昔のFWは今と違って守備をしなかったといわれることがよくありますが、当たっているところとそうではないところがあります。
確かに、昔のFWは現在のように前線から積極的にプレスをかけるなど守備に走り回ることは少なく、敵の攻撃になると前線をふらふら歩いていることがよくあります。しかし、マンツーマンディフェンスだったので、マーク対象の敵DFがオーバーラップしたときは自陣奥深くにまで戻ってでも守備をしていたのです。
例えば、今回の第5話ではオランダの左サイドバックのクロルが敵ゴールラインまでオーバーラップしていますが、そのクロルを追いかけたのはマークを担当している右ウイングのグラボウスキー。第3話で西ドイツの左サイドバックのブライトナーがペナルティエリア手前までオーバーラップしていたときもブライトナーを追いかけていたのは左ウイングのレップでした。
ゾーンディフェンスが主流となり、守備ブロックの形成を重視するようになった現在では、FWは前線において積極的に守備をすることはあっても、自陣奥深くまで戻って守備をすることは多くありません。
マンツーマンディフェンスにおいてFWがどれだけ守備をするのかは相手次第であり、相手によっては現在のFWよりも守備に励まなくてはならない場合もあったわけです。
1974年W杯決勝西ドイツ対オランダ
第5話
【年齢】25歳
【所属】アヤックス（オランダ）
【ポジション】左サイドバック
オランダ史上屈指のDF。大柄で攻守に能力の高い選手。
70年代のアヤックス及びオランダ代表の黄金時代を支えた主要な選手の1人。78年W杯ではセンターバック（リベロ）として出場。74年W杯では積極的なオーバーラップで高い攻撃能力を示しました。
オランダ代表歴代最多出場記録（当時）を樹立した息の長い選手でした。
【所属】アヤックス（オランダ）
【ポジション】左サイドバック
オランダ史上屈指のDF。大柄で攻守に能力の高い選手。
70年代のアヤックス及びオランダ代表の黄金時代を支えた主要な選手の1人。78年W杯ではセンターバック（リベロ）として出場。74年W杯では積極的なオーバーラップで高い攻撃能力を示しました。
オランダ代表歴代最多出場記録（当時）を樹立した息の長い選手でした。
