Neetel Inside 文芸新都
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吐き捨てられていく文字列
尺八

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尺八

 「舐めて」
寝起きのまま言うと彼女は布団に潜った。スマホを弄る僕のナニを彼女がしゃぶる。あんまり時間ないな。彼女の頭を掴んで上下させる。苦しみながらも吸い付き続ける彼女の口内に出した。黙ってそれを飲み込んだ汗だくの彼女は、汚れを拭うようにナニを舐めとった後、ティッシュで拭いた。僕は彼女の頭を適当に撫でると身支度を始めた。
 三か月は飽きるには十分な時間だった。
「別れよっか」
あんまり考えないまま言った。彼女は泣いた。嫌だと喚く彼女を見て余計に冷めてしまった。そのまま本当に別れた。
 その後、なかなか彼女はできなかった。ひとり弄る。スマホ画面の中では女が腰を振っている。イヤホンから聞こえる喘ぎ声で無理やり興奮しようとするもイケない。あれから、一人じゃ無理になっていた。なんで別れちまったんだろう。やるせなくなった僕は彼女に電話した。
「久しぶり、元気?」
「彼氏できたからもう連絡してこないで」
質問にも答えてもらえず電話は切れた。もうどうしようもなかった。他の男のをあいつはしゃぶってるのか。そう思いながらひとり弄った僕は今までが嘘のようにすぐ果てた。

       

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