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カーリマーターの聖典把握記
ミシュガルド聖典把握記10

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カーリマーターは疲労する神である。
どこまでもどこまでも、
疲労さえ伝える神である。
すべての人に草原を夢見させるために。


「人間やっちゃったー♪ぶい!」
ウオノコ・コツボは
エルカイダメンバー、
またひとり人間を仕留めたらしい
頭のツインテールがヒレの役割を、
果たしている。
「陸だとおっぱいで肩が凝っちゃうなー」
魚と人の境目に逆鱗があり、
それに触れると一時的に頭が良くなる。
「あの夢に釣られて人間がやってくるから、
 はかっどっちゃうなあー」


「はい、また本出来た」
トリノコ・セセリはハーピー族の亜人、
SHWが主催する薄い本即売会では、
5000部が即完売した(中身は腐向け)
アルフヘイムから自身の同人活動のため、
SHWに引越しした。
「お姉ちゃんがんばっちゃうから」
甲皇国向けの腐本も描いており、
甲皇国のファンも多い、また、
クラーケン新聞で「モヒカンくん」という、
四コママンガを連載している。
「楽しいったらないわね」
メガネはレイバンデザインのフレームを、
愛用しているらしい。
「みんなも参加してね♪」


「ふう、まだまだでゴザルな」
LSDは所属SHW、そして
職業は傭兵、ザリガニと蛾の亜人のハーフである。
「修行が足りぬ」
アルフヘイムから出稼ぎにきた忍者、
禁断魔法の影響を受けて左目が腐り落ちた。
「あの夢のような妖術を、
 扱いこなせなくては、
 忍びとは言えぬでござる」
全人規模に渡って発信された夢のヴィジョンは、
あらゆる人の感性に働きかけた。
「まあ、手がハサミな分、
 ゆるしてほしいでござるよ」


タチアナの墓には今も人が来ている。
ミゲルもその一人である。
「タチアナさん」
ミゲルの乳母であり、
トレーネの世話役であった、
甲皇国、乙家はジーンの娘、
タチアナ、
彼女の最後は、
暗殺されかかったミゲルを庇い、
死亡するというものだった。
「静かに眠っていてね」


「進んでるようだねミシュガルドの開拓は」
エミリオ・ゴールドウィンは、
エルフ、名門貴族の跡取り、
ダート・スタンや甲皇国のオツベルグ・オツガイムらと、
志しを同じくし、戦争の無い、新しい世界秩序、
の実現を自らの使命としている。
「もうすこし動けるようになったら、
 フロンティアにも足を運びたいのだけど」
アルフヘイム内過激派や甲皇国内主戦派、
彼等に雇われた殺し屋などから命を狙われることがあり、
それもかなわない。
「第一時ミシュガルド開拓の時に、
 クラウス存命の報が新聞社から、
 だされた時は何かと思ったが
 今では、噂のような話だと知って
 安心したよ」
ここ、ミシュガルドでは皆が死人がよみがえる、
という伝説があるため、しばしば、
そのような一報がでてくるのだ。
「出来るなら、このまま
 平和路線が続いてくれるといいが」


「また怖い人だ!甲人!」
「ミョウタロウ!こっちだ」
ミョウタロウと甲人
二人は、甲人計画から逃げ出していた。
「ちっまた甲皇国の追手か!」
「どうしよう!」
甲人計画。
亜人と人間の細胞を合成した、
強力な生物兵器「甲人」の開発を目的とする計画。
しかし政府の方針転換により、
計画そのものと関わった人間すべてが歴史から、
抹消された、はずだった、
「俺が眼をくらませる!
 はしれミョウタロウ!」
「はいっ!」
今こうして甲人は存在している。
彼は自らの創造主に最初で最後の命令を受ける。
ミョウタロウを連れ、新大陸ミシュガルドへ迎え、と。
「ミョウタロウ逃げるぞ」
「甲人、足速いよ」
「肩にのれ」
「はいっ!」


「近頃は早く動きすぎるな」
フォルカーは甲皇国は、
魔導学院教授、宮廷顧問魔導師、
甲家の姫に婿入りした、乙家筋の男。
カールの父である。
「誰もが功を争って、
 ミシュガルドは三国協定の証では、
 なかったのか」
新聞を折りたたむと、
フォルカーは静かに立ち上がった。
「ミシュガルドには一度、 
 赴かねばなるまいな」


「グルル・・・・・・」
ハムスターLV80が開拓者の道筋を阻む!
甲皇国の科学者が捨てた怪しげな薬を食べて、
モンスター化したのだ!!
「危険だ、逃げろ!」
ダッシュで逃げる開拓者たち!
「あ、カカシー!!」
それを庇う働くカカシさん、
「ガジガジガジガジガジ」
カカシをガジガジするハムスターLV80!
「ふう助かった」


「もぅ」
心音(ドキン)ちゃん
自分を獣神将だと思っているゴリラ、
メスゴリラでありながら、
シルバーバックという、
悲しい宿命を背負っている。
ようするにゴリラである。
「うほ」
今はミシュガル動物園で暮らしている?


「海の事は海の連中に任せるべきだ」
エミリー・マンネルはアルフヘイムから、
エルカイダに所属を切り替えたエルフ。
元アルフヘイム軍人、
戦時中は前線で指揮を執り甲皇国の進軍を、
ギリギリのところで押さえていた。
エルフとは思えない卑怯な手段を好んで、
浸かったため、上層部からの評判は、
芳しくなかったこともあってか、
「今はフロンティアとやらに注力する時」
所属隊ごとエルカイダに所属するという、
妙な経歴である。
「前線に赴くべきだろうな、
 船を攻撃する段階は過ぎた」


「ダンスマスター兼ダンジョンマスターよ」
ヤオビキニ・キャブイエロは、
ビキニ拳法の使い手、ミシュガルド出身、
ミシュガルドアリとは何か関係が!?
「残念ながらないのよ」
神の血を引く貞操観念ゼロの不死の民出身、
少年時代のビャクグンと出会い恋に落ちる。
「あのころはよかったわ」
なんの思い出かは分からないが、
彼女が普通でないことは確かだ。


「ふぅ、みつからないか!」
ムザファールはアルフヘイム出身の、
フリーランスの傭兵兼何でも屋。
ベルツノガエルと水牛の血を引く、
ウシガエル人族。
「どこへいったんだ」
大戦がはじまるまでは海賊業、
大戦中は副官をやっていたらしいが、
「むごおおおおおおお!!」
怪力で物を言わすタイプであり、
拳のムザファールと呼ばれ恐れられた。
「はやく探さなければ!」
だれか探し人がいるようだが?


「まかせて、私がやるわ」
ケイ・キーはアルフヘイム出身の、
ダークエルフ、職業は盗賊兼義賊、
目的はお金、だが、
「その夢のフロンティアとやらに、
 面の厚いやつらが出資してるんだから、
 奪いがいがあるってもんよ」
今回もそのようだ。
「お金になるなら、今がチャンスね」


「こんにちゅわ」
ハムスターを介して会話する、
フライア・ジラソーレは、
ミシュガルドにハムスターが一杯いると、
聞いてやってきたエンジェルエルフ。
「ご主人は喋れないのら」
生きものをイケニエに捧げて唱える、
黒魔術的な魔術で戦っていたが、
ハムスターに出会ってからはなりをひそめ、
精霊魔法を普通に使えるようになったらしい。
「夢のフロンティアにいきたいのら」


「僕の推理によると」
シャーロック・レイトはSHW出身の探偵、
不定期的に肉体の性別が反転するという、
特殊な体質を持っている。
「夢のフロンティアの位置はここだよ」
地図を指差すシャーロック・レイト、に、
注目が集まる。
ミシュガルド大陸を大まかにかたどった、
地図が、今や出回っており、
それを指差してみせたのだ。
「ここを調べたら、
 正確な位置もわかるはずだけどね」
「はっただちに現場に向かわせてもらいます」
「さすがは名探偵」


「一体誰があたしを呼んでいるんだろう?」
田舎村で育った
リディア・イリステイルは、
自分を呼ぶ声に続いて、
不思議な夢を見たことから興味深々である。
「みんなは夢のフロンティアって呼んでるけど
 本当かしら?」
ここミシュガルドでは不思議なことが、
次々と起こる。
「戦争にならなきゃいいけどね」


ハンス・ヴァルツ・オーベルハウザーの墓も、
また、荒れたままになっていた。
アーネストの父ブロフェルド将軍の従妹に、
あたる人物である彼は、いや、
いろいろあったとだけ記しておこう、
彼の墓だけは安置されていた。


「某はチギリどのをおってミシュガルドに
 きたも同然でござる」
ウラシマ(本名 松竹梅 ムスビ)
エドマチ出身の彼は、人間→妖(鬼蜘蛛)の
亜人、チギリの道場に通っていた。
道場ではチギリの次に剣の腕が良く、
というよりひょっとこのお面で、
台無しなのだが、
「あの夢のフロンティアに皆が参入してる今、
 某も参加せずにはいられんでござる」
金は要りようである、
チギリの道場が抱えた借金を返すためにも、
「それがしは・・・・・・」


「力だ、力が欲しい」
ヴァンピアは盗賊団ドラキュリアのリーダー、
本名はガジヨ・アヴアヴ、
リーダーになった際に伝説由来の名前に改名した。
粗暴な男。同族には甘い。
戦時中はどの陣営にもつかなかった、
戦後はミシュガルドに渡り、
アーティファクトの獲得を狙う。
「そうだろう部下たちよ!」
「おうよ!」
盗賊団ドラキュリアのメンバーは声を上げる、
コウモリ族らしい見た目をしている彼らは、
アルフヘイム吸血鬼伝説になぞらえて、
活動する。
「血だ、血はチカラなり!」

「はい!どんな服でもつくってみせますよ!」
エルボット=デュノ=ウォードガレオは、
カカシのコーディネイトに働いていた。
彼は服職人であり、
種族は自立型機工人形である。
「ルレットさんはワタシの先生です、
 あのセンスは真似できません!!」
というもののカカシのコーディネイトは、
なかなか、お手の物である。
「楽しい思い出と服は沢山作って損はありません!」
自らを人形であることをしってか、
働くカカシにも話しかけるように接している。
「はい、怖くないですよ、完成です!」


「格闘仕事で金を稼ぐのも楽じゃねえな、
 これだったらガイシのトーギッジョに
 いったほうがマシかもしれんな」
バウム・ライオットは傭兵(元はモンク)、
断るごとにボディビルのポージングをする、
癖がある、なんとも汗臭さのある男だが、
正義漢である。
「だが、フロンティアまでの道のりは、
 厳しかろうからな、俺が守っていって、
 やるよ、代金はちゃんと受け取るぜ」
今日も、自らの仕事に真っ向勝負である。
「カカシよりかは役に立つっつの!」


「うまいか?うまいだろう?私の料理だからな」
カーネ・ヴァール、
大交易所内クノッヘン通りの大型料理店
「トゥールモンド」のオーナーと総料理長を、
兼任している。 料理の腕は一流で、
プライドも高いが、どんな人物でも、
料理の腕があればその実力を認め、
評価もする。
「食による世界征服!」を企む野心家。
「はい、ここで溶かしたバターを使う」
彼の食がミシュガルドを潤しているのは、
喜ばしい事である。


「忙しくなってきたね」
ベター・B・アデレイドは、
ミシュガルドで託児所兼塾をしており、
生徒たちをとても厳しく指導している。
クソガキも礼儀正しくなるし、
受講料もお手頃で親御さんには人気だが、
近頃、夢のフロンティアの事もあって、
受講者ともガキが増えて忙しくなってきた。
「まったく、どの子も厳しく、
 躾けなくっちゃあな」
以前の戦争で両足と家族を失って、
両足を鋭い義足にしている彼女は、
「ほら、そこ! 足もとに寝そべらない!」
子供たちが足に集ってくるのを鞭で制すると、
軍隊のような規律でぴしっと子供を立たせる。
「よろしい、号令!」
「いち、に、さん、し、ご――――――」
生徒のしつけはお手の物である。


「アーゴッゴッゴッゴッゴ・・・」
ドクターアーゴンはミシュガルドを支配するために、
怪獣ゲテモンドグルドンを作りだしたが、
「これどうやって外に出そう?」
ゲテモンドグルドンは引きこもりになってしまって、
食費がかさむ。
「うーん焦るね」
あごの大きなアーゴン博士はアゴをかきながら、
ゲテモンドグルドン射出装置を開発した。
「これで大丈夫だねいけ、
 ゲテモンドグルドン!」
ゲテモンドグルドンは射出されると、
惑星ニーテリアの衛星となり、
宇宙を漂うこととなったのであった。
「おーい帰って来てくれー」


アゴエルフには墓が無い、
ハイエルフに迫害されて絶滅してしまった、
からである。
体重の六割があごの重さであり、
顎が死ぬまで成長し続ける。
亜人の一種だ。
彼等には墓が無い。
墓を作るほどハイエルフはやさしく、
なかったからである。


「空からでありますか?
 それは無理からしいものではありますが」
乙空、甲皇国乙家、
甲皇国空軍第一システム総監である。
(空軍のあらゆる兵器などのシステムを
 監視する立場)
「ミシュガルドの国際空港建設は、
 いまだに成っておりません、
 ミシュガルド全域の制空権は、
 いまだ誰のものでもないのです」
上層部は、
空からフロンティア探索する計画を、
立ててはいたが、その無謀さに、
計画を見直すよう乙空は言っていた。
「いまだ、どこの国も
 独自で空港建設を着工しては
 いないのですから、焦ることはないはずです」
乙家らしい平和路線も持った一方、
軍人らしい適格な一面も持ち合わせている。
「夢のフロンティア騒ぎは
 沈静化すると良いのですが」


「薬は要らんかねえ」
アレクは薬の知識と回復魔法に長けている、
今は亡き妹のエリー似の人を探して、
ミシュガルドにやってきた。
「薬は売れないねえ」
趣味は絵を描くこと。
「はあ、いつ描いてもエリーは可愛いな」



ハイドロエンドスターはミシュガルドの、
大地の上を静かに入道雲のように飛ぶと、
どこまでも進んでいった。
やがてフロンティア上空をかすめたことも、
忘れて、遠くへ遠くへ飛んで行った。
全長333mという巨大な竜人である、
かの竜は、飛び続ける事が出来るのだ、
そうしていつまでも空を漂っていた。


「おかあさん・・・・・・ぼくは・・・
 生まれてきちゃいけない子だったの?」
ネザァーは、
亜骨大戦中にガザミがオーベルハウザーに、
レイプされて産み落とした四つの卵の内の、
1つから誕生した。
つまりガザミとオーベルの実娘。だが。
今こうしてミシュガルドに亡命している。
「どうしたらいいの?
 一人ぼっちだよ
 あんな夢見たって」
白兎人族と蟹人族のハーフともなると、
「お嬢ちゃん、見世物小屋にこないかい?」
「えっ?」
さらわれてしまった。


カーリマーターはまたしても見守ることしか、
出来ない神、物語を進める力なき神、
ただ祈ることですべての、
物語が1つに収束することを祈る神、
おお、ミシュガルドの大地に平安あれ。

出典

ミシュガルド聖典キャラクター第十登録所

http://neetsha.jp/inside/comic.php?id=19032

       

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