最果てメロドラマ
『あなたを殺して私も死ぬ』
『そんな事をしたらこの星が死んでしまう』
ここは銀河の最果て
小さな惑星に3人の女と 1人の男
争いの起こらないように区域を3っつにわけ
僕は1週間ごとにこの3区域を回っている
3組の男女6人で移住してきた惑星
理想郷を作ろうとしたが
現在残る男は自分だけとなった
そんな説明よりも今はこの惑星の危機
いや人類の危機を回避する方が先だ
『だってあなた第二区のあの娘のほうが好きなんでしょ』
『そんなことないよ みんな平等に愛している』
『だって2時間もあの娘の所に多く居たじゃない』
『だから何度も説明しているだろう コンピューターのトラブルで
修理に時間がかかってしまったんだよ 第２区は水の管理をしなければならないんだ
我々人類の存亡がかかっているんだよ』
『わかったわ』
ガシャン！！
『何をする』
・・・
『随分と思い切ったことをしたね
このコンピューターが直らないと大気の状態を保てなくなり・・・』
『難しいことは知らないわ これでおあいこね』
『いや おあいこどころか徹夜をしても 1週間で直るかどうか・・・』
『そんなことより あなた
お風呂にする お食事？ それとも ア・タ・シ？ ふふふ』
そうだな まずはそれを片付けておこう
しかし何て事をしてくれたんだ
絡みつく舌先を感じながら故障箇所を目で追い回路構造を構築していた
ガシャン
煙が上がる
『おいおい！ この第１区のコンピューターはこの惑星の頭脳的・・・』
『だから何？ 私が欲しいのはあなただけ』
するりと腕を絡ませてくる
救難装置だけは修理しない
それを修理しようとした男性2名の横には眠りたくない
美女とまでもはいかないが3人の女と僕とのメロドラマは今日も続いている
この先もずっと続くだろうメロドラマ
銀河の最果てで起こるメロドラマ
