主体は、生物学的欲求が、象徴界の要請を暫定した際、その残余として定義される。自我理想が象徴界、理想自我が想像界に根拠を置くとすると、主体は、認識不可能なものであるため、現実界に根拠を置く。現実界とはすなわち無の領域である。
主体は直接は認識できないが、象徴界、想像界に大きな影響を表す。
欲動は、主体と要請との関係式である。
欲動は、生物学的な意味での人間の身体各器官をそのすみかとする。
欲動の最終的な目標は享楽である。
享楽は現実界の領域である。
享楽の不可能性に対して、何らかの幻想の形態を与えるものが防衛機制である。
享楽に向かう欲動を、先延ばしする行為を欲望という。
自分探しの問題は、主体と理想自我の混同。
理想自我と自我理想との乖離に主体は、苦しむ。