Neetel Inside ニートノベル
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こんなせかい、いらない
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 社会との関わりが俺のストレスだとわかった。だから俺は家にひきこもることにした。
 それを阻もうとする社会と戦争になるのは致し方ないことだ。
 俺は異世界から持って帰ってきたEX=76を起動させた。
 街に巨大な人影がそびえ立つ。
 すべて破壊する。すべて。

 なぜ人は働かなければならないのだろう。
 もうとっくにそんな時代は過ぎた。
 すべて人工知能に任せればいいのだ。
 俺たちは考える必要なんてない。
 ぼんやりとゆめうつつに
 平穏を感受すればいいんだ。

 俺の攻撃で都心は崩壊していた。
 東京め。人間がウジャウジャいる。
 自宅待機のゴーストタウンがどれほど俺の心を癒やしたことか。
 また出てきやがって。
 ウジャウジャと。
 うざったいんだよ。
 ゴミどもが。
 
 俺は怪獣だった。だから正義のヒーローが現れた。
 そんなものは握り潰してやった。
 ははは。どうだ。
 正義なんてない。
 力こそがすべてだ。
 結局、世の中はそんなもんだ。
 くそったれめ。

 もうやめてくれと政府が泣き叫んでいたが破壊してやった。
 俺のロボットは最強なのだ。
 日本が日本じゃなくなっていく。
 俺の手で。
 俺の正しさで。
 俺は間違っていない。
 間違っているのは俺を働かせる連中だ。
 どいつもこいつも俺にひれ伏せばいいんだ。
 俺に金をよこせ。
 一生遊んで暮らせる金だ。
 それを握りしめて
 部屋にいたいだけなんだ。


 すべて更地になった。
 どこかで誰かの泣き声がして心地いい。
 俺は魔王になった。
 だが、悪いのはこの国に住んでいた連中だ。
 俺は、あいつらの子孫なのだから。
 子の不始末にもだえ苦しみ死に給え。
 人間よ。




       

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