イラスト練習にあなたの文芸お借りします
1.きっとあなたも独りです。2017/08/05
「独り」「一人」がテーマの掌編小説集「きっとあなたも独りです。」です。
この作品にはどんなイラストが合うかを考えました。
読後感のいいおしゃれな感じなので、どろどろしたものは避けるべきかな。
ポスターカラーのような色使いでPOPな感じにして、
「持つオシャレ」な一冊を作りたい。
モチーフをどうするか悩みました。
一人を表現するには何を描けばいいのでしょう?
女の子や男の子を一人寂しそうに描く?
それも正解のひとつとは思うけど、
この作品の「おひとりさまの美しさ」には合わない気がしました。
ラフスケッチを4枚ほど描きます。
しっくりきたのが2つ。
「観覧車」と「電車」をモチーフにしたもの。
もうひとつは「メリーゴーランドに乗る少女」
観覧車とメリーゴーランドは、どっちもなかなか一人じゃ乗らないでしょう。
でもそれにあえて乗るというのは、一人の美しさを楽しむ、つまり「絵になる」モチーフかなと考えました。
電車は、人間が何人も集まっても結局自分は一人であることへの暗喩と、自分の孤独を一番感じる時って、周りに人間がいるときや、自分に関係ない人間関係が回りにあるときなんですよね。
今回は前者を採用してラフスケッチを見ながら原稿用紙に下書き、ペン入れ、色塗りと作業を開始します。
完成したイラストがこちら
それなりに表紙っぽいイラストにはなりましたね。
今まで描いたことないタッチなのでだいぶ消しゴムを使いました。
自分で思い返して「なるほど練習頑張れば、少しはましになっていくな」と思った一枚。
・・・ですが、満足はしていません。
「このイラストでこの書籍が本屋に並んでたら、果たしてお客さんが買いたくなるほどの魅力的な一枚か?」
そう思うとそうではないかもしれません。
鮮やかめの色使いを意識して「ほかの本と並んだ時に目立つ」ようにはしたものの、
自分では「あーあるあるこういう表紙」で終わってしまいそうです。
何が足りなかったのか・・・
そもそも、「きっとあなたも独りです。」という作品の魅力を本当に伝えるものになっているのか?
まだまだ修行が足りません。
今回は以上とさせていただきます。
ラフスケッチやメモした設定なんかもアップできたら面白いのですが、、
それは余裕ができたらまた。
最後に、作品をお借りした
「きっとあなたも独りです。」の作者 椋木りょう さま。
この場をお借りしてお礼申し上げます。
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