Neetel Inside 文芸新都
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脛毛王女と巨乳爺や【完結】
ジャム地獄ジャム【20/3/2】

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明日晴れたら 海へ行こう
波のおだやかな あの海へ

小さなバスケットに パンをつめて
味気ないのだから ジャムも塗ろう
海へはいつもの細い道を歩いていこう
車なんて止められぬから二人歩いていこう

もうこの世に居ない 君に対して
ふと思い出しては ポツリつぶやく

君の大好きな イチゴのジャムは
手作りのものだから すぐにカビが生える

一度に沢山作る君だから
ジャムも厚塗りして 食べる癖もついた

海に着いたら泳ぎもせずに浜辺を歩こう
ジャムが駄目にならないように少しだけ歩こう

いつもと変わらない 波の音は
もう戻る事のない あの日のままで


君の居ない この世界で
一体何をして生きよう
このジャムだって もう増える事は
これからもずっと無いのだから
駄目になる前に食べてしまおう
いつものように厚塗りで
食べてしまえばもう終わりだと
そう思うと 悲しくて食べられない

この世に一人だけ
生きているような

悠久の時間を
泣いている・・・・
泣いている・・・・
泣いている・・・・
生きている・・・

       

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