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ニノべ・文芸小説感想
一月三日更新ニノべ感想

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 一月三日のニノべ更新・五作品

 明けましておめでとうございます、鹽竈です。最近はニノべ名義と合わさってソル竈とかフュージョンしたあとみたいな名前で呼ばれたりもします。
 新年ですねー。今年の抱負は自作品の完結でしょうか。あとはなんだろ、色々頑張る?
 何故か更新日になるとギリギリで滑り込みセーフを決めに来る方がいらっしゃいますね、今回は少ないかなと思っていたのに結局いつも通りくらいの更新数になりました!
 というわけで今回の感想日更新作品はこちら!

 ・『週末の“DEAD”』
 ・『それがなんだかゆるせない』
 ・『家路のクオリア』
 ・『あけましておめでたくない!』
 ・『Goriate』

 こんな感じ。凄く憶えのある面子が大半です!一番手とかバレバレの別名義に意味はあるのでしょうか?
 あとコメントがついに300に達してしまいました。なんか、記念に何かするのが当たり前のようになっているのですが……コメ300記念は『感想続行宣言』でよくないですかもう!?
 大体が暴露出来ることもやれることも既に尽きた感ありますからね。この感想の読者様方が何を望んでおられるのがさっぱりですけども。何かあります?前に短編書くとかいう話もありましたけど、代わりにリレーやることになったから保留になったりしてましたし、それやる?非正規英雄の外伝とか。
 鹽竈が書いても需要皆無な気しかしませんけど。
 よっしそれじゃ世間話もここまでにして、新年初感想といきましょうか。もっと新規の作者さんも増えてくれれば尚のこと嬉しいんですけどね!サイバードラゴン伝説は次の感想日までに仕上げておいてくださいよ!!

     


   「週末の“DEAD”」   作者:混じる出汁

   【作品内容】
 混じるバ…出汁先生こんにちは!!今回はタイムリープでラブコメ!
 いいですねー。今の時代、何をやっても二番煎じになってしまう中、いかに同じジャンルで読者を引き込む展開に持っていくかが重要となっていると思います。大体今はダークでバッドな展開とエンドが持て囃されてますけど、たぶんその内に一周してまた王道が流行り出しますよきっと。
 今回はまともな登場人物達だといいなぁ。


   【人物】
 あー駄目だったかー!!
 主人公はタイムリーパーでストーカーで陰キャラな変態……うんいつも通りでしたね!あとなんでヒロインが上条ちゃんなのにお前が男女平等パンチ使ってんのさ。
 でも今のところは普通じゃないのは主人公である藤木ハクト君だけ。なんかストーカーに加えて苗字のせいで卑怯な印象まであるなこの男。
 友人二人も友人の妹もまともそうなので、とりあえずは安心。今後どうなるかはわかりませんがひとまず普通にラブコメ臭しますね。
 隕石衝突までの三日間の短期間で上条ミドリちゃんとの恋愛を成就させるようなので短編ということになるのでしょうか。それとも延々と三日間を繰り返すのかな。
 …でも、友人妹ちゃんとフラグ発生してるっぽいしそっちでいいんじゃない?


   【文章】
 現時点で短いながらに状況と自分のこと、それから身辺に関してを端的に描写されていてわかりやすいですね。勢いに乗せて展開が進んでいるところもあるようで、テンポよくさくさくと読めるのが良いと思います!
 この短い内にストーカー主人公の気持ち悪さがよく伝わってきました。でも少し勢い任せに過ぎる部分もありますかね。
 設定上存在するのかわかりませんが、主人公の特異能力に関してだとかそこまで病的に上条ちゃんが好きな理由とか。色々と謎なことも多いので。まぁでも序盤なのでそういうのはこの段階で突き詰めるべき箇所では無いですよね。


   【ざっくり感想】
 思っていたよりラブコメっぽいので普通に期待です。でもこれはこれでなんというか、変態度が足りないというか…。そう思ってしまう段階で既に鹽竈は侵されているのでしょうね、この方のワールドに。
 でもせっかく普通のラブコメ路線で行きそうなので、こちらから振るような真似はしない方がいいに決まってますよね!
 やめろよ、ロクでもない変態とか性癖とか持ってるキャラとか出すなよ!露見もするなよ!絶対にやめろよ!?
 …よし、これで大丈夫。きっとこの作品は健全かつ青春全快のハートフルなラブコメディになることでしょう。間違いない。

     


   「それがなんだかゆるせない」   作者:宮城毒素

   【作品内容】
 恒例の宮城毒素先生。来ましたよ病みっ娘シリーズ!なんか久しぶりな感じですな、最近はアンドロイドの話だったから。


   【人物】
 変わり者の女主人公とやたら友情(愛?)の重たい女の子。確実にヤンデレの素質を秘めていることが明確にわかります。裏切ったら心中されそう。
 なんというか、えろま先生の作品とかも見てて思うんですけど、やっぱり自分の創る作品には自分の性癖というか趣味というか、そういったものがよくよく反映されるものなんですね。言い回しや展開の仕方とかも然り。
 まあ何が言いたいかと言うと、そういうことですよね!軽度の病みなら可愛いで済むからいいですけど、どこぞのピン髪ツインテール闇病み抜刀妻までいったら最早どんな高性能な日記を用いても撤退は不可能です。病み具合で言えば、空鍋くらいなら、ギリセーフかな!あれはアニメオリジナルだしね!!


   【文章】
 前の作品と比べると、書き方が少し戻った感じですね。鹽竈的にはやっぱりこっちの方が読みやすいかな。
 相変わらずドロっとした内容を伝えてくれる文章です。すぐわかったもん、つづらはヤバい子だってね。
 もう今度から何回か感想を書いた作者さんのこの項目は免除にさせてもらおうかな…本当に言うこと言い尽くした感しかないんですが!


   【ざっくり感想】
 次の話がもう怖い。家行ってナニするんですかねぇ…。
 凛々花とつづらが仲良し、ってだけなら全然良いんですよ。百合でも。微笑ましいし。
 親友として名前だけ出て来た佐々木瑞樹とか、登場しちゃったらつづら病みと闇に染まりそうなんですけど。うっかり殺すまでありそうだから笑えない…。
 これだからヤンデレの出て来るお話は油断出来ないし予断を許さないんですよね。最悪、この属性一つをもってして物語が破綻に導かれる作品もいくつか見たことありますよ僕!作者が毒素先生だからなおさら怖いっすね!
 なんかこの一話のみで終わらせるのもアリかなみたいなこと書いてありましたけど、ナシで。あのコメント書いたの鹽竈じゃないですけど、ナシでお願いします。怖いけど続きが気になるのも事実なので!

     


   「家路のクオリア」   作者:宮城毒素

   【作品内容】
 立て続けにいきますよ先生!でも更新一話だけの感想になるんで短めになるのはご容赦頂きたいところです。


   【人物】
 結局終点の話で瀕死だったのは兄の方だったんですね。弟どうしたんだろ…。
 新キャラとしてカウントすべきなのか輝石ちゃん。半壊していたオルトシア、それと昔の母によく似た笑顔をする少女?順番がいまいちよくわかってないですけど、母死亡→輝石と出会い→輝石に似たオルトシア製造…の時系列になってるんですかね。それとも輝石ちゃん出会った段階から既に人ではなかったり?
 終点のせいでもうバッドエンドの仄かな香りが鼻腔に突き刺さってます。せめて悠君くらいは救われてくれ。兄貴はもうダメだあれ死ぬしかない。


   【文章】
 オルトシアという未来的技術が用いられたアンドロイドの存在で激変した日本の状況と変貌した環境。その辺りの説明がしっかり事足りていたおかげで大方の事態が呑み込めるようになっているのは流石の一言だと思います。
 こういう現代から少し離れた設定の世界では、この辺の描写が足りていないと不満や疑問が山積みになるものですが、毒素先生はきっちりそういうところをクリアして文章を練ってくれているので、非常に読みやすくなっておりますね。さくっと読み終えることが出来ました!


   【ざっくり感想】
 父母は結局のところ子供達にどういった感情を抱いていたんでしょうか。あまり愛情表現に欠けていたような描写でしたが、兄を庇って死んだ母や慌てて割り込んだ父の行動などを考えると、それなりに夫婦仲や子供への愛情も存在していたように思えますね。単純にそれらを表に出すのが下手くそな大人だったと、そういうことだったのかな。
 あとは母親似の輝石という謎の少女。これマジでどういうこと。腹違いの子とか、そういう方向だったりするのですか。まだわかりませぬ。

     


   「あけましておめでたくない!」   作者:田中佐藤

   【ざっくり感想】
 これはなんなのでしょうか、田中佐藤先生なりの今年の挨拶か何かなのかな。どうにも作り話というか実体験的なものが多分に含まれているような…。
 ひたすらに正月の鬱屈した気分を文章に吐露している内容。そんなに正月って嫌なものですかね?鹽竈は数少ないゆったり出来る時なので普通に好きですが。
 読んでいて気分が沈んでくる文章ですが、真面目に感想とするのであれば、気になる点はありました。

 『しばらく寝ぼけた後、僕はスマホの画面に目を向ける。LINEやメールをチェックする。LINEやメールをチェックすることが毎朝の日課だった。』
 『郵便受けのポストをチェックしに行くのだ。郵便受けのポストをチェックする。』

 こういう、何故か同じことを繰り返す文章が気になりました。行動する動機と実際に行ったアクションの描写を分ける必要はおそらく無いと思います。チェックした(しに行った)、で片付く一文じゃないかと。
 感じたことはそれくらいでしょうか。正月に関する個人的な見解というか思想に鹽竈が口を挟むことは出来ませんし、それが大部分を占めている今作品にはあまり感想として書けることが少ないですね。
 まあ、なんというか、今年も頑張りましょう、としか?

     


   「Goriate」   作者:どんべえは関西派

   【作品内容】
 どんべえ先生の短編作品。とうとう魔法少女シリーズ以外にも手掛け始めてきましたね!今回は魔王と勇者の話…かと思いきや?


   【人物】
 勇者となった少年や、世界を滅ぼせる力を持った少女など、それぞれに役割を与えられた(あるいは奪われた)者達の物語があちらこちらで繋がったり関係してきたりするプチ群像劇的なお話。
 基本的には幸福な結末に行き着くキャラがほとんどいないです。やっぱりどんべえ先生はこういったバッドエンドに近い展開がお好みなのでしょうか。
 唯一少年と少女はなんとかお互いに救われたかのような終わりですが、他はもう死んだり絶望したりで惨憺たる有様。大臣とかもう見てて切ない。
 魔王とかは特に設定とか存在とかが明かされないまま終わってしまったのが少し残念。ゴリアテ軍団との勝敗もどうなったかわかりませんしね。負けたのかな。


   【文章】
 各キャラの出自や顛末が語られる淡々とした描写は統制されていて、読んでいる側もこれといった感情移入の余地なく既に終わった歴史を教科書か何かで見ている気分でした。
 短編故に人物の掘り下げなどが最低限しかされていないのはしょうがないことですし、今回は誤字もほとんど無かったと思います。これといって指摘するような点はなさそうでした!


   【ざっくり感想】
 結局、勇者も魔王も引き継がれていくもの、ということを示唆した終わり方と見ていいんでしょうか。その方向性は大いに曲がり歪んでいきそうですが。
 それぞれが課された役割をこなしていく様はまさしくロールプレイングでしたね。神視点で見てみれば、やはりどの役割もその時代で適した人間が担当していくものなのですな。個人的には聖剣を引き抜ける資質を持った者はどういった適性のもとに選ばれたのかーとか気になることもあったりしましたが。
 最終的には少年少女の勝ち逃げって感じ…ですけど、これ次代の勇者が復讐しに来て殺されるパターンになりそう。負の連鎖は断ち切られずに続いていくのか…。

     


 新年初感想は軽めでしたねー。なんというか、前に比べると最近は少しニノべ全体の勢いが落ちている気がします。コメントでもありましたが、夏休みとかで学生さんの勢いがあったのも大きいのかも。その分、ぶん投げられた未完作品も少なくありませんでしたが…。
 次はちょっと間を置いて…土曜くらいにしましょうか。一月十四日を第十回感想更新日とします!
 あとリレー小説!何度でも言いますが参加者募集中ですよー。最近いい具合に世界観とか設定とかキャラとかも固まってきたので、わりかしやりやすくなっているんじゃないかと。本編から逸れたサイドストーリーでも構いませんので、誰ぞ新たに加わってくれれば幸いですね!

       

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Neetsha