Neetel Inside 文芸新都
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脳内麻薬が氾濫したら・・・
催眠

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 通院前の異様にはしゃいだり、記憶が飛んだりも続いたが、それらと被るか入れ替わるかでまた違った症状が出た。
傍目には違いが分からないであろう、意識の上での変化だった。

     

 外部からの情報の入り方が、いつもと違う。
判断の脳を介さずに、スルスルと魂の髄へと直接注ぎ込まれるように入ってくる。
こういう時は脳が楽な感じだ。同じような脳感覚の時に聴覚がおかしくなることがあった。

蛇口からバスタブに湯を張る時のジャバジャバという騒音・・・その音に紛れてだんだんお経の声が聞こえてきた。
次第にお経の音量のほうが大きくなっていって、最後は蛇口からの湯の音が完全にお経へと成り代わる。

洗濯機の脱水の時にも同じようなことが起きた。
ぐわ〜んゎんわん・・・という騒音に紛れてアラビアンミュージックがかすかに聞こえ出したかと思ったら・・・
その音楽が次第に大きく、洗濯機の騒音は徐々に聞こえなくなっていき、完全にアラビアンミュージックが流れていた。

こういう時はその時点で頭がおかしくなっているなぁと、気がつくことができた。
スルスルと流れ込んでくる情報の入り方も、後になるとあんな感覚はおかしかったと思っていた。

こういう事が繰り返し起こることによって、この状態になっている時は、どうやら催眠状態にあるらしいことが解ってきた。
何回も何回も催眠に入っていたので、催眠状態の最中に 
   あ・今、催眠だなぁー…とか、これから催眠に入りつつあるなぁ…
ということが自分で分かるようにもなっていた。

     

 見聞きしたこと、ふと頭の中に浮かんだことを絶対的に事実だと固く思い込んでそのように行動する・・・・・。
そんな時は催眠状態に振り回されている時だったと思う。

       

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多治見リョー 先生に励ましのお便りを送ろう!!

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