Neetel Inside ニートノベル
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小説になろう
書かない日々

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大分、時間が空いてしまった。何でこんなに書かなかったんだろう。忙しかったからだろうか。ネタが浮かばなかったからだろうか。コメントがあまり付かなかったからだろうか。

いや、違う。

書かなくても良くなったから書かなくなったんだと思う。多分、それが一番しっくりくる答えだ。僕はある日を境に自然に物を書かなくなっていった。机に向かわなくなった。仕事をして、家に帰り、一緒に食事を取り、一緒にテレビを見る生活をするようになった。今もその日々の中にいる。僕は今、幸せなんだ。

物を書いていた時、僕は孤独だった。仕事をして、一人の部屋へ帰る。そして僕と同じように一人の人たちと関わっていた。今思うとその日々は楽しかった。その状況を惨めと思う必要はきっとない。だけどその頃はつらい事も多かった。だから書き始めた。溢れたんだと思う。

僕は物を書き始めた自分と何かに耐えきれずに罪を犯す犯罪者とを全く同じように思うんだ。人が不幸を感じた時、多様な溢れ方があるんだと思う。ある人は罪を犯して、ある人は音楽を作る、ある人は人をびっくりさせるようなサービスを生み出す。

僕は不幸の中で耐えきれずに物を書いた。

僕の創作動機は自分の不幸だった。だからそれがなくなって書かなくなった。今これを描いていても上手く書けない。伝えたいことが伝えられないもどかしさを感じて、皮膚がピリピリ痒くなり始めている。前は書けたのに、誰にも評価はされなくても、自分の思いを自分がしっくりくる言葉でもっと書けたのにと。

何で今、書いているんだろうと思う。上手く言葉に出来ないのに書いては消して書いては消して、苦しむ必要あるのか。もう書かなくていいのに。書く理由がないのに。

僕はちゃんとした物書きじゃない。逃避から一時的に書いていただけで、でももう書けないのに書きたいと今思っている。もう多分昔みたいに自分で納得できる言葉はつかえないように思う。だけど僕にとってそれは嬉しい事なんだと思う。彼らの事を上手く書けなくなること、きっとそれはずっと僕が望んでいた事なんだ。

だから書こうと思う。

彼らの事を。

僕をここまで連れてきてくれた彼らの事を。僕を創作から解放してくれたあの人の事まで。

       

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