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4.蓋然性かぼちゃクライシス 2017/08/16

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こんにちわ、プロトコルです。

ニートノベルで連載中の作品「蓋然性かぼちゃクライシス」より一枚描かせていただきました。



イラストを描くに至って1話から話の大筋が分かるとこまでを読みました。

シリーズもののようでこの作品だけ読むとところどころ文脈が飛んだような印象を受けます。
なので他のシリーズも調べておおまかな世界観をリサーチしてあります。


ストーリーを一言でまとめると
【主人公がハロウィン用に貰ったかぼちゃを盗まれた】
といったところでしょうか。

ジュブナイルなテイストが感じられるノベルで登場人物には天使や悪魔も出てきます。


さて、今回は構図についてはそれほど悩みなく決まりました。
というのもテーマとして
・かぼちゃ
・ハロウィン
・少女
と、モチーフ的には主張の強い題材が揃っていたからです。

天使と悪魔をどう使うか?だけは迷いましたが、ラフを描いて見比べた結果描かなくていいと判断しました。(本当は描いた方が絵に深みが出たかもと完成後に思い少し反省)



ラフ

     


     


     


     


     


下書きの段階。

タッチをどうするかですが、ここはコミック的なタッチでいこうと決めます。
ノベルの展開の進み方もどちらかというとコミカルな印象を受け、漫画化しても作品になりそうだなと思い、ラノベでもコミックでもどちらの表紙でもいけるような感じでいこうかなと思いました。



塗りについて。

ハロウィンを連想させる色使いを意識しながら塗りを行います。
髪の色がどうしても周りの色との兼ね合いで原作とは少し色味を変えざるを得ませんでしたが、ここは最終的な画面全体の色のイメージ構成を優先します。
「全体の色」と色の持つイメージは一枚絵においてはそれくらい重要なのです。
重厚感から感情、冷たい暖かいといった「印象」はもちろん、ぱっと目に入った時のインパクトも重要で、これが優れた作品はより多くのお客さんの目にとまり、それだけ売上になるチャンスが増えます。

マクドナルドなどの飲食店の看板が赤と黄色やオレンジを多用するのは食欲を増進する色だから、みたいな理論ですね。ヴィレッジヴァンガードのPOPも「黄色背景と赤いアンダーライン」が多用され、これも同じようにより目立ち購買意欲をそそる色を用いてます。たまに差し色として水色のアンダーラインをいれることもありますね。意外と全体像がぐっと締まります。


まあそんな素人の色彩論は置いといて。


     


     


何度も色彩を修正させつつ完成。微妙な色味が難しい。
出来に関しては「自分にしては良い」と思ってます。

ただ最初に抱いてた完成図のイメージとはちと離れてしまってまいました。
もっと安倍吉俊の「リューシカ・リューシカ」の表紙のような感じにしたかったのだけど。


ともあれ今回はこれで完成です。
「コミカルな表紙」「パッと見のインパクト」を出せるよう努力したがどうだったんだろうか。


最後に、作品をお借りした「蓋然性かぼちゃクライシス」の作者 宮城毒素 様、
この場をお借りしてお礼申し上げます。


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