。

長谷川の無知を正していくために、長谷川が知らない体験的な宗教業界について解説しておこう。

1 宗教家は、分厚い伝統に縛られてる。

ぼくの実家は、室町時代に建てられたお寺だそうである。地域に住んでいる人々の先祖代々の、それこそ、室町時代からあるかもしれないお墓を宗教家は守らなくてはならない。どのように古くなっても、本堂とか勝手に建て替えられないのだ。それにいつなんどき人がやってくるかわからないので、お寺の中は、整理整頓しておかなくてはならない。

田舎はしきたりが多いが、宗教家一族は、より激しく束縛される。宗教家にとっては、何より信者が、お寺なら檀家の存在が大切だ。
檀家には、住職を追い出す力があるのだ。

田舎のお寺は、都市部の学校より巨大だったりするので、手入れがとても大変だ。
お寺には、井戸があったり、巨大な鯉がいる池があったり、何故か裏庭に筧があったりと謎の部品がたくさんある。外から来た人は風流でいいなとか思うかもしれないが、管理する方はただただ大変である。

仏像とか、木魚とかは、ものすごい高額で売れるらしく、窃盗団に狙われやすい。窃盗団から仏像を守るのも、住職の大切な仕事だ。

映画、「君の名は」のヒロインは神道の一族だが、あれをフィクションと思ってはいけない。田舎の宗教家の一族にとって、あれは現実である。

それに長谷川豊は、宗教家は、飲み屋で説教してる親父と同じとかいってくれてるが、これも侮辱もいいとこである。お寺の住職になるには、永平寺のような、本山で何年も厳しい修行を受けてやっとなれるものなのである。永平寺の修行とかは優しくない。スパルタである。それも何年もである。宗教家になるのは温くないんである。そのくらい厳しい修行を受けなければ他人のお墓は守れないんである。厳しい修行を受けてなければ、死者の弔いなんてできないんである。

2 宗教家の一族には、結婚の自由がない。

21世紀の日本で、本当にそんなことがあるのかと思うだろう。残念ながら、長男、長女に関しては、本当である。お寺の住職は、途絶えると、その家族もお寺から追い出される。なので、代を途絶えさせないことは、一族にとって死活問題なのだ。室町時代から建ってるお寺とかを住職が相続財産として引き継いでいる場合もあるので、これは尚更である。

住職は、極めて強固な世襲なので、基本的に外部からは入れない。外部から入るチャンスがあるとすると、子供に恵まれなかった住職と永平寺などで修行した僧が、養子縁組するパターンであるが、この場合も、その住職の実の甥とかが表れて、お寺を継ぐとかの話になると、だいたい養子の方が追い出される。

宗教界は、血族的なつながりを何よりも重んじるのである。そして、非情な世界である。

3 宗教家の一族は、金の流れがよくわからない。

これは、家族間でもそうである。20年位前、叔父が住職をやっているお寺に税務調査が入って1億円の追徴税を取られた。

4 宗教家の一族は死生観について、子供のころから、深く考えさせられる。

宗教とは、まさに死生観のことなのではないだろうか。これは、子供のころから当たり前に考える習慣がついていたので、友人たちが全く考えていないのが、不思議だった。4のような思考を長谷川豊は最初から侮蔑してんのである。

5 宗教家の一族は、自分のお墓がもらえる。

これは、長谷川豊に聞きたい。
おまえは、自分や、その家族が死んだときに、宗教家に弔ってもらわなくてもいいんだな?だって、宗教家っておまえの価値観で言ったら、飲み屋でぐだまいてる親父なんだぜ。そんな奴に弔ってもらいたくないよな。

6 結論

長谷川君。宗教界は、君が考えてるよりはるかに大変な世界なんだよ。



       

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