Neetel Inside 文芸新都
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ショムニ沢たかをの「読むラジオ」
#2

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まずはお便り、ラジオネーム:2階からはやめて! さんです、ありがとうございます。

[ 6 ] 小学校の担任の話か飼っていた(飼いたかった)ペットの話希望

いかにもフリートークのネタにできそうなお便りで嬉しいです。ちなみにラジオネームは勝手につけています。こちらではふざけたRNしかつけませんので、希望がある方はコメント欄に書いてもらえたらその名前でお呼びします。

えー小学校の担任、パッと出てきたのが2,3人だったんですけど、さっきシャワー浴びながら考えてたらたぶん全員思い出せました。転勤族だったもんで、幼稚園と小学校で1回ずつ父が転勤してまして、小学校では1年、2年、3年、4年→転校先4年、5〜6年とつごう6人の担任がいました。

1年の担任は好々爺のS下先生。白いジャージに紺のポロシャツ、シャツinしてて、ホイッスルを下げてたのが記憶に残ってるかな。まだご存命かわからないけど、なれるとしたらああいうおじさまになりたいと、今になって思います。2年はS水谷先生だった気がする。コワモテで音楽が好きで、カリキュラムにないサザンの「TSUNAMI」を打ち込みでMD作って、その伴奏に合わせてリコーダーの練習をさせるような先生だった。3年のオギシュウ先生はわたしの転校後に亡くなってしまい、久しぶりに転校前のクラスメイトに会う機会がお通夜だったという不思議な気持ちを今でも思い出します。

転校前の4年の先生は正直、自分のことをうわべしか見ていなかった。勉強はできて手もかからない静かめな子だったので、もっと大変な子たちがいっぱいいるクラスだったから、まあ目が行かなかったんでしょうね。わたしも子どもながらにそれに気づいていて、先生の前ではシラけてました。だから名前も思い出せん。

転校先の4年の先生はミユキ先生で、関西弁がチャーミングなかわいい先生だったな。なんたって「ミユキ」の文字がいい。みなさんは「ミユキ」って名前でどういう字を想像します? だいたいが「美雪」とか「美幸」じゃないですかね。わたしの先生は「深雪」だったんですよ。なんか静かな雪深い平原とか、電柱の灯りにぼんやり照らされて、しんしんと降る雪を想像しませんか? もしわたしがS下先生みたいな好々爺になるまでに女の子を授かる機会があったら、深雪と名付けたいです。

5〜6年の先生が、わたしに小説を教えてくれた先生で、わたしの原点みたいなもんです。学級文庫にある『ブラック・ジャック』が大人気で、わたしも読みたかったんですけど、クラスのリーダーぶってる奴らがいつも主要な巻をおさえちゃってて。1巻から満足に読めない状況だったんですよ。「え、2巻の次8巻しかねえの?」みたいな。ほかに『プロジェクトX』の漫画版があったんですけど、あらかた読み終わっちゃって。ホンダがバイクレースに挑戦する話とか、セブンイレブンの日本店が成功していく話とか、懐かしいな。

でもって、手を出し始めたのが、先生の机の後ろにあった日本名作短編小説集みたいなやつ。誰も手をつけようとしなかったのでね。最初は芥川の『トロッコ・鼻』を読んだわ。「トロッコ」はなんとなくわかったけど、「鼻」は何がなんだかって感じだったね、あの頃は。
で、そうやって近代の名作から読んでって、夏休みの読書感想文の題材選びにTSUTAYAに行ったら「新潮文庫の100冊」キャンペーンがやってたんだよね。2冊買ったらもらえる「金のパンダブックチャーム」が欲しくて欲しくて。父ちゃんおすすめの『ボッコちゃん』(星新一)と、「もう一冊選べ」って言われてタイトルだけで選んだのが『人間失格』だったのが、この世の終わり運の尽き。
卒業文集に「芥川賞を取る!」とか書いた少年は、無事に芥川太宰宮沢賢治と小中学生で読んでって、受験勉強(とオナニー)の高校時代はさんで安部公房とか筒井康隆に進んで行って、いま文芸誌上でラジオ書いてます。

うーん、懐かしい!
もうひとつの話、「俺が畳をぶっ壊したら何故か犬を飼うことになってしまった話」、通称「畳犬」についてはまたそのうち話しますね。
いや通称って何だよ。こんなの通称にして話してる家族どうかしてんだろ。

ということで本日の1曲目、わたしが小5のときに買ってもらったコンポで最初にかけたCD、「名探偵コナン テーマ曲集」からGARNET CROWで「夏の幻」

は先週かけたので、同時期に聴いていたスピッツのベスト盤「recycle」から「冷たい頬」お聞きいただきましょう。

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お聞きいただいたのは、スピッツ「冷たい頬」でした。スピッツだと「日なたの窓に憧れて」とかもかけたいんですけど、「recycle」には未収録なのでそのうち機会があったら流しましょう。

「ショムニ沢たかをの『読むラジオ』」
聴くラジオならぬ「読むラジオ」。皆さんがこの文章を読んだ時間が放送時間。基本スタンスは1発録り。読むスピードで尺も自由、ポーズ・リジューム・巻き戻し、なんでもござれの(任意の数)n分間。曲の再生はあなたのライブラリ、もしくは配信・購入・YouTubeから。これならJASRACを怖がる必要なし、正直言って無敵です。

お送りするのはパーソナリティ兼放送作家、中学生からラジオを聴いていて、規模は小さいけど実際にラジオで話した経験もあるわたくし「ショムニ沢たかを」ですどうぞよろしく。

ここで先週いただいたお便り。匿名希望さん。

[ 5: #1 初回放送 ] オモロいです! 放送作家なの? 舞台女優? その辺詳しくよろ 次週も読みます!

ありがとうございます。わたしは全然別の仕事してますよ。仕事で放送作家やってたら、たぶんラジオの情熱はそちらに注ぎ込みます。ひとりで企画考えて、台本作って、喋って(書いて)るからパーソナリティ兼放送作家役ってことです。あと過ぎた週のフリートークの話は忘れてくれ。3秒前は過去、3秒前は過去。

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それではここで交通情報です。警視庁交通センターのハナ・ミズキさん、お願いします。

はい。東京湾沿岸の強風の影響で、東京湾アクアラインが一部通行止めとなっています。その影響で東京湾の海ほたるPA、埼玉湾の紅さそりPA、群馬湾の何もないPAも同様に通行止めになっています。ご注意ください。

ありがとうございました。警視庁交通センターのハナ・ミズキさんでした。ハナさん?

――はい?

前回石原さとみさんに交通情報を伝えてもらった際に、こんなお便りいただいてます。RN:NよりSがいい さんからです。

[ 2: #1 初回放送 ] 取りあえず警視庁交通センターの石原さんをゲストに迎えて欲しいわ

ハナさん、こういうことって、実際に可能ですか?

――まあ、呼べはするでしょうけど、私たちが出る前にドクター林さんが出演される事態になるかも知れませんよ?

「まさかとは思いますが、この【石原さとみ】さんとは、あなたの想像上の存在にすぎないのではないでしょうか。」
ってヤツですね。
(http://kokoro.squares.net/psyqa1087.html)
なるほど。「読むラジオ」はわたしの一人称でやってるのでね、ちと時空が歪むかもしれませんが、今度文章表現の限界に挑戦してみましょうね!

――機会があれば、ぜひ。石原にも伝えておきますね。

ありがとうございます。よろしくお願いします。

文芸誌にしかできないラジオ番組、ショムニ沢たかをの「読むラジオ」 、BGNラジオFM21.0(ニーイチレー)MHz、AM210kHz(ニート)でお送りしています。

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さて、この番組では次回のトークテーマをなんとなく設定して、それについてのみなさんのお便りをもとに番組を進めてまいります。
次回のテーマは

【春だから/春なのに】
BGM:柏原芳恵「春なのに」

暦の上では次回放送はおそらく3月。気温は大して上がらないくせに、花粉の飛散度だけは日に日に高まり、春を感じさせます。一方で、ここ2年はコロナ禍で季節感を感じられないという声も。
そんなあなたの「春だから●●します/してます」「春なのに●●してます/できません」など、春にまつわるエピソードを募集します。

わたくしの「春だから」は、「春だから、いや春こそお祭り!」です。毎年春に開催される日本でいちばんフェイマスな祭り、そう「山崎春ノーパン祭り」。わたしも過去2回参加して、ポイントを貯めて白い皿2枚もらってます。今年は「白いスマイルディッシュ」だそうで。あ、いいなー。いま画像みてますけど、ちょっと深さがあって、シチュー皿にも使えるらしい。わたしシチュー好きなんで。えー、集めるー? ここ数年毎日パンを食べる習慣がなくなったんですよね。どうしようかな……まあとにかく、日本人の文化、血と肉体に染み込んでますでしょ、お祭りって。春はパン祭り。冬はパーティーバーレル。春は白皿、冬は絵皿って清少納言も言ってんだよね? あれ、言ってんでしょ? 言ってない?

ということでみなさんからのお便りお待ちしてます。いや「ノーパン祭り」について言及しろよ、俺。
もちろんお便り以外にも、意見・感想・その他、お待ちしています。コメント欄までお寄せください。希望がある方はRNを忘れずに。曲のリクエストもお待ちしてますよ。……かけるのは結局自前ですが。

それではここで一曲、Billy Joelで「Uptown Girl」

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BGM:bice「Raincoat」

まだまだいただいたお便りありますので、biceの「Raincoat」に乗せてご紹介していきます。bice(ビーチェ)好きなんですよね。早世してしまったんですけどね。また彼女の誕生日(4/11)近くなったらかけようかな。さてお便り。RN:ロード第114章 さん

[ 4: #1 初回放送 ] 試みが面白い

RN:隠れ石川佳純ファン さん

[ 3: #1 初回放送 ] オラ急オラオラ線で笑った。

そしてこちら幻のリアタイ聴取者さん。

[ 1: #1 初回放送 ] リアタイ視聴者だわよ。読むラジオ新しいね!経験者しかできないと思った。ゲスト呼んでほしいな。

おいおいマジかリアタイ聴取者か! それはもはやラジオじゃねえか! っていうかラジオなんですけどね。
みなさんありがとうございます。オラ急オラオラ線いいでしょ? お気に入りのネタです。ゲストも呼びたいね。みなさんのまわりで見知らぬ人間から取材やインタビューを受けてもいいという奇特な方はいらっしゃいませんか? 決して悪いようにはいたしませぬゆえ。

2回目にして早速紙幅が長くなってしまったので、今回はこの辺で。わたくしいま東京在住なので、人混みを避けた場所に遊びに行ってレポート、みたいな企画もやってみたいです。来週以降にご期待ください。

ということで「ショムニ沢たかをの『読むラジオ』」約n分のお付き合い、ありがとうございました。ここまでのお相手はショムニ沢たかをでした。このあとは「渡哲也の『このはし渡るべからず』」「HIP-HOPで解決! 離婚相談所」です。

それではまた来週!

■来週のメッセージテーマは【春だから/春なのに】です。お便り・意見・感想・曲のリクエスト・その他、コメント欄までお寄せください。

       

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