Neetel Inside ニートノベル
表紙

IKKO「やだー!年イチでしか地元に帰れ
やだー!トラックが猛スピードで突っ込んでくるじゃなーい!!

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 どんっ!だっっ……けっ!













 目覚めよ……第三種族の血よ――。

 甘美にしてどこか懐かしき呼び声に、世の圧力に屈しそうであった一幸の心は再び正気を取り戻した――。

 それは遥か時空の彼方より見守りし高貴なる闇の血族レイズ・ミワ・フェリシティ・アキヒロの呼び声であり、我が半身である一幸の覚醒の萌芽であった――。

 頭の中に蘇る、悲しくも愛おしい記憶。

 かつて神童と謳われたミワと一幸の邂逅は四十年以上前のフキョカ・タガワグンにまで遡る――。


 時の髪結師の息子であったホウデン・ガズウェルが己が欲の発散に出かけた折、湖にて美しき少年が沐浴している場面に遭遇する――。

 ガズウェルと少年は目と目が合うなり惹かれ合いガズウェルは自身の肉棒を屹立させて左右に振るい、彼のような美しき人間に成る事を誓う。ほとりで見つめあう二人の男はは月明かりの下で固い腕と絆で一つに結ばれた――。

 第三種族の証である両性具有的な魅力を持つ少年の名はレイズ・ミワ・フェリシティ・アキヒロ――。

 稀代なる深淵の謳い手――。

 男と女。そのどちらにも該当しない第三の闇の血族とそれに魅入られし髪結師の少年――。

 決して認められざる二人の絆はやがて新世界の扉を開く――。

 幻。大事。背負い投げ。

 一幸の現世との邂逅を図る旅はこれからも続いてゆく――。

       

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Neetsha