Neetel Inside 文芸新都
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じんせいってなんですか?
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目は前に付いている。前を向くためにあるからこそ前についている。でも全て後ろ向きな私の目はきっと真後ろに付いているんだと思う。街中を歩いてて笑顔の同い年の女を見て「人生薔薇色みてぇだな」って卑屈そうに笑ったり、インスタグラム見てて「頭お花畑満開だねえ」って無表情でブツブツ言ったり。そんな人間が生き続けて楽しいのかなと思い始めた。生きるのはすごく楽しい。彼氏もいる。お金もある。身なりも整っている。でもそれらを足引っ張ってくるのが病気だ。ADHD、鬱、不眠、パニック障害、境界性パーソナリティ障害。パニック障害が特に酷い。満員電車に乗るとゲロ吐きそうになる。動悸が激しくなって目ん玉を激しく動かして周りの人の顔を見る。別に私を見てるわけでもないのに、見てるような気がするから。人生は楽しい。すっごく楽しい。でも生きるのはすごく難しい。いずれ息の仕方すらも忘れそうで怖い。怖いのを誤魔化すために頭の整理をする。こうやって文章に残す。少しは落ち着いてはきた。タバコを吸おう。ハイライトメンソールを吸おう。ニコチンが私を救ってくれるだろう。

     

どうやって死のうかとふと考える。
なぜふと思いついたのか、私は精神的にも肉体的にも全てにおいて追い詰められてて、寝て目が覚めたら仕事先に行って、帰ってきたら彼氏は寝てて、その繰り返しをしてきた。
思いつき、彼氏に聞いた。「どうやって死にたい?」
「ダイナマイト100本で爆死かなー、爆死したい」
「えー、死体が残んないじゃん」
「いやでも瞬間的に死ねるじゃん」
「……爆死はないわ。せめて練炭。首吊りは失敗してるから無理」
「あぁ、首吊り、互いに失敗してるもんなあ」
「そうだねえ。ははは」
彼氏は爆死したいらしい。
私は嫌だ。可愛い顔、綺麗な体を持って生まれてきたからこそ綺麗に死にたい。と彼氏に言うと「首吊りも練炭……ていうか死体は汚いだろ」と突っ込まれた。違うんだなあ。死体でも綺麗で美しくありたいんだなあ。死ぬ時になったらどうしよう。遺書を書こう。親や友達のことも忘れて私の頭の中の世界を書こう。きっと誰も理解してくれないだろうが、私の直接的な死因は結局は『この世界に適合しなかった』になるんだろうな。もうダメなんだろうな。何もしたくない。でも時間は迫る。迫ってくるな。そう願い、筆を置く。

       

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