Neetel Inside 文芸新都
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スキゾイド
スキゾイド

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(俺はこの先、誰とも深くかかわらずに生きていくだろう。厨二と罵られてもかまわない。過去の人生経験からこの生き方が正解だと確信している。
思い返せばすべての失敗は他人に振り回されたのが原因だった。
人と一緒に何かをやって成功した思い出などない。
もう俺は騙されない。
誰がなんと言おうと一人で生きていく――


中学時代、俺の担任がこんなことを言っていた。
人に好かれる人間は、自分を嫌うやつが悪になるように仕組んでいる。
人に嫌われる人間は、自分を嫌うやつが善になるようなミスを犯している。
だが悪と罵られようとも戦わねばならない時もある。
 
俺はこいつが何を言っているのかさっぱりわからなかった。
悪者にされるのがわかっていて戦うやつはただのバカだ。
 
その後、学校のいじめ隠蔽体質に異議を唱えたこいつは度重なる嫌がらせを受け学校を去った。
今どこで何をしているのかは知らない。新しい学校でうまくやっているのか、教師をやめて別の職に就いたのか、自殺したのか。


すべての喜怒哀楽が人間関係から得られる時代は終わった。今は人とかかわらずに繋がることで苦しみのない喜びを得られる時代になった。皆人と関わりたくないのだ。


大人になる方法は2つある。夢をかなえるか、夢を諦めるかだ。

大きな喜怒哀楽を感じることで小さな喜怒哀楽を感じなくなっていく。これが強くなる、大人になるということらしい。いつまでも些細な事に感情を振り回されているやつはやがて疲弊し、潰れていく。


感受性が強すぎて人と一緒にいると疲れ切ってしまう。highly sensitive personと呼ばれており、物音や人間の表情、言動に人一倍反応してしまう。そういう人間が社会で普通に生きていくのは無理なのだ。

誰かと一緒に生活するなんて考えられない。日中得た情報を脳内フォルダに整理するために一人の時間が必要なのである。

人の嫌がることを良かれと思ってやるやつは最もたちが悪い。我慢すれば不快だし、拒絶すれば罪悪感をなすりつけられる。

この先俺みたいな人間はますます増えていくだろう。
こうして人類は静かに滅亡へと向かうのである。)



(^q^)「ぁぅぁぅぁ~」

       

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