ある秋の日に衣替えをする母親。マフラーや手袋を探すが、 夫にきいても見つからない
ので、そういえば去年捨てたかも…と思いだす。
その様子を見ていた小学校高学年の娘。 母の誕生日が近いのでマフラーと手袋を買おうと考えるが、 お小遣いが足りない。
悩んでいる娘に声をかける父親。 ゲームで俺の記録を抜ければお小遣いをやるぞ、と言う。
それから二人で交互にゲームをするようになり、 記録を抜いて抜かれての毎日。
誕生日当日、娘は母にマフラーと手袋を贈ることが出来た。
お小遣い足りたんだなと尋ねる父親に娘は「うん。 でも余ったから自分の分も買い物しちゃった」と、 購入したゲームのコントローラーを見せる。