俺の名前は板谷優一
中学二年生だ。
クラスのなかでは地味な方で影が薄い、いわゆるイケテナイのほうの人間だ。運動は大の苦手だしかと言って勉強が出来る訳でも無い。テストもなんとか平均点を維持するのがやっとだ。自分で言うのもなんだがなんの取り柄もないつまらない人間だ。こんな人間もし漫画の中だったらモブ中のモブキャラだ…どうあがいたって主人公にはなれない…。
学校はあまり面白くない…なるべく目立たないようにしている、すごく窮屈に感じるけど、友達は俺にも少なからずいる、そいつらと話してる時はまぁ楽しいかな…
そんな感じで毎日を過ごしている……んだけれど
ここ最近無性にこの現実が嫌に感じる時がある。
何でだろう?突然感じる。自分には制御出来ない感情。
その感情は……今思うとあの出来事の予兆だったのかもしれない…。