Neetel Inside ニートノベル
表紙

エスト
眠れる豹

帝国は、正式名称を「ロストール帝国」と言いました。

 皇帝は若いながらも混沌としていた国を2年でまとめ上げ、
宗教と手懐けた魔物たちを利用しながら急速にその領地を広げ、
10年ほどでこの世界で1位、2位を争えるほどに強大な国へと成長させた実績は、
”脅威”として周囲諸国を怯えさせました。

 貧富の差が激しくはあれど工業がすすみ、殺伐としながらも安全な帝国での生活は、
実力があれば富を手に入れられる環境であることもあいまって、他国からの移住者が多くありました。

 貴族は、いくつかの段階に分かれていました。
第一貴族と呼ばれる一族は6つあり、王の次に力を持っており、政治に関わっていました。
 第二貴族は、第一貴族の補欠のような立ち位置で、常に第一貴族になるために策略していましたが、
やり手の集まりの第一貴族たちを出し抜くことは難しく、日々貴族間の関係は泥沼と化していました。

 イースは、帝国と全く関わりがなかったわけではありません。
作物や工芸品の一部は積極的に輸出されていましたし、
帝国からは鉄製品や化粧品などがよく輸入されてきました。
 外交のシーシアは頻繁に帝国に訪問し交流を切らさず、うまく共存させていました。

 もちろん、第一貴族たちが今まで全くイースに来たことがないのか、というとそうではありません。
避暑地、リゾート地として個人的に訪れていることはよくあることでした。
 ただ、今まで、”国に連絡をしてくる”ということはなかったのです。
王も王子も、シーシアからの手紙を基に、ある程度の予測と対策は立てていましたが、
予想外のアクションに、驚きを隠せませんでした。


 
 帝国の紹介はさておいて、
ゼルは今、昨晩イーギルが少年と応戦したあたりで這いつくばっています。

「このあたりで、イーギル様がどんってやって、あの子がぐるんってなったとき、パリンって…」

 ぶつぶつ言いながら、”音の元”を探します。
 隠れ場所にしていた小屋に行き「少年と同じ甘い香りのするもの」をしばらく探しましたが、
これといって特別そうなものは見当たらず、
かといってイグジクトが絶対あるというからには見つけなければなりませんから、
今度は応戦したあたりを中心に探すことにしたのです。
 自分が腰を抜かしているときに聞こえた何かが割れる音。
イーギルはあの時、剣と短剣、あとはハンカチくらいしか持っていなかったはずなので、
あれは少年が持っていたものが割れた音だと推測し、通りで探すことにしたのですが、
なかなか見つけることができません。
数人の街人が、ゼルと一緒に「甘い香りのするパリンと音がしそうなもの」を探してくれています。

「うーん、二人ともものすごい動きだったから、思ってる所と違う場所に落ちたのか…?」

家と家の間、隙間、植木、花壇、回り込んだりどけてみたり。
「ゼル、やっぱりないぜ。本当にイーギル様はこのあたりでピクシーと戦ったのか?」
「この辺のはずなんだけどなあ~…」

どうやらあの少年は、街の人々にはいつの間にか野犬ではなく、
”ピクシー”という、いたずら好きの妖精の名前で呼ばれているようです。
膝を砂だらけにして花瓶を持ち上げながら、なんだか自信が無くなってきます。

「いいなあゼルはイーギル様が戦うところが見れて。かっこよかった?」
「そりゃあもうものすごく」
「いいなあ!」
「ゼルは何してたんだよ」
「自分は邪魔って言われてお腹蹴られたり腰抜かしてたりしてたかなあ」
「なんだそれ」
「情けね~!」

 街人に笑われつつ、話し半分で返事をしながら、街路樹の根元の雑草をかき分け始めます。
すこし遠くを探していたおじさんが、こちらに駆け寄ってきます。

「おいゼル、やっぱりないって。
 いっつも早朝に散歩してるアルバのじいさんが持ってっちまったんじゃねえのか。」
「アルバのおじいさん…?」
「ああ、いっつもゴミ集めてるよな。」
「なるほど、ちょっと聞きに行ってみます。みんなありがとう、お騒がせしました。」

 みんなで砂をぱたぱたとほろいあったら、ぺこりと頭を下げて、
隣の通りのアルバのおじいさんの家へ向かいます。
みんな、がんばれよ、とか、あるといいな、とか、優しく声をかけてくれました。
 古びたレンガの家につくと、開いた窓からドアを開閉する音が聞こえ、
どうやら中に人がいるのがわかります。
ドアをノックするとおじいさんが顔を出しました。

「おや、ゼル!どうしたんだい」

心から驚いたように目をまん丸にします。

「アルバさん、今朝お散歩されているとき、割れたガラスか何かを見つけませんでしたか。」
「割れたガラス…?」
「昨日の夜、落としたんです」
「ううん、そんなのたくさんあるぞ…こちらへおいで。」

 おじいさんは、杖をつきながら家の中を通って狭い裏口のドアから庭に案内してくれました。
家のすぐそばにたくさんのごみが置いてあります。

「散歩中にな、ポイ捨てされとる瓶とか、周り近所の瓶をここに集めて、
 週に1回まとめて工場にもっていってるんだ。リサイクルしてもらえるからな。
 最近は外で酒を飲むやつらも増えてきてなあ…」

瓶がまとまっている一角を指さします。

「探し物があるとしたらこの辺だ、まあ、今日の分ならそんな深く埋まってないだろう。
 自由に持って行っていいぞう。」
「ありがとう…ございます。」

 そこそこの量です。
ここから本当に見つかるのだろうか?という不安がよぎりますが、
覚悟を決めてしゃがんで一つ一つを見ていきます。
お腹の打撲に鈍い痛みを感じます。
 どこから拾ってきているのか、大きなワインボトルから、ジャムの瓶、香水瓶、ピクルスの瓶…
小さな手紙の入った瓶、本当に小さなガラスのかけらと様々です。
 においに注意しながら探しますが、なかなか鼻が利きません。
 
「ここでみつからなかったら、もう一度倉庫を探そう…1階のところはもう少しさがせそうだし…」

カチャカチャという音と共に、ゼルはたくさんのガラスのかけらをけがをしないように見ていきます。

 10分ほど経つと、手に持っている欠片から、なんとなく嗅いだことのある香りがした気がしました。
ただ、この欠片が元ではないようです。
今拾った欠片の周辺のガラスを、一つ一つを拾って嗅いでみます。
最初は抵抗がありましたが、今はそうも言ってられません。
 そうしてついにほんのりとあの甘い香りがする、
親指の爪くらいの大きさの緑色の欠片を見つけました。

「あった…!」

 このほかにもないか、周辺を探します。
なんだか、 においで酔ってきたような気がします。
くらくらしながらしばらく探してみると、ちょうど直径が5センチほどの、
べたべたしていて緑色の、厚がのある丸い、強く甘い香りがする破片を見つけました。
きっと、瓶の底の部分でしょう。

「あ、あ、あったぁ…」

 探し始めて約1時間、やっと見つけることができました。
ぺたんと座り込んで、ゼルはそれを掲げて安堵の声を漏らします。

 甘ったるい香りのする破片たちを小さな麻袋に入れて、ポケットにしまいます。
他のパーツもないか探してみましたが、
確実にこれだ!というものが見つからなかったので、あきらめることにしました。
おじいさんの家の裏口のドアをたたきます。

「おじいさん、ありました!」
「おお、よかったなあ。ほれ、手を洗っていきなさい。」

 良心に甘えて石鹸で手を洗い、お礼を伝えて家を出ます。
さて、次は北区域の風車です。
 いつもはパラディンたちがチェックしていますが、今日は二人とも動けそうにないので、
今日はゼルが現状をまとめてイグジクトに報告しなければなりません。
一番時間のかかるであろう目標を達成して、軽い足取りで北区域へと向かいました。

 北区域の5番風車ではせわしなく人々が働いていました。
近くまで見に行くと、風車の内側は大きく破損しており、
マージュが確認していたように、本当によく見るとくみ上げ部分に
いくつかうっすらと足跡が確認できました。
 確かにあの少年の小ささであれば、この風車の汲み取り部分から登ってくることができます。
でもどうやってあの細い体で、崖を登り、風車を上がり、
そしてイーギルと対抗できる驚異的な力が生まれたのか、ゼルには想像がつきませんでした。

 崖のほうも、順調に作業が進んでいると聞き取りを行い、崖の様子も確認し、
数十分ほどで必要な情報を揃えることができました。
いつも持ち歩いている手帳に書き込み、いざ、ラボへと向かいます。
もうすっかり太陽は西日になって、だんだんと人々の往来も少なくなっています。
 北区域から東区域を通って、ぐるりと回りながら入口へと向かいます。
イースはあみだくじのように道が入り組んでいますから、
お城へは、道順をきちんと守らなければたどり着けないほどに複雑なのです。

 もうすぐ、お城に到着するというところで、
街の人数人がいつものように話しかけてきます。

「ゼル、なんか今日はお城に帝国の人が来ているのかい?」
「あ、はい、貴族の方が来ているみたいですね。どうかしました?」
「いや、帝国の国旗を立てた真っ黒な騎馬とものすごい豪華な馬車がお城に入っていったからさ」
「貴族だから中に乗っている人はふくよかだったのね。」
「馬車ぎちぎちになりそうなくらい太っていたな」
「そ、そんなに?」

あはは、と笑いが起こります。
ゼルも、馬車にぎちぎちになった貴族を想像して、思わず笑います。

「ものすごい美しいお方も乗っていたなあ、真っ白な肌でぽてっとした唇の…」
「お人形さんみたいだったわね。奥さんかしら?お嬢様かしら?」
「へえ…ご家族が一緒か…」

 わざわざ国に連絡をして家族を連れてくることに違和感がありましたが、
まあ、そういう人もいるのか、と流します。

「ゼルはこれからお城に戻るのか?」
「はい。」
「じゃああのご婦人によろしく伝えておいてくれよ、一緒にディナーだろ?」
「いや、自分は別です」
「なんだあ!」
「会ったら工場にも寄ってくれって言ってくれよ。」
「こんな汚い工場絶対来ないわよ。」
「お母さんお腹すいた!」

近くの家のドアから、子供が顔を出して母親を呼び、母親もそれに返事します。

「引き留めてごめんねゼル。」
「じゃあな。」
「またお城の話、聞かせてくれよ。」
「もちろんです、ではまた。」

 それぞれ家に戻る人々と別れ、お城につく頃にはうっすらと周りが暗くなっていました。
ゼルはお城には入らず、そのままラボへと向かいます。
 朝も来たように、研究室の中を通って、キシェのラボへ進みます。
今の時間は、キシェは集中して何かに取り組んでいる時間でしょう。
部屋のドアをノックして、いつも出迎えてくれるカヨを待ちましたが、なかなか出てきません。

「あれ…」

もう一度、ノックします。
また、返事がありません。

「いないのかな…」

そうつぶやいたとき、キィ、と小さく静かに扉が開きます。
中から、やっとカヨが顔を出します。

「ああ、ゼルか。ごめんごめん、キシェ、寝ててさ。どうしたの?」

小さな声でゼルに声を掛けます。
「あ、自分はあの少年の香りと同じ香りのする瓶のかけらを見つけたので、持ってきただけなんです」
「え、マジ?ありがとう!」

 ゼルはポケットから小さな麻袋を取り出して、カヨに渡します。
カヨは受け取って袋の中のかけらを確認し、嬉しそうな顔をします。

「これで研究がはかどるよ!」
「良かったです。…キシェ様が今の時間寝ているなんて珍しいですね。」

 カヨは大きくドアを開いて、部屋の中を見せてくれます。
机の下に、小さく丸まって眠っているキシェがみえました。

「さっき、帝国の貴族が来てたんだよ。太っててデカいから見た瞬間に怖がって。
 さらに勝手にそこの棚の瓶手に取っちゃったんだ。
 キシェ、そういうのダメでしょ?もうそれ見た瞬間叫び声あげて暴れてさ。」

 カヨは困ったように笑って、本当に小さくため息をつきました。
そして、悲しそうな顔をのぞかせます。

「天才だけど、人と関わるの苦手だし、異常なまでのモノへの執着を持っていて、
 少しでも自分のこだわりから外れてしまうと暴れてしまう。
 私がフォローしているとはいえ、この城の人たちはそれを個性として上手に付き合ってくれてる。
 …貴族は人間じゃないモノを見る目で見てたよ。」
「…慣れない人は、そうかもしれませんね。」

少年は、穏やかに眠っています。

「イグジクトがなだめてくれたんだけど、一緒に貴族の助手の人もなだめてくれたんだよ。
 すっごい綺麗な人。」
「助手?」
「そう、白い肌でまつ毛長くて、女性かなって思ってたんだけど…
 声を聴いたら顔に似合わないくらい低くてさ、男性だったの。ギャップにびっくり。」
「へえ…」

街の人々から聞いた話を思い出します。
なるほど、みんなが言っていたご夫人だとか、お嬢さんだとか言っていたのは、
どうやらこのやたらと美しい助手のことのようです。

「すっごい穏やかで、なんか喋り方がゼルに似てて、
 キシェを優しくハグしてくれてさ。まるで天使みたいだったよ。」
「そ、想像ができないですね…」
「あはは、そうだよね。」
「ううん…」

机の下から声が聞こえて、カヨがおっと、と声をあげます。

「自分は城に戻りますね。」
「うん、これ、ありがとう。分析してディルトレイ様に伝えるよ。」

 キシェが目覚めてしまわないように、そっとドアを閉めます。
ゼルはやっとお城へ戻ることができるのです。
今日は怒涛の一日で、すっかり疲れてしまいましたが、ふと、今日の午後を振り返ります。
古びたかび臭い倉庫で埃にまみれながらモノをひっくり返したり戻したりしたあと、
砂だらけになりながら通りを這いつくばってからごみを漁り、
5番風車の強い海風に当たりながら現場を確認して…
なんだか突然自分の服が汚い気がしてきました。

「…夕飯前に一応着替えるか…はあ、のどが渇いた…」

夕飯までは少し時間がありますが、急激に喉が渇いてきたので、
一度、キッチンに向かってから着替えることにしました。







「あれ…?」

 ふと前を見ると、さっきまで一緒にいた帝国の貴族リック・ハーミッズがいません。
それどころか、イグジクトだかいう王子も、金色ぴかの女騎士も見当たりません。
 ラボで泣きじゃくる子をあやしてからお城で食事へと向かう途中、
つい、お城が珍しくてよそ見をして立ち止まって、すっかり置いていかれてしまったようです。

「あは、知らないお城で迷子になっちゃった」

 不健康なほどに白い肌、グレーの薄い瞳、紫に見える髪。
まるで球体関節人形を、そのまま人間にしたかのような美しい姿の青年は、
困ったように少し周りを見回しますが、人がいるような気配がありません。
 ですがここはお城であること間違いありませんから、
とりあえず部屋のドアをたたいていけば、どれか一つには人がいることでしょう。

 くるりと後ろを振り返って、廊下の端まで歩いて、人がいそうな重厚なドアがあったので、
とりあえずノックをします。
…が、そのノックをしようとした右手首をものすごい力でつかまれ、息をのみます。

「勝手に歩き回られては困ります。」

 マージュが絶対零度の目でこちらを牽制してきます。
口元のいつもの笑みも、あたたかい光もありません。
 彼女のほうが身長が低いにもかかわらず、見下ろされているような感覚です。
それでも、青年はほっとした笑顔を見せて、自分の手首をつかんでいる手に左手を重ねます。

「ああ!びっくりした!
 ごめんなさい、ぼうっとしていたらはぐれてしまって。」

騎士は、表情も眼光の鋭さも変えないまま、じっと彼を見ます。
本当に迷子になった様子を感じ取り、

「こちらです。」

と、重ねられた手を振り払うように手を放してマントを翻します。
青年は小走りで追いつくと、寄り添うように並行して歩きます。

「ねえ、騎士様。騎士様はすごくクールだけど…おちゃめなんですね。」
「そうですか」
「ええ。リックがさっき、
 ”パラディーナ様は一糸まとわぬ姿でもなお女神のようにお美しいのでしょうね”
 なんて言ったとき、
 ”ええ、そちらは一糸まとわぬ姿でもよく肥えていらっしゃるでしょうね”って…
 フフ、思わず笑っちゃった。」
「笑って頂けて何よりです。」

 ころころと鈴を転がすように笑う青年に、騎士は表情を変えずに目だけでその姿を見ます。
長いまつ毛、珊瑚色の潤んだ唇。
なるほど、声を聞かなければ女性にも見えます。
 青年は、目が合うととろりと笑い、何とも言えない色っぽさがあります。
騎士はふん、と小さく鼻であしらって、ずんずん前に進みます。
「貴方は本当に助手なのですか。」
「え?」

 階段を下りながら、振り返りもせずにずんずんと前に進んでいきます。
青年は早歩きで追いかけます。

「どうして?」
「ハーミッズ卿の名前を呼び捨てにされているので。」
「ああ…ふふ、助手の中でも僕は特別だから、かな。」
「…左様ですか。」

自分で聞いた割に、特に興味がなさそうに返します。

「ふふ、ねえ騎士様、もう一人の騎士様はどんな方なの?」
「純粋でまっすぐな男です。」
「へえ…恋人?」

騎士は一瞬だけ眉をひそめて立ち止まり、ちらりと見ます。
合わせて立ち止まったキョトンとした顔の青年と、ぱちりと目が合いました。

「全く違います。」

 それだけはっきりと伝えると、またばさりとマントをひるがえし置いていくように歩き始め、
びっくりして立ち止まっていた青年は、ふふ、と面白そうに笑ってまた早歩きで追いかけます。
 しばらく二人は無言で廊下を進んでいましたが、ホールへの扉がもう少しのところで、
騎士はふと気配がなくなった気がして振り返ります。
 青年が立ち止まって、左に曲がる廊下のほうをぼうっと見つめているようでした。
1秒様子を見てから、動く様子のない青年のほうに歩いて近寄ります。

「どうかされましたか。」
「…ここに…」
「はい?」
「あの方は?」

 青年の指さすほうを見ると、くたびれていてなんだか小汚い格好のゼルが、
こちらに背中を向けてとぼとぼと去っていくところでした。
おそらく、キッチンからお水の入ったコップを持って自分の部屋にでも戻るのでしょう。

「…我が国の側近です。」
「エスト、円卓の一人ですね。お名前は?」
「…ゼル、と、言います。」

「ゼル、そう。」

 歩き去るゼルの背中を見つめています。

「…彼に何か?」
「いえ、珍しい緑の瞳だなと思って。
 ふふ、行きましょう騎士様。みんなを待たせちゃった。」

 くるりとまた無邪気な笑顔を見せて、こちらへ歩いてくると、
するりと騎士の腕に自分の腕をまわして、引っ張るようにホールの扉の中に入ります。

マージュは、ゼルの名前を口にした時の、
恐ろしいくらいにあでやかな笑顔を見せた助手”ラファエル”に
得体の知れない気持ち悪さを感じたのでした。

表紙

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Neetsha