Neetel Inside 文芸新都
表紙

ぐんたいぐらし!!
4 はけ口

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 「ぁっ……んぁっ……ぁう!!」

わたしは滋賀の某一人用シャワールームの一室で子作りごっこに励んでいた。

宴会で疲れきったわたしはそのまま電車に乗って帰宅しようとした。

だが、帰宅途中の電車が死条に差し掛かった時、わたしは憂鬱な気分を拭えずにいる

自分に気づいた。

「サウナに泊まるかぁ……」

わたしは死条で途中下車し、サウナへと向かう。

今でも憂鬱な気分になった時は、わたしはここに泊まることにしている。

正直、このサウナはホモがいるらしく

後にわたしはその被害に遭うわけだが、それはまた別の話だ。


ちょうど人一人座れるスペースのあるジャグジーバスの中で

わたしはグッタリと目を閉じる。


風呂に入りながらの睡眠は危険だが、今のわたしにとっては

そんなことを気遣う元気もなかった。


目を閉じると、伍長連中、浅原にイジられたこと殴られたことが脳内再生される。

そして、我が身可愛さに先輩どものイジリにわたしを売った同期のヘルボーイ含む数名の

嘲笑う顔がまぶたに思い浮かべる。

「けっきょく、俺は……みんなの掃き溜めか。」

わたしは大学でマイナーなラテン系の言語を勉強しただけの超文系人間で、

日頃から怒鳴りあったり、罵り合ったりするようなことも無い人生を送ってきた。

祖父も祖母も母も愚痴や悪口をこぼすことは最大の悪だとわたしに言い聞かせてきたほどだった。

それ故か、わたしは怒鳴ったり、罵ったり、殴ったりすることが大嫌いだ。

怒鳴れば後でハッと我に返り、血の気が引く。

罵れば心に重たい石が乗っかったように 気持ちが沈む。

殴れば 後でその感触がずーっと残り続ける。


だからこそ、わたしはみんなの掃き溜めにされたのだろう。

中隊長から小隊長、小隊長から分隊長へ……おっと分かりにくいか。

少佐から中尉あるいは少尉、そこから曹長、軍曹へ
曹長、軍曹から伍長へ……そして伍長から兵士長へ……

そして、兵士長同士の中でもさらに6年目、4年目、3年目、2年目へと……

上から下へと負の感情は行き渡っていく。

一番下にいるわたしの感情は一体、どこに行けばいいのだろう?

どうしてわたしだけがこんな感情をいつまでも抱えたままなのだろう?



わたしはどん底の気分にいた。

浅原にみんなが居る前で突然殴られた。

「せいっ!!せぃやぁああーー!」

本人としては戯れあっていたつもりだったのだろうが訳も分からず、いきなり蹴られたわたしにとっては

溜まったものではない。反射的に思わずプッツンと来て、思わずやり返そうとしてしまい、

一歩踏み出して殴りかかろうとしたのがまずかった。

そのせいで、ゴテンクスこと浅原の機嫌を損ねたせいか、わたしは仕事を干された。

浅原とは同じ分隊だったため、仕事の作業区分で否応なしに一緒にされることが多かった。

あからさまに浅原はわたしを見るなり、ヘマがあればいきなり殴る蹴るの暴行を加えてきた。

そして、おまえみたいに先輩舐めてる奴は要らんわボケと怒鳴りつけられる。

もちろん、誰も見て見ぬふりだ。助けてなどくれない。


まるこめさんやピノキオさんも口だけでは「浅原はカスや」と言ってはいるが、

本人を目の前にしてただ黙っているだけだ。

まあ、彼らにとっても浅原は先輩だしやむを得ない状況ではあるのだろう。

事実、兵士会長の浅原はまるこめさんやピノキオさんを通じて

命令を下していることもあった。わたしの目にとって、まるこめさんもピノキオさんも

浅原の理不尽さを前に何も出来ないのに 愚痴だけは立派に垂れる

陰湿な人たちにしか 映ってはいなかった。

ただ、単に彼らは後輩に自分は善人であるかのように振る舞いたかったに違いない。


「どいつもこいつも クソばかりだ。こんなクソの下敷きか。俺は。」



仕事を干され、仕事が終わってからもこいつとは同じ屋根の下という苦痛極まりない状況の中、

精神的に参っていたわたしは 泣きながら謝罪した。

「おまえは伍長の候補生なんかじゃねーわ!! 人間候補生だ!!」

ドヤ顔で浅原はありったけブチ切れ、しばらくすると裸のゴテンクスこと、浅原は機嫌を直した。

当時のわたしは許されたという気持ちで嬉し泣きしたものだが、

ただそれでも浅原に怒鳴られ、蹴られた負の感情は残り続けていた。

そして、酔った勢いの宴会で浅原は

わたしに説教まがいのありがた迷惑の能書きをご丁寧にしてくれたのである。


わたしにとっては、正直宴会など参加したくもない最低最悪の気分の中で

こともあろうにその原因を作った張本人からの説教というダメ押しでわたしの精神は完全に

憎悪で満ち溢れていた。



風呂から上がり、使い捨てのオレンジタオルの棚から

タオルの一つを取り身体を拭く。

同時に隣の棚にあるガウンを着ている途中で

ふと、わたしは股間に違和感を感じる。

わたしの……その……チンコは某ミシュガルド・フランチャイズの黒兎人族の

チンコのようにパンパンに膨れ上がっていた。

チンコの先からはネトネトとした唾のような液体が滲み出していた。


(……今頃、勃起かよ なんでまた急に。)

ここ最近、全くチンコが立たなかったというのに。

今になって何故だ。そう思えば思うほど、わたしのチンコは見る見る膨張していく。

だが、サウナという環境上シコる気になどなれない。

むさ苦しいオヤジや某加藤大並のむくれたデブオヤジが

豚のように膨れ上がった脂肪まみれの腹を曝け出し、食事処のソファーやリクライニングチェアーで

寝転がっているような場所だ。

正直、ムラムラきてしまったわたしにとっては目の毒でしかない。

だが、チンコの根元のキュンキュン感と今にも破裂しそうな内側からの締めつけが金玉をおそい、

叩く射精したい気分だった。


「……明日は風俗に行くか。」

携帯を見て、お気に入りの娘が来ていないかを確認する。

「よし」

わたしは携帯の目覚ましを8時にセットし、焦る我慢汁をグッと堪え、

朝一でその娘を抱くことにした。



そして、冒頭に戻る。


バイオハザードⅦのミアを少しアヒル口にしたような娘。

かつて、腕には包帯を巻いていたが

今はそれを取っているせいか、腕にはケロイドがある。

何でも鍋で火傷をしたらしい。

わたしはその子の腕を取り、ケロイドをしゃぶり尽くす。

キスをし、舌をこねくりまわし、まるで乳飲み子のように

ケロイドを舐める。

「はぁっ……はぁ……っ」

あらかた、舐め終わると今度は

その娘のうなじを噛み付くようにしゃぶる。

「こ……こしょばい……」

そう言いながら、身を震わす彼女にわたしは笑みを浮かべながら、

今度は胸と腹とあそこを舐めまわしていく。



中指を思いっきり突き立て

わたしはズブリと手マンを始めた。

「んくっ……ぁぅ!」

おそらく、善がってはいないだろう。だが、そんなことは私にはお構いなしだった。

次々とわたしは人差し指と薬指を突き立て、何度も何度もいじり倒す。

(もうそろそろだな……)

近くのゴムを手に取り、ゆっくりとゴムを被せていく。

もう久々の女の柔肌に触れ、膨張しきって舞い上がっているチンコがなかなか入らず、

悪戦苦闘していたわたしだったが、何とか収まってくれるのを確認し、

彼女の脚を大きく開脚させると

その娘のあそこに自分のモノを あてがっていく。


ヌプリと入っていくのを確認するが、もう完全にスイッチの入ったわたしの動きは

激しくなっていく。

「ぅ……らッ!!くッ……!!オォッア!!」


下唇をぐっと噛み締め、わたしはその娘をメッタ刺しにするかのように

激しく突き倒していた。途中まで軽く突き刺し、奥にグリッと突き刺す。

HEAT―灼熱―の藤巻さんの名台詞「刺したらエグらんかい~~~!!」を

地で そしてチンコで実現するようなものだった。

それを何度も何度も続けていた。我ながら最低なゲス野郎だったと思う。

正直、ここで当時の状態を書いているのは出来るだけ私の良い面だけをピックアップした

都合の良いことだけしか書かないアンフェアな真似はしたくないからだ。


「うっ……あっ!!あぁ……ッ!!」


ゴムの中で、わたしの精液が弾けるのを感じ、わたしはグッタリと彼女の胸の中に

顔を埋め、目を閉じる。賢者モードになり、女の子の気持ちを考えずに

ただ快楽のまま、攻め抜いたことに罪悪感を覚える。

わたしはそっと彼女の唇にキスをした。舌を絡ませてくることはない。

……当然だ。まるでレイプのようなセックスをしたのだから。



正直言って胸は小さい。

だが、それでもこの目を閉じた時の温もりがわたしには心地よかった。

先ほど舐め尽くしたせいで、胸はわたしの乾いた唾の匂いが漂っている。

正直、むせそうにはなったが それよりもおっぱいの感触と女の柔肌と温もりが心地よくて

わたしは呼吸を整えながら 目を閉じる。


「はぁっ……はぁーーーっ……はぁーーーーっ……」

心臓の鼓動を聞いていると、すごく落ち着く。
ただ鼓動とぬくもりだけを感じ、わたしはおっぱいの中に顔を埋めた。

そうして、しばらく彼女の胸で目を閉じていると女の子が優しく
「シャワー行きましょうか」と囁いてくれる。

ビジネスだとは分かってはいるが、むしろビジネスだからこそ

余計にたまらなかった。

       

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