◆ミシュガルド温泉 別館
(※コレ以後、シャーロットとケーゴが長々とイチャイチャします。胸焼け必至ですので、適当に読み飛ばして次のページまで進むことも出来ます!)
私はケーゴの部屋の前で、躊躇していた。彼は未だ自慰をしているに違いないからだ。
私の名前を呼ばれたタイミングを伺って、「はーい。おねえさんですよ!」って言いながら飛び込んだら、ケーゴはどんなリアクションをするだろうか?
少しだけそんな想像をして、それは凄く楽しそうにも思えたのだけれど、彼を男性として尊重するのであれば、ありえない選択肢だと除外する。調子にのってすみませんでした。
では、ガザミの時みたいに、扉をノックして、カウントダウンをして、出てくるのを待つか?
慌てた彼が、なんとか体裁を整えて扉を開けるまでを楽しく待つ。そして「何してたのー?」と尋ねるのだ。
こっちも楽しそうだけど、やっぱり彼を軽んじているような感じがする。
「よしっ」
私はその扉をノックした。向こう側で、彼が慌てた気配がする。
「ケーゴ。話があるから、後で私の部屋に来てね」
それだけ言うと、私は自分の部屋へと引き返した。
明日の朝のために荷物を整理しながら、取り出したのはシースルーの強いベビードール。所謂勝負部屋着だ。
着替える前に、「カメラ」が仕掛けてあったほうを睨む。そう、あのボルトリックが見ているかもしれない。確か右上隅くらいから部屋を見渡していたはずだ。
30,000YENのおまけにと、そのまま湯着を脱ぎ捨て、勝負寝着に着替えてから、「カメラ」を探し、それを見つけ出した。
「はい。サービスはここまで、それではおデブちゃん、良い夢をっ!腫れた顔にはちゃんと薬付けておきなさい」
ウィンクしてみせたあと「カメラ」を叩き壊した。
歯噛みして悔しがるボルトリックの姿が目に浮かぶようだ。
鏡の前でセルフチェックを入れ、水差しとグラスを用意してから、一度横になり、天井を見つめたり、時に窓の外を眺めながら、彼を待つ。
今夜中には姿を見せない可能性もあるかと、思っていたタイミングで、扉が叩かれた。
「ねーちゃん。いるかな?」
想像よりもずっと早い。
彼が今の私のコスチュームを見て、どんな顔をするか、ドキドキしながら扉に近づく。
「はい。おねーちゃんはここにいますっ」
「話ってなに?」
両者扉を隔てて会話する。
「まずは報酬の事とか……」
ああ!しまった!報酬渡すだけならこんな裸同然の寝着を身に着けてるのは変だ。
ケーゴが性的に扱ってくれることを当然の前提と考えていた自分に気付く。
「ち、ちょっとまってて!」
慌てて湯着を重ね着して、改めて扉の前に立ち、「扉を開けて、来て」と、向こう側に呼びかける。姿が見えないのに、彼の緊張が高まったのを感じた。
「……入るよ?」
ケーゴが扉を開ける。
私はドキドキしながらその場に佇み、そして二人を隔てていた板が無くなって、彼が姿を表した。
「こんばんは。ケーゴ」
「……お、オウ」
彼は頬を微赤に染めている。急いでお風呂に入ってきたのだろう。石鹸の香りを漂わせていた。
私の名前を呼びながらオナニーしていたその姿を思い出して、キュンッとしてしまう。
「ええと……そうだ。皆疲れちゃってるから、ここで自由解散になりました。広間にお膳があるのだけど、ケーゴは食べた?」
「あ、食ってないや」
「私も。一緒に食べに行く?」
「オウ」
私に対する返事が「うん」じゃなくて「オウ」になるのは、自分を大きく見せようとしているのだろう。
並んで廊下に出て、窓に映る二人を見る。
身長差は如何ともし難く、お似合いの二人だね!と言ってくれる人は少ないだろう。
99%、女のほうが年下クンを食べようとしていると判断されるに違いない。
ケーゴは、見ないような顔をしながら、チラッチラと視線を這わせてくる。
この湯着の下の、大胆な下着を彼に見せるタイミングは、果たして訪れるのだろうか。
宴の間は無人で、ご飯を食べたのはフォーゲンだけらしかった。
温め直してもらうことも、作り直してもらうことも可能らしいのだけど、冒険者には冷えたお膳もごちそうだったので、違和感なく箸が進んだ。
「おいひぃ」
ケーゴも冷えたお膳を全く意に介さず、モリモリの食欲を発揮してペロリと平らげる。
他の人のも食べちゃえとそそのかしたら、彼は本当に4人前の夕餉を胃袋に収めてしまった。
年頃の男の子はスゴイと感心する。
「うーっ。食った食った」
バタンと仰向けになって、ぽっこりお腹を擦る彼を笑いながら、私はお吸い物を飲み終え、ようやく箸をおいた。
「ダンジョンに潜ってる時は、こんな手の混んだ料理食べれないものね」
「俺、あれはあれで好きだよ」
塩コショウにまぶされた肉と酒が思い出されるのは、ずっとガザミの趣味が色濃く反映されていたからだ。
確かに、男の子はああいったものも大好きだろう。
私は懐から報酬の包みを取り出した。
なんとなく一緒にお部屋まで戻り、そこで渡そうか……と考えていたけど、すべての選択をケーゴに委ねるためにも、今ここで仕事の話を終わらせてしまおうと考えたのだ。
「はい、コレが報酬の6000YENだから、確認してね」
「待ってました!うおっ、スッゲ……俺、こんな大金初めて手にしたよ」
「フッフッフ。いい仕事もらうのも冒険者の腕ですからね」
こんな仕事を持ってこれる私を敬いなさい、と胸を張る。
アレも買えるコレも買えると目を輝かせているケーゴを見ていると、私も嬉しくなった。
彼は興奮しっぱなしだ。それもそうだろう。自ら「これからトレジャーハンターとしてやっていくための試練」として立ち向かったダンジョンを踏破し、今その報酬を手に入れたのだ。
喜びに震えている。湧き上がる達成感に明日への自信が満ちていく。そんなキラキラの少年を見て、自分の過去を回想した。
初めての冒険か……私の初めての冒険は、そこまで感動は無かった。今では、最初の戦場ですら、断片的にしか思い出せない。
傭兵としての最初の1年2年は、ただただ必死に戦って、生き残った結果だけがあった。
思い出すのは、戦いのことよりも、相手が敵や味方に関わらず、レイプされたこととか、辱められたこととか、そんなのばかりだ。
今思い出せば……結構皆、不思議とそれなりに優しかった。だから、私は殺されもせず、今も五体満足で、苦界に落とさることもなく自由に生きている。
「甘味。ほしくない?」
「欲しい!」
添え付けの呼び鈴を鳴らす。
直ぐに襖が開いて、女中さんが頭を下げて入ってくる。
2人分の甘味を頼み、他のメンバーの分も食べてしまったので、彼らが来たら作り直してあげてほしいとお願いする。
女性従業員は嫌な顔ひとつせず快諾し、美味しかったと伝えるケーゴの言葉に喜び、急ぎ引き返して、フルーツとアイスクリームを持って戻り、ご要望があればお部屋にもお持ちしますよと微笑んで、下がっていった。
なんて贅沢なサービスだろうか。
「宿は明日のお昼まで。お金を払えば延長もできるみたいだけど、食事付きで一泊50YENですって」
アイスもメロンもぺろりと平らげ、胡座をかいてくつろぐケーゴは、へー……と答えながら6000YEN全部つぎ込めば4ヶ月ずっとこの生活が出来るのかと試算しつつ、私が甘味を食べ終えるまで待っていた。
そして、中央に敷かれている布団を見ながら、口を開く。
「さっきは……ゴメン」
男二人で責めようとした事だろう。
「びっくりしちゃった。新手の羞恥責めか何かかなーって」
思い出してどんどん発熱する身体に、アイスクリームの涼が凄く有り難い。
おかげで平静を装いながら、普通に受け答えしてあげれる。
「……俺さ」
おそらくは、フォーゲンが教えてくれた内容だろう。うん、と控えめの相槌を返して、続きを促す。
「……ねーちゃんで……あ、ねーちゃんが……。あれ?」
こっちがモヂモヂしてしまう。私で?私が?何なの!?
あーっと頭を抱えたケーゴが、首を振って顔を上げる。
「……エッチ、しよう」
彼がなんと言おうとしていたかわからないままだったけど、その言葉は、私が望んでいたものだった。
「うん……」
ケーゴは照れながらも、真剣に、ちゃんと口に出して、私が欲しいと言ってくれたのだ、少女のように頬を染めて返してしまう。
「こ、ここじゃなんだからさ……」
「私は、ケーゴがしたいなら何処にでも行くよ?ケーゴのお部屋でも、私のお部屋でも、ここでも、露天でも、廊下でも、庭でも。ケーゴが望むなら、それが何処でも」
流石に大胆な返しだったか、ケーゴは一層照れて黙ってしまった。座敷を包む暫しの沈黙……。
「じゃあ……全部で」
「はえ!?」
大胆返しをモロに食らって、今度は私が赤くさせられる。
「じ、冗談だよ!ね、ねーちゃんの部屋、行こう!」
彼は私の羞恥を見て慌てて言葉を訂正し、立ち上がる。そして手を差し伸べてくれた。胸を抑えて深呼吸して、私もしっかりとその手を取る。
「はいっ」
腕を引かれながら立ち上がり、来たときよりももっと親密な距離感で、一緒に廊下に出る。
私は少しゆっくり目に歩こうとしたが、ケーゴがズンズンと大股で進むので、あっという間にお部屋に着いてしまった。
そのまま、ベッドサイドまで、会話はなかった。
彼が脱がせてくれるのか、呼吸を合わせて脱ぎ始めるのか。
年下の……多分「初めて」の彼に、全部を委ねた方が良いのかと迷う。
「け、ケーゴ……初めて、だよ、ね?」
「ヴ……お、オウ!」
ケーゴは、意味不明に右拳を左掌にぶつけて、パチンと音立たせて返事を返す。
気合の現れってことで、よろし?
「し、したいこと言ってくれれば……私結構、上手に答えれると思う」
「お、おウ!」
ケーゴは鼻息も荒く、胸を張っている。コアリクイの威嚇姿みたいだ。そして……。
「……裸が、みたい」
ギクシャクしながら、掠れた声を出す。彼が見守る中、自分で脱衣する、そんなスタートとなった。
湯着に手をかけ、裾から持ち上げて、その下のシースルーなベビードールを見せると、彼が半ニヤケみたいな微妙な表情となって息を呑んだ。
「な、なんてカッコしてんだよ……」
「……だって。け、ケーゴが、虐めてくれると思っていたから……」
ケーゴの声は若干震えていて、私も少しだけ声が震えた。変に気まずいムードになる。
「こ、これいいでしょ。結構高かったから誰かにプレゼントしてほしいなーってずっと思ってたんだけど、そんな人いないから自分で買っちゃった」
「……淫乱ねーちゃん」
おっしゃるとおり、これは、男性に官能的な気分になってもらうための衣装ですが、淫乱ってちょっと酷くない?
照れながらも、悪態をつくケーゴ。このやり取りは……そう、二人でSEX直前までいった、あのテントの中でのやり取りと同じだ。
「私だって、女ですからっ」
彼の前で、薄布の裾を翻しながら、一回転する。
「……もいっかい」
リクエストに答えて、もう一度。ヒラリ。
「エロすぎ……」
勿論、それは言葉責めではなくて、褒め言葉だろう。もう少し言い方があると思うが、少年の偽りのない本音の言葉を、前向きに受け止める。
そして、その腕が伸びてきて、何故か最初に私のお腹に触れた。そしてどーゆー意味か横腹のお肉を掴む。きっとこれは、おっぱいやお尻への代償行為だ。
彼は薄布越しに触れながら、その下の肌をすっごい見ている。
スケベだ淫乱だといじられているんだから、私から弄り返しても、いいよね?
「ケーゴのエッチっ」
「ハァ!?それマジで言ってんの!?」
「だって、さっきからすっごい見てるもん」
「当たり前だろ!そんなカッコされたら誰だって見るさ」
「感想の一つも、欲しいんだけど」
「言ったじゃん。ドスケベだって」
「そうじゃなくて!もっと他に、あるでしょ?大人のSEX術だなんだよりも、大事な物がっ」
ケーゴは、私の望みが分かっているのだろう。
しかし、それを口に出してはくれない。彼の何かが、私の身体を褒めることを拒否してるのを感じて、地味に傷ついた。
「フォーゲンがね。ケーゴが悩んでるって言ってた」
「し、師匠~!!」
ケーゴはなんで喋っちゃうんだよ!と頭を抱える。ちなみに貴方の師匠は超早漏でした。
「これは私の意見なんだけど、聞く?」
「……オネガイシマス」
「私は、ケーゴに、ガモとかフォーゲンみたいなアレは求めてないからね?」
「えっ!?」
「あ、ちがうちがうっ。行為は求めてるけど、そのやり方の話!」
私も慌てて言葉を継ぎ足し、力任せとかテクニック任せとか、おおきいとか、長いとか太いとか、そーゆー上辺のじゃなくて、心から求められてる感じがする、情熱的なのがいいんだって話をする。
ケーゴは納得したとはイイ難い表情をしていたが、衝動に突き動かされてか、正面から手を回して私のお尻に触れた。そして、揉む。
「……こんなのとか?」
「あっ」
ただそれだけでゾクリと来て、薄着の裾を掴みながら、唇を噛む。
「……ねーちゃん、お尻、弱いよね」
「うんっ……」
「そこ……窓に手をついて」
「うんっ……」
膝から崩れそうになった私は、彼に勧められて、窓に両手を添え、身体を支えた。
「……叩かれると、気持ちいいのか?」
「少しだけ……」
ぱん!と彼が遠慮がちにスパンキングした。「ああ!」と声を漏らしてしまう。
反応しすぎて、ケーゴがちょっと引く。
「マジで少しだけ~?」
「もう!ケーゴが上手なんだってば!」
肩越しに振り返って彼を見ようとして、今度はもう少し強めにお尻を叩かれた。
「あんっ!!」
数発の殴打の後、赤く熱持ったお尻にケーゴが優しく触れ、ベビードールの裾を持ち上げて剥き出させて、ぺろっと舐めた。
キスじゃなくて、舐めた。そして、お尻への甘噛みがくる。
「ひゃん!?」
ジンジンとして敏感になっていたお尻を舐められた私の身体は、あっという間に火が着いてしまい、そっちじゃなくてこっちを舐めて!と騒いで股を濡らし始めた。
「ケーゴ……」
ぶるぶると震え、名前を呼ぶ。流石におまんこを虐めてとは言い出せない。
「……脚、広げて見せて」
「んんっ……」
少しでも身体の火照りを逃がそうと、熱い吐息を漏らしながら、彼に従って足を開いて、尻を上げる。
ケーゴはベビードールの裾をめくって、その中に屈み、股下から覗き込むように私の陰部を見た。
これは、あの時、甲皇国軍の3人組にされていた姿勢……ケーゴが怒っていたあれと同じ体勢だ。
あの3人に嫉妬して、同じことをしているのだ。
彼の荒い呼吸が股にかかる。それくらい近くで見られてる。
それを知って、私は我慢できなくなり、思いっきりケーゴの顔に、お尻をうんっと突き出してスタンプした。
べちょ!と顔にお股を擦り付けられた彼は、うわ!と言いながら弾かれ、尻餅をつく。
しまった!昂ぶって失敗しちゃった!
身体の大きな自分が恨めしい。
「あ、ご、ごめんなさい!」
ケーゴの顔は、当たり負けして転げてしまった羞恥に満ちている。「うわ!俺カッコ悪!」みたいな声が聞こえてきそうだ。
体格差を埋めるために、ベッドの上に移行して、背後位のほうがやりやすいだろうと思っての四つん這いになる。
「……ごめんね。お尻おっきくて」
もう一度謝る。ケーゴもベッドに上がった。
彼を誘って、お尻を振った。
そこから、彼は一気に火が着いたように責め立てだした。
指で解剖するみたいに、陰核をこねくり回し、時に爪をぎゅ!と押し付けてきた。
大陰唇を掴んで揉んでから、広げ、小陰唇にキスをしてから、強めに押し広げ、改めて顔を埋めて、舐めて、吸って、舌を這わせ、クリトリスに戻ってくると、ソレをじゅるじゅるにしゃぶりだす。
私はトンだ。
「ああっ!ケーゴ!上手ぅ!ケーゴ!ケーゴぉ!」
脳まで痺れて、だらしなく開いた口角から涎が漏れる。
背後位の良い所は、快楽に歪めた顔を見せないで済む所だ。
ケーゴは自信を取り戻し、息継ぎに顔を上げ、ぱん!とスパンキングを挟んで、また顔を埋める。わざと大きな音を出して私の愛液を啜った。
「ねーちゃん……これ、おしっこじゃないよね?」
「……あ!あ!」
大量の愛液に言及されて、お尻を振る。
ケーゴは私が会話できない状態なのを悟り、指を埋め込んできて、中をかき混ぜた。
「あ!ダメ!い、いっ……ちゃうう!ダメ!イッちゃうケーゴ!!!」
勿論彼の責は止まらない。私は膣どころか、アナルまでヒクヒクさせて、彼に向かってブシャッと勢いよく潮を吹く。
ケーゴはまったく怯まない。汚いのを我慢する素振りもない。恥ずかしいけど嬉しくなる。
ここからは、多幸感の中にいた。
「キス、して……」
「うん……」
はぁはぁと舌を絡め合う。
彼の腕を引き寄せて、乳房も触らせる。
「おっぱい吸って……」
「うん……」
赤ちゃんのように吸い付いたかと思えば、強めに甘噛みをしてくる。乳輪全体を吸い込むように口の中に入れて、舌で円を描きながら乳輪を舐めてくる。
堪らず仰け反った私が大股を開くと、彼は再び背後位となるように私を動かし、ベルトを外し、膝までズボンとパンツを下ろして、ペニスを充てがってくれた。
その時、机の上の鏡が、彼の顔を映していることに気付いた。
「やんっ……」
顔を下げて、下腹越しに彼の下半身を見る。
「行くよ……」
自らのペニスの根元を握り、挿入の姿勢をピタリと定めたケーゴが、ハァハァと息を荒立てながら、宣言してくる。
「来て……!」
ぎゅうう!とシーツを握る。
撃ち込まれると思ったペニスは、まだ動かない。
彼はペニスの先端を、裂に添わせて動かし、その先走りを塗りつけて焦らしてくる。
「はぁ!あ!ケーゴ!来て!」
「……」
もう一度おねだりしても、ケーゴが挿入してこない。入れようと頑張っている感じでもない。
弾ませたその呼吸は、彼の性の高まりを表している。土壇場で悩んでいる感じでもない。
でも、何か葛藤してる。その彼が、口を開いた。
「……っち、チンポくださいって俺にも言ってみろよ……」
軍人3人に言わされそうになった、未遂の言葉だ。
彼らにそう言わされそうにた私への、教育だ。
「俺にも」が気になる。あの時はギリッギリで助けに来てもらえたはず。
でもそうか、この乱暴すぎる言葉を口にするかどうか、私に求めるかどうか、悩んでいたのだ。
耐え難い快楽に身を震わせながら、私は大声で答えた。
「はぁんっ。け、ケーゴのおちんちんを…シャーロットにください……!」
待ちきれなかった、とばかりにケーゴが渾身の力で一気に腰を進めた。
殴打音をさせて彼の下腹と私のお尻が打ち鳴らされ、乳房が踊る。衝撃が頭まで届いて、首がガクンと揺れる。
眼の前に火花が飛ぶ。十分なサイズ。びっくりするくらいの硬さと熱で、彼は私のお腹を押し広げた。
私はケーゴのおちんちんをガッチリ咥えて離さず、その場で腰からくねらせて、お腹全体で彼を扱きはじめる。
「ぐあ!ち、ちんこ溶ける……!」
「あぁあんっっ!ケーゴ、ケーゴぉ!」
鏡で盗み見たケーゴは、今までずっと息堪えをしてたかのような真赤な顔をして、喘いでいる。
私は、もう止まらなかった。
「あっ、あっ、あっ、あっ、あっ」
「ぐ!ね、ねーちゃん!ダメだ!」
彼も懸命に腰砕け気味なピストンを返す。ぐあ!ぐあ!と呻いて、痛いくらいに私のお尻を握っていた。
「き、きもちいい!だ、だ、ダメだ、で、出る!!!」
「私も!私もきもちいい!ケーゴ!!!」
声を裏返らせてケーゴが叫び、お腹の中で弾けて、ビューーっ!!!と長めの射精を、何度も何度も何度も繰り返した。その度に、私のお腹もその精を一滴残さず搾り取ろうと痙攣する。
お腹の中が彼の熱で満たされていく。二人で痙攣を繰り返す。
ケーゴはイッた後も勃起し続けていて、直ぐに二回目に移行した。そのまま、彼がパンパンと突き上げてきて、一回目よりも長く私を責めた後、大量の射精をした。
三回目になると、彼は背中から覆い被さるようにして、乳房を揉みながら、背中へとキスしてくれた。
四回目は、正常位に移行して、アクメ顔を見られながら、股を広げて彼を求めた。
五回目は、彼に求められて、こちらから騎乗し、彼が達するまで、私がお尻を上下させた。
六回目の頃には、もう私の身体で、ケーゴの唇が触れていない所はなくなっていた。脇も、アナルも、全部彼に知られてしまった。
「なんか、いくらでもできるみたいだ……」
息を弾ませ、汗でびっしょりになったケーゴが、私の乳首を吸いながら、七回目の準備をする。
私はと言えば、散々にイカされて、彼の前に身を投げだしていた。痙攣が収まらない。身体に力も入らない。
全身全部を性感帯にされてしまったトランス状態の中、後側位になる。後ろから差し込まれた彼の手がクリトリスを弾いて、腰を上げて潮を吹く。
片足を天井に向けて立てて陰部を晒し、彼が後ろからそっと突き入れ、二人で腰をこすり合わせるように動かして、キスをしながらフィニッシュする。
ケーゴのちんちんは、まだ萎えない。
彼は股間をピン!とさせたまま、一度ベッドを降りて、グラスを手に取り水を飲む。そして私にも飲ませてくれる。
そのままベッドに腰掛けて、水が鼻に入って咽る私を見ていた。
「ねーちゃんと、こんな風になると思ってなかったよ」
「……私、も」
彼は、私の回復を待っている。なんだかますます元気になっている気がする。
一晩中どころか、延長で数日泊まってしまいそうな勢いだ。
仰向けに身を横たえて、乱れた吐息を繰り返す。そっとシーツを引き寄せて、濡れた身体を隠す。
ケーゴは無言でシーツを剥ぎ取ってから「見たい」と言ってきた。
大人のSEXがどうしたとか悩んでいたケーゴは数時間前に姿を消していた。
私はと言えば、大人の女としての余裕なんて、最初の2回くらいしか見せれてない。
ケーゴに縋って、泣いて、お尻を振って、強請って、アクメして、縋る。その繰り返しの中で、おまんこを舐めてもらいながらおしっこ漏らしてしまったり、手マンされて何も出来ずに失神してしまったり、愛撫途中でやめられてしまって泣き叫んだり、そんなのばっかりになっていた。
髪を撫でてくれていたケーゴが、キスをする。八回目開始の合図だ。私を丁寧に伏臥位にさせて、お尻を愛撫して、パチンと叩いてから骨盤をぐっと持ち上げ、背中から密着する。スムーズな挿入。
「あぁーっ……!」
相性がイイのか、ケーゴが上手いのか、私が感じやすいのか。また一瞬で虜になる。
「あっ、ケーゴぉ!あっ、しんじゃうぅ……!」
彼に甘え答えてお尻を振りはじめた時、突如として、ドアが乱暴に開かれた。