Goriate
少年と少女
ゴリアテはゆっくりと腰を下ろすと、少女を乗せた手をスッと前に差し出す。
勇者を捨てた少年はそれを見て少し驚いたような顔をする。少女は少年に向かって初めての笑顔を向けるとゆっくりと少し照れ臭そうにこう言った。
私と一緒に来てくれる?
少年は少し意外そうな顔をした後
にっこりと笑って言った。
喜んで
ゴリアテは再び立ち上がる。
今度はその頭に少年と少女を乗せて
世界を滅ぼさんと動き出す。
かつてそうしたように
再びの絶望を世界へ