【インタビュアー】
それでは、まずは自己紹介からお願い致します。
【本樹にあ】
本樹にあです。本樹と書いて「ぽんじゅ」と読みます。
常にテンションが高いので、はしゃいでる人が苦手な方にはちょっと合わないかもしれない人です。僕としては素なんですけど。
【インタビュアー】
そんな本樹にあさんが現在まんがニートぷげらにて連載している「ねもころごろに」について簡単に説明をお願いします。
【本樹にあ】
「ねもころごろに」は、一言でいうとコメディ色の強いラブコメ4コマ漫画です。
中学一年生の、まだまだ子供っぽさが抜けきらない主人公達の恋愛模様を描いた作品です。
【インタビュアー】
中学一年生という設定にしたのには何か理由があるのですか?
【本樹にあ】
個人的に、純粋かつ初々しい恋愛が描きたかったっていうのがまず理由の一つですね。
僕個人の感覚の問題なので言葉にするのはすごく難しいんですけど、中学生……それも一年生となれば、まず「恋愛」ってなんだ、「好き」ってどういうことだ、というところから始まると思うんですね。
言葉の意味自体はなんとなくわかるけど、それを具体的にイメージできない、みたいな。
【インタビュアー】
ほう。
【本樹にあ】
要するに僕は中学生の、恋愛というものがあまりイメージができていない中、じゃあどうするか。という部分を描きたかったんです。
あとはまぁ、単純に可愛い女の子を描きたかったっていう。
というかむしろそれが一番です。むしろそれ以外にない可能性まであります。うん、もう今までの全部忘れてください。
【インタビュアー】
それでは次の質問。
「ねもころごろに」を描く上で、意識してることや、ここだけは譲れないこだわりみたいなのってなにかありますか?
【本樹にあ】
そうですね。
まず意識していることは、登場キャラが中学生なので、中学生らしさはかなり気を付けてますね。
【インタビュアー】
そうなんですか? 1話目の、主人公のはんぺーくんはちょっと中学生っぽくない気もしますが。言動とか。
【本樹にあ】
ちょっと何言ってるかわからないです。
【インタビュアー】
……では、他に何か意識していることはありますか?
【本樹にあ】
あとはそうですね……ツッコミってあるじゃないですか。
【インタビュアー】
はんぺーくんがよくやってるやつですね。
【本樹にあ】
はんぺーくんがよくやってるやつです。
でも、当然はんぺーくん以外もツッコミいれたりする場面もあるんですよ。こまめちゃんとか、田中くんとか。
そういう時に、はんぺーくんならはんぺーくんっぽいツッコミ、田中くんなら田中くんだけのツッコミ、こまめちゃんならこまめちゃんの――。
っていう感じで、たとえば同じボケに対してもそれぞれ異なったツッコミを入れられるように、ほんのりと意識はしてます。
【インタビュアー】
ひよのちゃんは?
【本樹にあ】
あの子はボケ担当です。
ひよのちゃんがもしツッコミしたとしても、そのツッコミに対してさらにツッコミが入るんじゃないかなって思います。
たぶんひよのちゃんは天然。
【インタビュアー】
なるほど。では譲れないこだわりの方はなにかありますか?
【本樹にあ】
コメント返信ですね。
【インタビュアー】
本編とかではないんですね。
【本樹にあ】
本編はまぁ、ひよのちゃんのセリフのフォントを他のキャラと変えてるっていうのがあります。
狙いとかはないですが、ただ個人的に普通のフォントだとひよのちゃんらしくないなって感じたんです。
【インタビュアー】
なるほど。コメント返信というのは?
【本樹にあ】
コメント返信に限った話じゃないんですけど、僕としては読者さんが本編以外のどのページを見てもなんとなく楽しめるよう心がけているんですね。
その一つとして、いただいたコメントを使い4コマとして組み立てて返信させていただいてるんですよ。コメントにはんぺーくん達がなにかしら反応するっていう。
【インタビュアー】
なるほど。
【本樹にあ】
普通ならコメント返信を見るにしても自分がしたコメントの返信だけで、ほかの人がしたコメントへの返信って多分ほとんど見ないと思うんですよね。あまり興味もないと思いますし。
でもこうやって漫画として描くことで、他の人のコメントも楽しめるし、自分のコメントならより楽しめるんじゃないかなって思ったんです。
【インタビュアー】
たしかに自分のしたコメントが漫画になってれば楽しいですもんね。
【本樹にあ】
他のページ……例えばFAページなんかも同じ理由ですね。
僕はいただいたFAにコメント添えてるんですけど、そのコメントもたとえ事情を知らない人が読んでもなんとなく楽しめるようなコメントにしてます。してるつもりなんですけど。なってたらいいな。
【インタビュアー】
なるほど。
……でも、そういう方に力入れすぎて本編の更新スピードが遅くなってしまっているのではないですか? コメント返信なんかよりも本編を進めてほしいという読者さんも少なくないと思うのですが。
【本樹にあ】
お腹すいた。
【インタビュアー】
では次の質問に参りたいと思うのですが、かなり時間も押してるのでサクサクめに行きましょう。
「ねもころごろに」を描くにあたって、作画の面でなにかこだわりとかありますか?
【本樹にあ】
特にないですね。
【インタビュアー】
思ってたよりもサクサク進行した。
【本樹にあ】
強いてあげるならひよのちゃんの微妙な表情の変化を描くの好きです。
【インタビュアー】
漫画を投稿するまでの流れを差支えない程度に教えて頂ければ。
【本樹にあ】
そうですね。まずどういう話にしたいかを頭の中で考えます。
そしたら、それをA4のコピー用紙にネームとして描き起こします。
【インタビュアー】
文字とか文章のプロットみたいなものは作らないのですか?
【本樹にあ】
作らないですね。というより、作り方がわからないです。
なんかメモとかとっても、後々見返すと「何を言ってるんだコイツ」ってなります。
現に、今メモ帳開いて確認してみたら「大福2」とか書いてありました。
おつかいのメモか! 間違えて買って帰るわ!
【インタビュアー】
それで、ネームを描いて……そのあとは?
【本樹にあ】
ネームをスキャナーでスキャンします。
そしたら、それを漫画ソフト……僕は「メディバンペイント」っていうフリーソフト使ってるんですけど、それにとりこんで、上から清書していく感じですね。
【インタビュアー】
下書き描かないんですか? なめてんすか?
【本樹にあ】
ネーム兼下書きです。
ただ僕の場合ネーム通りに物語が進むことがほとんどないので、ほぼ下書きなしの一発描きみたいになります。
なめてないです。
【インタビュアー】
さて、漫画のことを充分に語っていただいたところで、今度は趣向を凝らして本樹にあ先生ご自身のことについて質問しちゃうぞ。
【本樹にあ】
急にフランクですね。
【インタビュアー】
まず本樹にあ先生のスペックなんぞをお聞かせ願えますでしょうか?
【本樹にあ】
今年の7月に20歳になりました。
専門学校生です。
性別と身長と体重は内緒です。
人間です。日本人です。
【インタビュアー】
新都社を知った経緯、連載するに至ったきっかけなどを教えて頂けますでしょうか?
【本樹にあ】
もともとweb漫画を読むのが好きで、面白い漫画ないかな~とGoogle先生にお伺いを立てたところ、教えて頂けたのが新都社だったんですよ。
当時はそこが新都社というサイトだということを認識していなかったんですが、新都社でこうして連載始めていく中で、「えっ!? この作品って新都社だったの!? わぁ!」っていう驚きがよくあります。
連載しようと思ったきっかけはアレです、なんとなく暇つぶし感覚で手を染めました。
ですが連載を始めてみるとこれがなかなか楽しくて、この感覚を知ってしまうともうやめらんねぇよ……ぐへへ……。
【インタビュアー】
漫画を描く際に、漫画を制作する道具以外で欠かせないモノってありますか?
【本樹にあ】
漫画を描く道具以外ですと、音楽とかですかね。
スマートフォンを使って適当な音楽を垂れ流しつつ、右手で漫画を描き続け左手でポテチを取るふりをしながら焦らずすばやく一文字ずつ書き込み、ポテチを取り食べます。
【インタビュアー】
それでは最後になりますが、今回のセルフインタビューのご感想と、セルフインタビューに参加してほしい作家さんを上げてください。
【本樹にあ】
そうですね、セルフインタビューということでしたが、僕は普段ツイッターでよく自分にリプライ飛ばしてそのリプに自分で返事をしてたりするので、その経験からこういう一人芝居みたいなものをやるのに全く抵抗はありませんでしたね。ただツイッターだとフォロワーさんに頭の心配されます。
セルフインタビューに参加してほしい作家さんは……そうですね。
ギャグ漫画描いてる作家さんとか、僕と同じ日常系やラブコメディを描いている作家さんのは読んでみたいですね。どういう風にお話を作っているのかとても興味あります。
【インタビュアー】
最後に一言あれば。
【本樹にあ】
最後までお付き合いくださりありがとうございました!
僕はスパイシーなチキンさんなのでこういう企画への参加はどうにも緊張してしまい、今心臓がめっちゃくちゃドキドキしてます。恋かな。
楽しい企画ありがとうございました! 本樹にあでした!