黒兎物語
5 野蛮人のジレンマ
黒兎軍はピアース率いる白兎軍に対し、反旗を翻した逆賊と看做されているが、
彼等が反旗を翻した理由は正統なものであった。
「我々は白兎の血から生まれた子供のような存在の筈だ
我々は貴方を先祖代々、親として敬ってきた。それなのに
何故弓を引かれなければならないのだ」
当初はそう言った信念のために集まった純粋な兵士たちが多かった。
だが、軍隊は組織としての性質上、敵をなぎ払う暴力的な機関だ。
規律を維持するために兵士の個性を排除し、屈辱を与え耐え忍ぶ
茨だらけの場所だ。
こんな場所に集められた若き兵士たちの精神は当然荒んでいくだろう。
自分が屈辱を与え受けた分だけの怒りこそが相手をなぎ倒す攻撃力となる。
相手は自分たちの数十倍もの勢力を誇る白兎軍だ。
生易しい攻撃力で打倒できるものではない。
ディエゴを除く純粋な信念を持った若き兵士たちの精神は
やがて白兎軍を如何に屈服させるかを考える冷徹で非道なものへと変化していった。
来る日も来る日も訓練ばかりの毎日……
男だらけの癒しなど何も無い空間で鬱憤と屈辱を溜め込んだ兵士たちが
戦場という環境に放たれて、正統な信念を持った軍隊として戦えるだろうか?
それも相手は日頃から自分を差別してきた白兎人たちである。
………現実はそれがただの夢幻の空想論だと唾棄されるほど厳しいものだ。
白兎軍の駐在する村々を襲撃した黒兎軍の兵士たちは、各地で略奪と強姦を繰り返した。
やられたらやり返す……奪われたら奪い返す……血は血で洗い流す……
戦場においてそんなことは常識であった。
そもそも、軍隊という組織に信念を持ち込むことがおかしな話であった。
ここに居るディオゴ・J・コルレオーネ兵長は
今まさに白兎の村の女たちを蹂躙している真っ最中だった。
「い……ぃ…たいいたいいたいいたい!!!」
真っ白なワンピースを着た白兎人の少女が両耳をディオゴに掴まれ、ずるずると外へと
引きずり出されていた
「オラァ!!ちったぁ大人しくしろ!!」
ディオゴは少女の両耳を掴みながら、蹴りを腹へと見舞った
「ぐ……ぁ…」
ディオゴの足を防護しているオレンジ色の戦闘靴のつま先が
少女のか弱い内臓に突き刺さった。
よだれを垂らし、そのまま悶絶してうずくまる少女……無理もない。
その靴は使用者の足を防護するためにつま先に薄い鉄板が
入っているし、黒兎人の強靭な跳躍力で破壊されないように特殊な繊維を編み込んである。
一瞬で死の文字を頭に思い浮かべる程の激しい激痛が
少女の腹で暴れまわった。
「ケッ……白兎の女が……大人しくしてりゃあいいものを……!!」
そう言いながら、ディオゴはズボンのベルトを解き、
ズボンをずらし、巨人の指のように太いペニスを少女の顔面に目掛けて
突きつける
「ぃ……ひぃ…‥!!ぃやああああぁああ!!」
目の前に突きつけられた異形の生殖器に半狂乱になる少女の口目掛けてディオゴは
己の巨大なペニスを銜えさせた。
「……噛みちぎったりしたら……お前のその顔を
親でも分からない程 グチャミソにしてやるぜ……」
あどけない少女の頬が自分の薄汚い生殖器でみっともなく膨らまされているのを見て
こみ上げてくる加虐心と、征服欲で震え上がるディオゴ。
少女の頭を右手でガシリと鷲掴みにしながら、
ディオゴは少女の口の中で果てた
「ぅ……ぼぁえ!!」
溜まりに溜め込んだディオゴの精液が洪水のように
少女の口内で弾け、少女はたまらずむせて悶え苦しんだ。
「ふぅ~~……久々に出したからなぁ~~~~
くっせェだろぉ~~~?」
下卑た笑いを浮かべながらディオゴは少女を見下ろした
精液塗れの口元を拭いながら少女は怯えた眼差しで
ディオゴを見つめ返した
「……その目は何だ?命乞いをしている目か?
それとも、こういった行為を止めてほしいという
女の尊厳を主張するための目か……?」
精液がドクドクと溢れてもなお、怒張し続けるペニスを
突き出しながらディオゴが嘲笑うように尋ねた。
「……いいさ 俺はもうこれで終わりだ。
もうこれ以上、君をレイプしたりはしないと約束する……」
少女の顔に少し安堵が浮かんだのをディオゴは見逃さなかった。
その安堵を一瞬で打ち砕いてやりたい加虐に満ち溢れた表情で
ディオゴは残酷な宣告をした。
「だが、他の奴はどうかな?
俺以外にも溜まっている奴はいるんだ。
助かりたければそいつらの相手をしてからにするんだな」
少女の顔から見る見ると血の気が引いていくのが分かった
それにまるで蛆虫のように群がる黒兎の兵士たち……
「ぃあ!!やめて!!ぃやああああああああああああああああ!!!」
血肉を貪るハイエナのように黒兎の兵士たちは
少女の穴という穴に己の肉包丁を突き立てた……
「いいぞ!!お前ら!刺したらしっかり抉れよォ!!
ハッハッハッハッハッ!!」
綺麗な白い肌をしていた白兎人の少女の身体が
血の色と薄汚い白濁色の液体で汚されていくのを
嘲笑いながらもディオゴは、何処か虚しそうな目でその光景を見つめるのだった
まるで自分に非は無いと必死に必死に言い聞かせるかのように