Neetel Inside ニートノベル
表紙

ぼろぼろどろん
その後です

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太陽は明るいけど、もう前みたいに激しい眩しさは無い。
眼帯は白いキツネが持って行ってしまった様だけど、拙者にはもう必要なさそうだ。

「あの悪霊を退治するとは、お前は明日からピョンピョンエビ天組でゲスね」
「たぬたろうは返さなきゃ駄目でござる?」
「ゲスゲス、お世話してくれるならお世話してあげて欲しいでゲス」
「ありがとうでござる!」

悪霊になってしまった拙者は随分と遠い街に来ていた様で、うんと早い電車に乗っても学校に戻るのは時間がかかりそうだ。
…倉田さんはずっと待っているのだろうか。

「倉田くんでゲスけど、君の事心配して連絡をくれたでゲス。安心してたでゲスよ」
「皆んな良い人でござるな」
「ゲスゲス、こわいもでゲスよ」

ウドン西川さんは予言の能力を使って、人間にイタズラする悪霊を退治する仕事をしているそうだ。
電車の中、拙者に色々な悪霊の話を聞かせてくれた。
黒ウドン魔導学校では魔術の勉強もあり、卒業した生徒は皆んな西川さんみたいな仕事をしているらしい。
頑張って、拙者もウドン西川さんみたいになろう。

学校に戻ると倉田さんとたぬたろうが出迎えてくれた。
ちょっと遅くなってしまったけど、まだ遊ぶ時間は残っていそうだ。

「こわいちゃん、西川さん、お帰りなさーい」
「ただいまでござる!」

     


       

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