おはよう傍観者
私の親、つまり上次元の人たちが世界を作ったとてもマクロな話、、
でもこの終末世界では私の内面
世界の最小単位かもしれない
質量以下、思考や心の視点
ミクロな話
イブ「つまり私の視点が世界です」
さて、冷凍庫から目覚めた私はまずこの廃れた家から出るだろう
家の中を見渡す
デジタル時計はまだ動いていて
玄関のドアノブは錆びてない
水は…出ないかぁ
さぁドアを開けてみる
ガチャりっ
光が下駄箱をなぞり、私の肩に差す
ここは二階建てのアパート
階段は錆びている
危ないからゆっくり降りないとね
さてコンビニでも行ってみよう
イヴ「♫」
いまさら死は怖くない
地球最後の日に受け入れたから
でもせっかくの楽しそうな世界、
すこし冒険をしてみたい
私は街を歩く
意外にも1000年って長くはないのかもしれない
植物が生い茂ってるわけでもない
街が形を忘れてるわけでもない
さて、私はお腹が空いた
イヴ「ここがコンビニ」
1,000年だろうと私にとっては昨日、
でもコンビニの窓ガラスは割れていた
イヴ「ガラスは劣化するのかしら?」
さて中に入りましょう
自動ドアの劣化したガラスは簡単に割れてしまいそうだったから
足元の小石を投げて割ろうとした
コツンとなって石は跳ねた
意外と風景は頑丈にできているようだ
仕方なく自動ドアを割って入るのは諦めて割れた雑誌コーナー横から入る
イヴ「うまく言えないけれど、ホントは入り口から入りたいんだけどね」
コンビニの中は私が知ってる姿のままだった、壁と床の間で掃除をしている穴、清掃システムはまだ動いているみたい
そーいえば国が4000年は動く電気供給施設を作ったんだっけ、やるじゃん
私は期限切れの保存食をカバンに入れてレジカウンターに料金を置く
カウンター横にあるライター、
気になって手に取ってみます
カチャカチャ
火がついた、
私の知ってるライターの火より
少しだけオイルの香りが強い
私はコンビニを後にしました