18日の世界でも有数の芸術を作り上げている京都アニメーションを卑劣な暴力が襲った。
この件で、今後、起こるであろうことに対して、思うことがあるので事前に自分の意見を述べたいと思う。
① 京都アニメーションが狙われたのは、それが加害者にとって華やかすぎる世界だから
これは、すべての無差別殺人テロに共通する心理である。犯人は、自分が手に入れたくてしょうがないにも関わらず、絶対に手に入らないものに対して、理不尽な憎しみを抱く。
当然、ある芸術を生み出すためには、凄まじい選別と過酷な鍛錬等、想像を絶する努力が行われているはずなのだが、この犯人には、その過酷さすら、羨望の対象であったはずだ。
あと、この犯人は、京都アニメーションの作り出す美しい世界に本当に、圧倒されてしまったのだろうな。三島由紀夫の金閣寺の犯人みたいな心理だったのだろう。
自己の存在の醜さ、小ささと京都アニメーションの圧倒的な世界を対比して、憎しみの感情を抑えられなくなったのだろうな。
② 加害者の実名を拡散するのはやめよう。
ここは、マスメディア、著名ブロガー、またまた掲示板に書き込んでいる方々に
ぜひともお願いしたい。非常に重要なことである。
加害者の実名や生活背景を拡散する行為はやめていただきたい。
これは、人権の問題ではない。
加害者の実名や生活背景を拡散する行為は、加害者の思うつぼなのである。
これは、このような事件を起こす犯人の本当の動機を熟慮すれば、理解できる。彼らは、命を懸けて有名になりたい人物なのである。
美しいものを葬り去った悪の人物として社会にその名を刻み込みたいという欲望を持った人物なのである。
そのような人物にとって、社会的な非難でさえ蜜の味である点を考えなければならない。したがって、このような人物に対して社会ができる最大の防衛と制裁は無関心なのである。
数年後には、この人物の名前も人生も誰も知らないというのが、理想的な状態である。
③ 被害者にたいしては、哀悼と援助を行おう。
今回の事件で、すぐに世界中から哀悼と援助の申し出があったのは、驚いた。そうのである。このような事件が発生した場合は、何よりも大事なことは被害者を孤立させずに、最大限援助することなのである。そして、京都アニメーションの再建に最大限の力を貸すことが大事である。
④ 社会は冷静さを失わないようにしよう。
②で述べたように、このような事件の場合、社会が冷静さを失って、加害者に対する憎悪を爆発させることは、加害者の思うつぼなのである。したがって、このような事件後に、社会が冷静であることが、加害者にとっては最大の懲罰になる。我々は憎悪に飲まれることなく、冷静に淡々とことの成り行きを見守ろう。