【オッサ・オット・サン】
近年「全く予期せぬ狂人の戯言の中でのみ想定される偶然による事故」で発見された謎の召喚魔法。
詳細不明の異世界から人間族の中年~壮年男性を召喚し、使役する。
召喚される中年男性は須らく魔法を使うことができないが、同時に魔力による干渉を受け付けない体質を持つ。
召喚された中年男性は召喚された時点の状況や言語に対する理解を自然とする為、意思疎通に不自由することはない。
ある程度の条件(思想・技能等)を事前に指定することで呼び出される中年男性の傾向を定めることはできるが、次回の召喚で特定の中年男性を確実に呼び出す為には、中年男性の所持している「名刺」を受け取る必要がある。
名刺は譲渡できず、手放すとただの紙切れになってしまうが、手放さなければ川に流そうとも自然と手元に返ってくる。
基本、死ぬような命令には消極的だが、死亡が確認された中年男性が次回も呼び出されたことが確認されており、実質不死身と考えられている。
死ぬと後述の賃金に多額の「労災」が下りるらしく、稀に喜んで自殺同然の命令を積極的に請け負いたがる中年男性も発見されている。
故郷である「異世界」の実体は未だよくわかっておらず、中年男性は自分の身の回りの細々した日常程度の話をすることはできても、異世界の詳しい概要を語ろうとすると、日に焼けた書物の文字を読み取ろうとするが如く、途端に言葉にならなくなってしまうと語る。
また、彼らは召喚者の魔力を故郷の通過による賃金として受け取っているらしく、曰く、非常に高給取りらしい。(その為、個人差はあれ積極的に召喚者と信頼関係を築こうとする中年男性も少なくはない)
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