Neetel Inside 文芸新都
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用法用量を守って正しいストーキングを。
あとがき(硬質アルマイト)

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 この物語は、元々真純さんが漫画として公開していた同タイトルをノベライズしたものです。
 ここまで読んでくださった皆さんに今更お伝えすることでもないと思いますが、あとがきを書く上でこの一文は欠かせません。
 はじまりは、真純さんの呟きにリプライを飛ばしたことでした。彼女の作品をノベライズって……僕が? と二の足を踏んでいたところを、黒兎くんの後押しもあり受けたことが始まりだったと記憶しています。
 この作品を構成する人物像、シナリオやテーマといった膨大な情報を頂いて読んでいる時、真純さんの中にある彼らが魅力に溢れていて、とてもワクワクしました。同時に、この情報を頂いた瞬間から、この物語を楽しみにしていた読者という立場から物語を描く側に立ったという緊張もありました。
 現在漫画として書き上がっているところまでは、出来るだけ原作を忠実に再現しつつ、ノベライズすることのメリットを考え、より彼らの心情の面に重きを置いて書いていました。
 書き方に変化が生じたのは、更新されている先を描きはじめた頃でした。彼らと付き合っていく中で、彼らがこう思うなら、こうするかもしれない。という気持ちが生まれ、頂いていたプロットを壊すことのない範囲で色をつけさせていただくようになりました。
 元々のプロットがある中、僕の「物語を足させてください」というわがままを快く「やってみましょう!」と受けて頂いた真純さんには感謝してもしきれません。描きながら、その都度調整を加え、プロットと擦り合わせながら、こうして着地点に辿り着くことができました。
 森やルナ、あざみ、瀬賀、潮と愛美。
 それぞれの生き方、人生に僕も関わることができて、幸せでした。
 彼らは再び「書かれる」世界から「描かれる」世界へと戻ります。「描かれる」世界で生きる彼らとの再会が、今からとても楽しみです。

 最後に、遅筆な僕の原稿に、完結まで温かく「次の原稿が楽しみです」と言ってくださり、更新の度に細部までチェックし、アドバイスをしてくださった真純さんに、重ねて感謝を。

       

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