どうも皆さん。海苔の佃煮です。
最近はオープンチャットが盛り上がってるお陰で、食品の一つに過ぎない私にも自我が芽生えました。
自我が芽生えたからアンソロにも参加していいよね。15周年だし。
さて。
本文はタイトルそのままです。
私好みの新都社作品を15ほど吟味した上で紹介したい。
でも新都社の作品って現時点でも22000と少しあるんだよね。多い。多いよ。300近い数字を端折ってもこの数は尋常じゃない。某校長並み。
これを全て読破するのは、多分ニートでも骨が折れると思う。私の場合は賞味期限が切れる。
そういう訳で、全作品から精査するなんてマネは常人、もとい佃煮には不可能なのである。私の時間は新都社の諸兄よりはるかに短い。
だから皆も紹介すると良いよ。新都社トークしよ?
性質上ネタバレ全開なので夜露死苦。
じゃあ、早速紹介いってみよう。
1.アスモデウス
初っ端からやってしまいましたね。削除済み作品です。
これはざらめ大明神(別名ざらめっち)先生が2013年頃にヤングVIPで連載していた作品で、タイトルに色欲を司る悪魔の名前が用いられていることからも分かる通り、ちょっとえっちな漫画でした。ちょっとえっちっていうか本番もしてた。すごくえっちだった。
内容は、主人公のショタが学校の女の子を犯しまくるっていう、これだけ聞くとただのエロ漫画じゃないのかと思われて当然なストーリーなんですがね。
実際はもうちょっと中二テイストが加えられていて、ショタの片目には謎の力が秘められていたり、女の子たちは斧やら槍やら振り回してたりと結構引き込まれるエロファンタジーでした。
しかしアスモデウスを語る上で重要なのはストーリーではないんですよ。いやストーリーも良いんですが、より重要なのは絵なんですよね。雑に描かれているように見えて、エロさのツボを押さえている描き方です。この描き方が出来る人は少ない。間違いなく逸材です。
その粗さから、コメント欄では清書してくれという声もあったのですが、あれはそのままでいい。
ざらめっちで検索すると別作品が読めるので、雰囲気だけでも知りたい方は是非。個人的に言わせてもらえばアスモデウスの方が10倍エロかったからその点は留意しておくように。
ちなみにアスモデウスで一番印象深いシーンは女の子が「たっくんごめんね」と彼氏の名前を繰り返しつつも主人公に犯される場面です。NTR万歳。
2.処女マスターツトム
これはご存じの方も多いんじゃないでしょうか。ヤングVIPのランキングにも73位に食い込んでいます。
タイトルの下品さがたまりませんね。新都社らしい。
作者はty先生。a.k.a中二病患者先生。
主人公のツトムは生粋の処女厨。そんな彼に処女・非処女、童貞・非童貞を見分ける能力が突然宿るところから始まる中編漫画です。クラスの女子の大半が非処女であることに絶望し、唯一処女である委員長を女神と崇める、そんなツトムがどうなるのかは皆さんの目で確かめてほしい。
以下ネタバレ有り。
傑作。綺麗にまとまったなあという感じ。
処女・非処女を見分ける能力だけであそこまで話を広げられる辺りにty先生の実力を感じます。
最終話直前で委員長とさっちゃんのどっちを選ぶかで引っ張られた時はかなり興奮したものです。流れからして委員長を選ぶものかと思いきや、まさかのさっちゃんENDで当時はそこそこ驚愕しました。当時はty先生が中二病患者先生だと知らなかったんですよね。「サトツン!」とかを見た後だと納得の結末です。
現在は第五話が公開停止、エピローグが準備中となっていますが、前者の方は割とあっさり読めちゃうんですよね。ガードが緩い。
作品とは関係ないですが、サムネのgifが何なのか知ってる人いますかね。気になる。
3.女騎士凌辱日記
はい。またかよと思いました?三連続ヤングVIPかよ、しかもエロかよ、みたいな。
まただよ。
本作はぶし先生が2013年に連載していた作品です。ぶし先生と言えば、新都社でいくつもの作品を連載した後、商業作家としてデビューした新都社の星ですよね。そんな先生を語る上で、女騎士凌辱日記は外せない。
というのは建前で、私が初めて読んだぶし先生の作品が本作だったというのが選考理由です。
凌辱願望を強く抱く女騎士とその仲間たち2名、プラス触手がわちゃわちゃする一話完結型のハートフル物語ですが、やっぱりぶし先生の描く女の子は可愛い。デザインもそうですが、性格がくっきりはっきりしてるところが好きです。
タイトル通り女騎士が凌辱されたりされなかったりします。でもどちらかというと凌辱するほうが向いてそうだよね。
4.ブーンは限界を突破するようです
これについては作品というより作者を紹介したいです。
厠先生。真名は台所先生。
そこそこ古参の先生で、本作のIDも[6585]と今の半分以下。
漫画自体の最終更新は2015年ですが、作者コメント自体は2019年の1月に更新された跡が残っており、twitterもしっかり生きています。現在は同人活動を精力的に行っているみたいですね。
口癖は「コスプレ売り子を諦めない」。
最近は卵から孵化させたうずらに夢中なようです。以前行われた孵化配信はかなり盛り上がりました。
作品の紹介に戻りましょう。
本作はシリアスに見せかけて最後の一ページで下ネタをぶち込むというかなりシュールな一話完結型の構成になっており、不思議な読後感を味わえます。新体験。
なぜこんな構成を思いついたのかも理解不能ですが、それを15話も続けるのはもっと凄い。まさしく限界突破。ネタ切れは訪れない。
台所先生自体が纏っているノスタルジックな雰囲気がたまらなく私好みです。コスプレ売り子を諦めないままでいてほしい。
5.ちみどろ!
新都社の性質上、更新されなくなった作品、特に投げでそこまで話数のない作品は埋もれやすいですよね。コメント数が多ければランキングからの流入も期待できますが、100位以下となるとほとんど期待できないのが実情でしょう。
本作「ちみどろ!」もそんな悲しい運命に見舞われた一作です。とにかく1話。1話が全て。シュールギャグっていうのはこれくらいでいいですよね。一話の爆発力で言えば、「三十祭」もおススメです。50コメ獲得は伊達じゃない。
6.転生
これは挙げなきゃダメですよね。2017年の覇権を握っていたといっても過言ではない。
キモオタが転生してロリっ子に…そして冒険が始まる。そういう話です。
この作品はとにかくテンポが良い。漫画として面白い。ツァマテが可愛い。ツァマテ以外は可愛くない。でもそこが良い。
転生はキャラクターが魅力的なんですよね。ツァマテ含めて全員キモオタ(一部例外アリ)なのに、ちゃんとファンタジーしてる。うわああレイパーだ!!
やっぱり私の推しはクメヨガですね。性格が神。でも皆好きよ。ゲロスとピッコズが揃ってたゴミパが一番好きだったけど、なんだかんだ言って門パも悪くない。二部の推しはハスグ。
第一部はかなりコミカルですが二部に入ってからはシリアス感が増しました。といってもまだ序盤なので今後に期待したいです。なお作者のtwitterに貼られているツァマテ(ビスケのコスプレ)は滅茶苦茶可愛いので全人類見たほうが良い。
現在は新都社から登録を外しニコニコ静画で連載中です。サイトは残ってるので好きな方で読むといいよ。おまけ漫画はサイトにしかないので注意されたし。
7.スーパーチラ裏タイム
ベータ作品。漫画形式のエッセイみたいな感じ。
読んでみれば分かると思いますよ…岸田先生の新都社愛ってやつが…
となりの岸田先生のコメ返が好きです。
やっぱりコメ返には作者の個性が出ますよね。私の好みはイラストも交えて返信してくれるタイプです。絵が可愛いと読んでて楽しい。ぶし先生もそんなタイプでしたよね。好きだった。
となりの岸田先生は現在twitterの方で精力的にイラストを投稿しています。萌えとお洒落な感じの中間なテイストです。ほとんど毎日描いてるのは流石と言わざるを得ない。でもえっちなの描きたいんじゃないの?佃煮には分かるょ…
8.あるエターナラーたちの矜持
最近の新都社はどこか寂しい風が吹く。だってのごみがいないから。
「あるエターナラーたちの矜持」は岡山のごみ先生の短編です。
のごみ先生と言えば投げ、投げののごみと呼ばれるほどによく投げる先生です。実際新都社で投げない作家なんてほとんどいないんですが、のごみ先生クラスになるとちょっとまてと言いたくなる気持ちも分かります。そんなところで投げるなよ。かぷらべるはどうなったんだ。ネクロマンサーの死に様はどうしたんだのごみ。
まあ投げが多いというのは、別の視点で見れば投稿数が多いという事でもありますからね。「岡山のごみ」で検索すると15作も出てきます。内一作はのりしろ先生のFCですね。実際は別名義のもありますし、とんでもない数です。ページ数も凄まじい。
しかしそれでも投げを惜しむ声が上がるのは、のごみ先生の作品のクオリティがあってのものです。興味のない作品が投げられててもどうも思わないですからね。新都社はとにかく投げられるので。投げを受け入れてようやく入り口ですよ。なんのだよって感じですが。
そんな訳で「あるエターナラーたちの矜持」というのは、のごみ先生のパーソナルとある意味深く結びついた作品とも呼べますね。のごみ先生の数少ない完結作品の一つです。
主人公は勇のエターナラー『アレックス』。手術を恐れる妹のため、彼は選ばれし3人のエターナラーとゲームを作る…果たして彼らはゲームを完成させることが出来るのか!?というのがあらすじです。きっちり前後編でまとめてるのが流石ですね。頭をアゲックス…。
なお、読み切りなら投げもないという事で、完結作しか読みたくない!という人は「みちゅみちゅ」や「青春乱舞」、「ツルの恩返し」がお勧めです。のごみ先生のギャグは読み切りで映える。
ちなみに私が好きなのは「ネクロマンサーの死に様」(おそらく)で主人公が何らかの契約をする場面です。鎖がじゃらららってなるやつ。かなり驚いた記憶がある。
9.死にたみの向こう側
フセキ先生は外せない。twitterやってないの?
第一話のページ数から圧倒されますね。46ページですよ。新都社でここまでのページ数を1話につぎ込む人は稀です。16ページくらい描いたら投稿したくなりますよね。もういいかな?みたいな。そもそもページ数が多すぎると途中でダレて読まれない…なんて悲劇が起こりかねないんですが、フセキ先生の場合はそんな心配いりません。だって面白いんだもん。
内容は天使、厄災、祝福がキーワードです。設定は「地獄とは神の不在なり」にかなり影響を受けてるそう。(記憶が曖昧)クライマックスで更新が止まってるんですけど、まさかuploadシステムの上限に達したとか悲しいオチでないことに期待するばかりです。ページ数を理由に投げていいのはのごみだけ。
フセキ先生の読み切り、特に「イミフ世界と正しい包丁の使い方」はかなりのクオリティなので必見。ジャンルがなろう系とありますが、これはなろう系ではない。(断言)他の読み切りも私的にはかなり好みのギャグ漫画です。お薦めは「終末」。
10.受肉定食
…読めないじゃん!はい。残念ながらサイトにアクセスできません。
あらすじも説明したいけど記憶が曖昧過ぎて駄目です。とにかく面白いという事だけは言えますが。
静脈先生の作品と言えば「ポリネーターのマスターベーション」も良かった記憶がありますが、こちらも現在は読めません。無念。どちらも世界観で圧倒されるタイプなんでね。
twitterの方は動いているので静脈先生が生きているという事だけは確かですね。その才能が再び見られる事を祈るばかりです。
11.新都社作家の漫画の描き方アンソロジー
これは必見では?
読んで字の如く、新都社作家の皆さんが漫画の描き方を紹介するアンソロジーです。シリーズ化しており、現在は6まであります。
最初のアンソロは2010年と新都社の黄金期であったためか、参加してる顔ぶれも錚々たるものです。つくすん先生やクール教信者先生、天原先生、長門は俺先生…数えだしたらキリがない。華々しい活躍をしているメンバーがチラホラ見られる辺り、とんでもないアンソロですよ本当。
作家はもちろん読者が読んでも面白い内容が盛り沢山。普段読んでる漫画がどういう風に作られてるのか、それを知るだけでご飯三杯はいけますね。
12.わかばの日々
削除済み(ry
タイトルうろ覚えで探すのに苦労しましたよ。サイトは残ってますね。
高校卒業と同時に無職になったわかばが、当日に両親から勘当を言い渡されて始まるストーリー。キノコハウスで除霊したり、漫画家のアシスタントとして奔走したりします。当時はかなりハイペース更新だったのもあり人気作品でした。
アナログな作風ですが読みやすいです。サクサク読める。
若干ファンタジーな所で止まってるのを見ると、展開に行き詰まったのかと邪推してしまいますね。
なおタイトルでパロってる「ショートカットが止まらない!」が4年も前の作品だと気付かされ愕然としました。オリンピックイヤーだ。今年は果たして開催されるのか。
13.魔王軍養成所の皆さんは
読めな(ry
私のせいじゃありませんよ。ジオティーズのせいです。
魔物オンリーな本作は、とにかく色々な魔物っ娘が出てきます。これも内容はうろ覚えですが、芋虫の子とか、オークの子とかいたかな。前者はまだしも後者が酷かった。普通にオーク。誰得やねん。
基本的に一話完結で、ギャグもあればシリアスもあり、特に鬱展開が上手い作品だった記憶があります。芋虫の子の話覚えてる人いる?あれは心にクルよね。
作者のtwitterは現在も稼働中。イラストを描いてるっぽいですね。サイトを復活させてほしい。
14.平穏世代の韋駄天達
新都社第5位の座を占めるこの漫画。面白くないわけがない。
ストーリーが本当に上手いですよね。無限に読み返せる。もうほとんど伏線回収し終えたようにみえるんですが、しかし止まっています。商業の方で追いつく日は来るんでしょうか。いい感じの着地点を探してほしい。
私が一番好きなキャラはポーラ。現在進行形で拷問されてるので早く何とかしてあげてくれ。
15.म एक होमो कार्टून आक
आइडिया पुरस्कार
はい、やっと15の作品を紹介し終えました。
正直多かった。10くらいでいい。10でも多い。5でよかった。後半バテる。
紹介しようとすると無数に候補があるせいで、穴が埋まってくると何を選出するか死ぬほど悩みますね。軽率にえっちな漫画3連放出とかするもんじゃないよ。なお後悔はしていません。
やっぱり振り返ってみるとまだまだ紹介したい作品が湧いてきますね。新都の底の深さを思い知らされます。こんなサイトは中々ないですよ。
最近の新都社はやや作品も減ってきたりしてますが、ともあれ15周年なのでね。めでたい年ですから。明るい未来を期待してこの辺で締めようかと思います。
まあ衰退していくのも風情があって私的には一向に構わないけどね!