Neetel Inside ニートノベル
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不人気叩かれ文芸作家の僕がプロデビュー…
36・僕に文春砲が着弾???

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僕は澪奈さんに引きずられて再び桜子さんの部屋に戻った。

澪奈さんは座るなり
「これ文春オンラインの見本です」と言ってタブレットを開く。

そこには
『パーフェクトアイドル 藤咲 希春に熱愛発覚!
お相手は新進気鋭のラノベ作家!!』の見出しが文字が。

そして藤咲希春とドライブした写真がデカデカと載っていた。

うそっ!早すぎ……監視社会怖い……

僕の顔には申し訳程度の目線が入っているだけで、その下にはカミナリ大賞授賞式の写真が掲載されている。

文春砲怖い……そのうち卒業アルバムとか発掘されて掲載されそう。

澪奈さんは
「牧野先生!
これ言い逃れ出来ませんよ!」と言う。

桜子さんは
「牧野さん!
空白の一日を説明して下さい!」と食卓を叩く。

「ダーリン!
あたしというものがありながら!
モテ界隈のユーティリティープレイヤー気取り?」

「お兄ちゃんの浮気もの!
清田育宏!!」

「ウチはおっぱい見せ損だべ!!
まるでミセリをつかまされた巨人軍だべ」

「待って待って!
説明させてよ!!」

僕は昨日の出来事を一から話した。

もっとも希春の母親からの引き抜き話はキッパリと断ったので省いた。

「……というワケで友達になってドライブしただけで何も無いです。
それに僕とは住む世界が違い過ぎて、もう会わないって決めましたし」

「Arg!結局ウソついてたのね。
ダーリン!」

「ま、誠にごめんなさいですから、そう興奮しないでください……」

「もう!!
ダーリンはナチュラルにモテるから気をつけてよ!」

「気をつけるも何も……モゴモゴ」

「モテるからって最近いい気になってない?
よりにもよってアイドル狙いなんて」

「いい気になってないし狙ってないって!」

桜子さんと楓ちゃんが
「あたし希春ちゃん大好きだったのに……
もうファンやめます……」

「あたしもー。
お兄ちゃんにあんなウソをつかせるんだもん」と口を揃える。

そんな……優良ファン二人離れた!!

愛里は
「でも牧野クンのウソは人を傷つけない為に言った嘘だし」と言ってくれた。

「愛里……」

「ウチは舎妹だから牧野クンの事は信じる。
ところでこの人は?」

僕は澪奈さんと愛里とを紹介した。

愛里は
「え!牧野クンって小説家で#イケメン格闘家だったのけ!?」と驚いた。

「それ半分は壮大な勘違いだけどね……」

澪奈さんは
「藤咲 希春の母親は欧英社の社長ですよ。
ラノベレーベルは無いにしても何か仕事とか持ちかけられたりしませんでしたか?」とジト目で僕を見つめる。

うぐ……さすがやり手編集者さんだ……勘がよろしくて……

僕は希春の母親とのやり取りを伝えた。

澪奈さんは腕を組み
「ふーむ、敵は藤咲 希春を使って色仕掛けで来るかもしれませんね。
そもそもカミナリ大賞の司会もその意図でねじ込んで来たのかも」と考え込んだ。

「敵って……そんな感じの人には見えませんでしたけど。
そういえば、その文春記事は見本って言ってましたけど、どういう事なんですか?」

「同業のよしみでこの記事を載せていいか聞いてきたんですよ」

「じゃあ僕が断れば世間に出ないんですね!」

「うちの社長と編集長が話しあった結果、断らないと決定しました」

「な、なんで!?
って僕に決定権は無いんですか
それに、そんな事をしても誰の得にもなりませんよ…」

「なるんですよ。
もしこの記事が載れば話題爆アゲ↑
『暁のファンファーレ』は大ヒット確実↑
そしたら先生は約束通りカミナリマガジンと専属契約になるから他社は手も足も出せない、というワケです」

確かに……なんたる策士……いや売れたらの話ですけど。

僕は
「でも藤咲 希春さんも迷惑ですよ。
清純派のアイドルで売っててグラビアもしないくらいですから。
熱愛スキャンダルなんてもってのほかだし」と言った。

澪奈さんは一つ息を吐き
「あちらにも連絡は行ってるハズです。
もっとも藤咲側が拒否れば載りませんが」と腕を組んだ。

僕は
「そうなんですか……良かったー。
きっとボツになりますよね」と胸をなで下ろした。

       

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